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【J1:第7節 磐田 vs 大宮】レポート:お互いに気持ちの入ったプレーを見せたが、どちらもやりたいサッカーはできずに痛み分け。(10.04.18)

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4月17日(土) 2010 J1リーグ戦 第7節
磐田 1 - 1 大宮 (19:04/ヤマハ/7,030人)
得点者:40' 石原直樹(大宮)、59' 前田遼一(磐田)
スカパー!再放送 Ch180 4/19(月)06:30〜(解説:桑原隆、実況:大石岳志、リポーター:荒木麻里子)
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立ち上がりからどちらも気持ちの入ったプレーを見せ、良い入り方を見せた。ただ、そこから両監督が期待した通りにプレーのクオリティが上がっていったかというと、正直言って首を傾げざるをえない。

開始30秒でいきなりビッグチャンスを作ったのは大宮。磐田陣内でのハイボールのつつき合いから、磐田DFの処理が甘くなったところをついて左MFの橋本早十がゴール右に飛び出してシュート。これはGK八田直樹が足に引っかけてセーブしたが、大宮はキックオフ直後から気迫と勢いを感じさせる動きを見せた。
もちろん大宮は、守備でも前線から精力的にプレッシャーをかけていったが、磐田もそれにひるむことなく反撃。4分にはカウンターから流れるようなボール運びで展開するなどして徐々に押し返し、一進一退の展開になっていった。
そんな中で、大宮のセンターバック・深谷友基が左膝の違和感を訴えて、18分に青木拓矢と交代。これで右サイドバックの坪内秀介がセンターバックに移り、そこにボランチの金澤慎が移動。そして青木はボランチに入るという布陣変更を強いられた。
これで少し慎重になった大宮に対し、その後は磐田が主導権を握っていく。大宮のプレスに慌てることなく、ボランチの上田康太を中心に落ち着いてボールを回し、サイドを変えながら攻めていった。また守備でも中盤のつぶしが早く、大宮の攻撃は縦一本に頼る形が多くなっていった。
しかし、その後大宮が、右MFでスタートした石原直樹とFWの市川雅彦のポジションを入れかえ、守備にも落ち着きが出てくると、今度は磐田が攻めあぐんでいく。大宮は相変わらず長いボールが多かったが、そこで185cmの藤田祥史と石原が頑張り、ときおりセカンドボールも拾って、磐田のDFライン押し下げていった。そうなると、ピンチにはならないまでも、磐田がボールを奪う位置が低くなる。それにより大宮のほうは早めに守備の体勢を整えることができたのに対して、磐田のほうはDFラインからの組み立てがうまくいかなくなってしまった。
磐田はDFラインが落ち着いてボールを動かすことができず、良い形で中盤や前線にパスを入れることができない。そのため結果的にパスの出しどころがなくなり、大宮に前線からプレッシャーをかけられて長いボールを蹴っては跳ね返されるというパターンが多くなっていった。
中盤でボールを奪えたときは良い攻撃ができているが、低い位置で奪い返してからの組み立てというのは、磐田にとって大きな課題。柳下監督も、「今まで長いボールを使ってきた相手に対してのゲーム内容が良くない。バタバタしてしまって慌てている。そのあたりが落ち着いてさばけるようになれれば、もっと安定したゲームができると思う」と、これまでの試合でも見られた問題点を口にした。

そんな流れの中で、大宮が40分にワンチャンスを生かす。センターバックの坪内が前線に長いボールを入れ、これを藤田がうまく受けてペナルティエリア内でチャンスを作る。そこからDFのシュートブロックにより混戦となった中、最後は石原が気持ちで押し込み、押される展開の中で先制点を奪うことに成功した。
後半に入って、磐田はサイドに起点を作って攻めることで、ある程度押しこむ時間も作ったが、最後のところは大宮が踏ん張って崩させない。それでも、両サイドバックが少しずつ高い位置を取れるようになってきたところから相手ゴールをこじ開けたのは、磐田の良さが出た部分。
後半14分、中盤のリスタートから右の駒野友一にボールが出て、そこから駒野がドリブルで縦に突破して、低くて速いクロスを入れる。それに対して絶妙なポジションどりでマークを外した前田遼一が頭で合わせ、左ポストぎりぎりに決めて同点ゴールを奪った。大宮の守備がとくに甘かったわけではないが、駒野のクロスも、前田のヘディングも非常に精度が高く、磐田のストロングポイントが炸裂した素晴らしい得点シーンだった。

その後も、磐田が攻め込む時間が長くなったが、決定的なチャンスは作れず、シュートもペナルティエリアの外からのものが多い。そして、30分を過ぎたあたりからは、再び前半の最後のように磐田が攻めあぐねるシーンが目立ち始める。
大宮の前からのプレスが緩んできた中でも、磐田は冷静にボールを動かすことができず、縦に急いで奪われるという形が多くなっていった。サイドから早めにクロスを入れても、後方からロングボールを入れても、マトを中心にことごとく弾き返され、ボールが落ち着かない試合展開。その中、大宮がラインを少しずつ押し上げて体勢を立て直し、最後は危なげなく守りきって1-1のままタイムアップの笛を迎えた。

大宮としても、「もう少しボールを回しながら攻めようという意識はあった」(金澤)という狙いがあり、うまく中盤でつなげなかったために長いボールが多くなったが、それが磐田に対しては効いたゲーム。アウェーで我慢強い戦いから勝点1を得たことは、ある程度の収穫と言えるが、ここからどう自分たちの流れを作り、開幕戦以来の勝利につなげていくかという部分が課題となる。
一方、磐田のほうは何とかホームで逆転したかったが、「しっかり組み立てができず、良い形でフィニッシュまでいくことが少なかった」(柳下監督)という以前と同じ課題が出たゲーム。公式戦の無敗を5試合に伸ばしたが、勢いに乗るところまではいけなかった。少しずつ良くなっている面もあれば、継続している課題もある。次はアウェーでの浦和戦だが、そこでは良い面がより多く出ることを期待したい。

以上
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