4月17日(土) 2010 J1リーグ戦 第7節
F東京 1 - 1 京都 (17:04/味スタ/18,350人)
得点者:11' 角田誠(京都)、73' 重松健太郎(F東京)
スカパー!再放送 Ch183 4/19(月)05:00〜(解説:田中孝司、実況:西岡明彦、リポーター:日々野真理)
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F東京は味の素スタジアムで京都と対戦して1−1の引き分けに終わった。11分、京都に先制点を決められる苦しい展開となったが、73分にFW重松健太郎がPKを決めて辛くも同点に追いついた。
京都の壁は厚かった。これでF東京の対京都戦は6戦未勝利。またしても勝てなかった。
F東京にとっては、痛すぎる失点だった。京都は11分、西野泰正が右サイド深くから中央へと送る。中山博貴がニアで合わせるも、F東京DF森重真人に当たってファーサイドにボールがこぼれる。これを角田が詰めて、京都が先制点を挙げた。この先制点がゲームの展開を決めた。京都はその後、ブロックを下げて守備を固める。前半は27分に、F東京MF石川直宏がゴール前でシュートを放つが、GK水谷雄一が防いでゴールラインは割ることができず。そのまま後半へと折り返す。
F東京は後半、選手の配置変更や、攻撃的な選手を入れて打開を図る。だが、京都の組織的な守備を崩しきれず、時間が推移していく。相手陣内へと攻め入るが、決定機を作れない時間が続いた。後半28分、途中出場の重松が自ら得たPKを決めて同点に追いつき、辛くも勝点1を拾った。
京都は守備だけでなく、前線の柳沢とディエゴがうまく時間を作った。ミス絡みからPKを奪われて失点したものの、トータルで見れば、アウェイゲームとしては試合運びがうまくいったゲームだったといえるはずだ。前線でボールが収まるだけに、後はその先でいかに人数をかけて崩せるかが今後の課題となる。サイドバックの攻め上がりと、2列目、3列目の選手の動き出しが加われば、カウンターの威力はさらに強まるはずだ。
F東京は改めて鬼門の京都戦で課題を突きつけられた。後半、ポジションの工夫がなかったわけではない。京都の分厚い壁を広げるために、中央ではなく、サイドからの打開を図っている。
「後半は、右サイドで一度受けて、サイドバックを高い位置に上げてそこからくさびへのパスを入れられる形もできた。しっかりブロックを作ってくる相手への打開策としては参考になったと思う。なかなかあのブロックの中で、真ん中で作っていくことは難しかった」(徳永悠平)。
ボランチの徳永悠平が、右サイドの低い位置に入り、右サイドバックを押し上げてサイドの高い位置に攻撃の起点を作ろうとしていた。徳永はヘッドアップした状態でパスコースを探すことができたが、その先が続かなかった。やはりそこで足りなかったのは、パスの受け手となる選手の相手DFとの駆け引きだ。68mをうまく使って相手を広げると同時に、くさびのパスを受ける選手のポジショニングや、その先を見越した3人目の動きも必要だった。
「ヘッドアップしたときにどういう駆け引きをすれば、点が取れるのか?そこは、ずっと言ってきている高いレベルの基本戦術というところが必要になってくる。スピードがある選手や、一振りがある選手。それぞれが、どういう選択をするのかは、突き詰めていける。そこから先は責任感を持たなければいけない」(城福浩監督)。
シュートエリアまでなかなかボールを運べなかったのは、そうしたもう一工夫が足りなかったからだろう。ただ、得点を奪った重松はその工夫をできる選手だった。重松一人だけではなく、その人数をさらに増やしていくことが今の課題だ。指揮官も語気を強めて語る。
「惜しかった、いつか入るだろうではいけない。その精度や工夫を高めていくのはそのポジションに入っていく選手たちでしかない。誰かがやってくれるわけではないから」。
チームとしての成長過程は進んでいるものの、個の成長もこれからは必須だ。現段階では、前線の起点は平山相太、飛び出し役は石川直宏といったように、役割がハッキリし過ぎている。それでは相手のスカウティングが進む中で勝点を積み上げるのは厳しい。選手が自分の得意なプレーと別の役割をこなせるようにならなければ、優勝争いに加わっていくことは難しい。
以上
2010.04.18 Reported by 馬場康平
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