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【J2:第7節 水戸 vs 福岡】レポート:『水戸ナチオ』復活! 21本ものシュートを打たれながらも完封。6試合ぶりの勝利を挙げる。一体感を欠いた福岡は2連敗。(10.04.18)

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4月17日(土) 2010 J2リーグ戦 第7節
水戸 1 - 0 福岡 (16:04/Ksスタ/6,069人)
得点者:21' 大和田真史(水戸)
スカパー!再放送 Ch184 4/18(日)10:00〜(解説:前田秀樹、実況:山下末則、リポーター:佐藤愛美)
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試合終了の笛がなると、本間幸司は小躍りをして喜びを表した。耐えて耐えて耐え抜いての勝利。苦しんだからこそ、喜びの大きさも倍増した。「勝利の喜びで踊ってしまった」と本間は顔をほころばせた。

水戸の守り勝ちであった。試合前、木山隆之監督は選手たちに「攻めるぞ!」と発破をかけて送りだした。さらに試合2日前にはバルセロナの試合を選手たちに見せ、攻撃の意識を植え付けた。しかし、試合がはじまると、相手の勢いに押される展開となってしまった。ただ、そこで自分たちのスタイルをすぐに切り替えられたことが勝因となった。前線からプレスをかける守備がベースにあるが、高い位置でのプレスがかわされるとすぐにDFラインを下げて対応。ゴール前を固める意識が徹底していた。チーム全員が高い守備意識を誇り、ゴールを死守し続けた。

21分に右サイドから大橋正博が蹴ったFKをファーサイドで大和田真史が頭で合わせて先制。その後、水戸がカウンターからチャンスを作る展開に持ち込むものの、後半はほぼワンサイドゲームの様相で福岡に押し込まれることに。70分に保崎淳が退場すると、さらに苦しい展開が続いた。だが、「特に焦りはなかった」と村田翔が振り返るように、守護神・本間を中心に粘り強い守備で福岡の猛攻を跳ね返し続けた。21本ものシュートを浴びながらも無失点で抑えきり、「水戸ナチオ」の復活を高らかに宣言する勝利を挙げることとなった。

荒田智之、高崎寛之、菊岡拓朗ら昨季の攻撃の中心選手が抜け、今季はまた新たなチーム作りを余儀なくされた。シーズン前から中盤のパスワークを軸に攻撃的なサッカーを標榜したものの、開幕戦以降は相手に支配される展開が続き、行き詰まりを感じさせた。そこで水戸は「堅守速攻」で光明を見出した。6試合でリーグ最多の95本ものシュートを打たれているものの、失点はわずか4。この試合でも水戸の8本を大きく上回る21本ものシュートを打たれた。しかし、ゴール前を固めることで自由にシュートを打たせず、枠の外もしくは本間の正面にシュートを飛ばさせた。様々な状況を加味したうえで現在最も適した戦い方にたどり着いたと言えるだろう。「水戸ナチオ」という戻るべき場所ができたことは、これから攻撃的な要素を付け加えていくにあたって、なんとも心強い。「内容はまったくひどかった。ウチは攻撃に厚みがなく、福岡の圧力に押された」と本間が言うように、水戸が本来目指すべきサッカーはまったくできていない。しかし、そこにたどり着くためにも守備の安定は不可欠。今の自分たちにできることをやりきっての勝利。そこに大きな価値がある。

福岡は一体感で水戸に負けた。序盤こそ「いい形で試合に入れた」という高橋泰の言葉通り、選手間の距離感がよく、攻守で水戸を圧倒したものの、21分に先制点を許すと、「点を取りに行きたい攻撃陣と守備を安定させようとする守備陣で意識が分かれ、距離が遠くなってしまった」(高橋)。攻守のバランスを欠いたことで水戸のカウンターを食らう展開を招くこととなった。後半に入り、猛攻を仕掛けたが、守備を固める水戸を崩す工夫に欠けた。特に終盤は「ゴール前に5人入ってしまった。相手にとって守りやすかったと思う」と大久保哲哉は語り、「もっとしっかりポジションを取りながら攻めないといけなかった」と悔やんだ。

シュート数が示すように力では水戸を圧倒。「1点入れば、ポンポン点が取れる展開だった」(高橋)。ただ、うまくいかない時にピッチの中でいかに意思統一を図れるかが現状での最大の課題と言えるだろう。「もっとチームとして成熟しないといけない」(大久保)。これから昇格争いに絡めるか絡めないか。次節、鳥栖とのダービーマッチで真価が問われることとなる。

以上

2010.04.18 Reported by 佐藤拓也
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