4月18日(日) 2010 J2リーグ戦 第7節
岡山 2 - 1 千葉 (13:03/カンスタ/7,582人)
得点者:52' ネット(千葉)、62' 岸田裕樹(岡山)、87' 川原周剛(岡山)
スカパー!再放送 Ch185 4/19(月)22:00〜(解説:野村雅之、実況:川崎祐一、リポーター:守口香織)
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あの長いドリブルの間、スタジアムの岡山側にいた人間は全員、川原周剛になっていたと思う。
後半42分、千葉のセットプレーのこぼれ球を拾い、駆けあがる川原。
―パスを選ぶか、いや、後ろから岸田裕樹が激しいスピードで追い越し、スペースが空いた―
一瞬の逡巡から選んだシュート。それは見事に相手ディフェンダーの間を抜け、ゴールに突き刺さった。
岡山は千葉に先制されながら、追いつき、そして勝ち越した。前半は千葉のポゼッションでゲームが進んでいた。広いエリアを走り、ゴール前で効果的な動きを作っていたのは、前節に続いて倉田秋。千葉には倉田、工藤浩平のシュートがあった。佐藤勇人を起点としたサイドの崩しがあった。対する岡山は序盤から、こぼれ球は拾っても、ボールを奪ってからの展開が広がらず、前半終了間際の臼井のダイレクトボレーが、数少ない見せ場だった。
とはいえ岡山の前線は岸田も、臼井仁志もよく走った。守備にも粗さはなく、センターバック近藤徹志を中心に粘り強さを発揮し、懸念されていたセットプレーにもナーバスになりすぎることはなかった。岡山は前半をゼロでしのぎ、自信を持って後半戦に臨んだが、後半7分、佐藤のクロスに合わせたネットのゴールで、千葉の先制を許す。しかしその10分後、セットプレーを得た岡山が、川原のコーナーキックを岸田が頭で合わせて同点に。今までのゲームでも諦めない走りを見せてきた岸田だが、そのファイティングスピリッツが、ここでひとつ昇華した。
同点になってからは、攻撃カードの切り合いとなった。岡山は、小林に代えて小寺優輝、喝采とともにピッチを後にした臼井に代えて、選手登録を終えたばかりの新加入FW・李東明を投入。千葉は渡邊圭二に代えて谷澤達也、ネットに代えて青木孝太、工藤に代えて巻誠一郎を投入。巻はピッチに入るとすぐに決定的なシーンを作ったが、得点には至らなかった。
「一体感が気持ちよかった」と話すのは臼井だ。ケガ人の多いチームの一体感、そしてホーム・サポーターとの一体感である。「数少ないチャンスをものに出来た」と言う川原は、J初ゴール(2009シーズン・第39節、セレッソ大阪戦)と同様、ゲーム終了間際に劇的なゴールを決めた。また、今日の川原は、絶妙な読みでこぼれ球を拾い、新たなポジションで新境地を切り開いた。影山雅永監督は、「ボランチというより、セントラルミッドフィールダーだと言って送り出した。彼のポジショニングのよさ、相手の狙うコースを切ること、ボールの引き出し方、展開の上手さのおかげで、守備に回る時間が減った」。
試合後のスタッツで見ると千葉の上手さは圧倒的で、シュート数を比べても、岡山の4に対し、千葉は14と、予想どおり、チャレンジャーの岡山を何度も脅かした。それでも勝点3が得られなかったゲームで、「岡山から勉強させてもらった」(江尻篤彦監督)、「1点じゃ足りなかっただけだと思う」(佐藤勇人)と言う千葉もまた、チャレンジャーの心を忘れていない。
以上
2010.04.19 Reported by 尾原千明
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