4月17日(土) 2010 J2リーグ戦 第7節
徳島 0 - 0 愛媛 (14:05/鳴門大塚/11,115人)
スカパー!再放送 Ch183 4/19(月)22:30〜(解説:大西貴、実況:小玉晋平、リポーター:奥田麻衣、リポーター:重橋秀香)
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ダービーということも加味されて、序盤から激しく両チームの選手が体と体をぶつけ合った。時にそのプレーがファールを呼び、愛媛にとっては危険なセットプレーも少なくなかった。しかし、今季初の四国ダービーでも、愛媛の守備は相手の攻撃を完封。今季6試合で4度目の完封、3失点という数字は十分評価に値する。ディフェンスラインの裏を突いてくる平繁龍一をオフサイドに陥れ、ドリブルで仕掛ける柿谷曜一朗に対してはそのスピードを殺すように、組織で守り続けた。急遽、バルバリッチ監督が選択した4−4−2でゴール前のスペースを埋め、徳島の攻撃陣を自由にさせなかった点では、このシステム変更も成功したと言える。
そして、2トップにした影響は攻撃にも表れた。福田健二がサイドに流れ、そこから攻撃を組み立てる場面も増えた。21分のプレーもそのひとつ。右サイドの高いポジションで福田がボールを受け、関根永悟と赤井秀一で徳島の守備をこじ開けた。そこに飛び込んできたのは、この日ボランチに入った越智亮介。シュートはGK上野秀章に阻まれたが、FWが起点を作り、中盤から最終ラインの選手までが絡む厚みのある攻撃を披露した。
さらに後半開始直後には、内田健太に対して越智がくさびのボールを入れ、そこから今度は左サイドに展開。サイドから崩して越智、渡邊一仁がシュートを放った場面は惜しくも徳島の壁に阻まれた。そして試合終盤にも、杉浦恭平と関根、越智が絡み右サイドを突破。中央で待ち構えていた石井謙伍のオーバーヘッドはボールをとらえ切れなかったものの、この日の愛媛はサイドの高い位置まで侵入し、フィニッシュを迎えることもできた。ただ、シュート数で見ると徳島の15本に対して愛媛は7本。コーナーキックもわずかに1本で、攻撃に関しては、いい形が生まれるのはまだまだ単発。しつこく裏を狙うこと、あるいはドリブルで勝負を仕掛ける姿勢、サイドチェンジの速さにしても徳島との攻撃の質の差が、この数字にも表れたと言える。
ただ、結果としては四国ダービーでの連敗をストップ。愛媛の選手たちも口を揃えたように、屈辱が続いていたダービーで最低限の結果は手にした。さらに冒頭でも触れたとおり、シーズン序盤の6試合を終えて、守備の組織には十分な手ごたえを得た。ブロックを作ってスペースを埋める守備、サイドチェンジに対するスライドなど、ある程度作り込まれた守備の組織。逆に、組織を崩すために人とそのポジションを変化させなければならない攻撃の成熟にはもう少し時間が必要なのかもしれない。ただ、スペースを空ける動き、そしてそれを埋める攻撃も、チームとしてやるべきことはハッキリしている。その共通認識が深まれば、ゴールのチャンスも必ず増える。昨季終盤、1点を争う展開で勝点を落とし続けてきたが、その接戦で勝点を拾える底力はつけてきた。その勝点を「3」に変えるためにはゴールを奪わなければならない。今季初の四国ダービーを終え、チームの課題はより明確なものになった。
以上
2010.04.18 Reported by 近藤義博
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