4月17日(土) 2010 J2リーグ戦 第7節
草津 1 - 3 大分 (13:05/正田スタ/2,703人)
得点者:6' ラフィーニャ(草津)、48' 刀根亮輔(大分)、57' 東慶悟(大分)、66' オウンゴ−ル(大分)
スカパー!再放送 Ch183 4/19(月)20:00〜(解説:田中真二、実況:山田浩史、リポーター:木村雅子、プレーや解説:遠藤雅大)
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後半開始早々、大分の同点ゴールが決まると草津の選手たちの士気が明らかに下がったのが分かった。GK北一真は「失点した後に気持ちが落ちてしまい、まだイーブンなのに負けている感じになってしまった」と怒りをこらえた。気落ちした草津は66分までにさらに2度もゴールネットを揺らされ、力尽きた。チームが改善されているのは間違いないが、一方で「負け癖」がはびこり始めたのも確かだ。
今季初勝利を目指す草津は先発にラフィーニャを起用。気鋭のブラジル人ストライカーは4−2−3−1の頂点で攻撃の先鋒の役割を担う。ゲームは、彼の左足で幕を開けた。6分、大分DFの足元を詰めてボールを奪ったラフィーニャが左サイドをゴールへ向かって独走。ペナルティエリアで自慢の左足を振り抜き、来日初ゴールを決める。「いい形でボールが奪えたので対角を狙って落ち着いて打った」というラフィーニャの先制弾でチームは活気づく。
今週チームの方向性を再確認したという草津は、組織的な守備とパスワークでリズムをつかむ。「これまではボールが上空を飛んでいる時間が多かったのでつなぐところはつなぐということを徹底した」(戸田和幸)。ハードワークをベースに大分を囲い込み、時間を与えない。奪ったボールは丁寧につないでゲームを組み立てた。「パスをしっかりとつなぐことで自分たちの時間も作れていたし、局面を打開するシーンもあった」(松下裕樹)。前半の戦いぶりがパーフェクトなわけではなかったが、今季の草津の完成形の一端が見え始めていた。
だからこそ後半立ち上がりが悔やまれる。後半キックオフ直後から波状攻撃を仕掛けてきた大分を止めることができず48分にCKを献上。東慶悟がニアへ蹴ったCKへの対応がズレて刀根亮輔に2戦連続ゴールを叩き込まれる。悪夢再び。草津側スタンドは一瞬にして凍りついた。同点に追いつかれたことで気落ちした草津はプレッシングの迫力も消え始める。そして57分にはバイタルでパスを受けた東に逆転ゴールを許し、66分には東のFKからオウンゴール。この1点で勝負は決まった。
大分は、19歳・東と18歳・刀根の若い力で草津から逆転勝利を収めた。東は3ゴールすべてに絡む活躍で実質の“1ゴール2アシスト”。正田スタで能力の高さを見せつけた。ただ、選手たちの好パフォーマンスの陰には、的確な分析があったことも見逃せない。CKから先制ゴールを挙げた刀根は「ニアサイドが甘いと聞いていたのでニアへ入った」と話し、逆転ゴールの東は「DFとボランチの間が空くのでそこを使うように指示を受けた」と振り返った。今節の勝ち点3は、選手のパフォーマンスとスカウティングが呼んだ勝利だ。大分は今季4度目の3得点で3連勝。次節はホームに北九州を迎え撃つ。
勝点3が遠い草津は、4節千葉、5節熊本戦に続き、またしても先制しながら逆転負け。総失点12の半分がセットプレーで、今季強化するはずだった守備のほころびが目につく。さらに今ゲームで放ったシュートはわずかに5本。前半の戦いには希望が持てたものの攻守の課題は残る。この日の観客数は3千人を割った。勝てない時間が続くことで失うものは大きい。「この状況はピッチに立つ選手でしか打破できない。サッカー選手としてのすべてを懸けてやらなければいけない」(廣山望)。草津は前半に見えた「光」を道標として進むしかない。ここからの戦いはクラブだけではなく、選手個人の矜持も問われている。
以上
2010.04.18 Reported by 伊藤寿学
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