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【J2:第7節 横浜FC vs 熊本】プレビュー:3連敗が突きつけた宿題に答えを出せるか。「高木スタイル」を体得した熊本を迎え、横浜FCは「岸野流」を見せつけ勝利を目指す。(10.04.18)

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4月18日(日)J2 第7節 横浜FC vs 熊本(16:00KICK OFF/ニッパ球チケット販売はこちら
スカパー!生中継 Ch181 15:50〜(解説:菅野将晃、実況:加藤暁、リポーター:高木聖佳)
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 第7節を迎え、今年のJ2は例年にも増して難しいリーグとなってきている。どのチームもそれぞれのスタイルを確実に備え、気を許せば簡単に足下をすくわれてしまう。圧倒的にトップを走ると予想されていたチームが、少しづつ勝点を失っているのはそういった理由だろう。その意味で、この試合は非常に興味深い試合となる。鳥栖を育て上げた「岸野流」が横浜FCに浸透し切れていない部分が出る中、熊本は「高木スタイル」を早くも体得し結果を残している。この対戦は、そのスタイル自体が好対照であるだけでなく、スタイルに対する自信を深められるかという点で、今後の両チームを占う試合となる。

 横浜FCにとってここまでの戦いは、無失点による開幕3連勝という希望の部分と、同じようなカウンターに沈んだ3連敗で課題が露呈した部分が、入れ替わるようにやってきたジェットコースターのような6試合だった。岸野靖之監督は、「3連勝して過信したのではなく、3連勝していても選手は半信半疑だったのではないか。まだまだ選手がつちかって得た自信のようなものが少ないので、ちょっとのことで揺らぐところがある」と、3連敗で見えてきた課題を語った。この3試合は開幕の3試合と異なり、全て先制点を取られて戦い方のバランスを失っている。そして、前回のホームゲームの徳島戦で始まったこの連敗は、横浜FCのミスを待ってカウンターを狙う戦い方の餌食となった。その課題をまざまざと見せつけられたのが前節の千葉戦だった。「細かな位置取りとか、試合の運び方とか、全ての面で完敗だった」(岸野監督)と、横浜FCが作った小さな傷口がとんでもなく大きく広げさせられるほど力の差を実感した。

 ただ、たとえ4失点を食らったとしても岸野監督に頭の中に戦いの流儀を変えるつもりはない。次に千葉と戦う10月23日までに、千葉との差を埋めるような揺るぎのない自信をチームに植え付けるつもりだ。その再出発のスタートラインが、この熊本戦になる。その流儀の基本は、

・失点ゼロで抑える
・そのための方法論は、引いて守るのではなく前から奪いに行く
・自らの攻撃の時間を増やして、相手の攻撃の時間を減らす

の3つ。3連敗で突きつけられた宿題を克服し、この岸野流を実行する自信をいかに積み重ねられるか、そして、もちろん勝点3で終われるか。この試合における横浜FCの見どころはこの点に尽きると言ってよい。

 対する熊本は、早くも高木琢也監督のスタイルがチームに浸透し、目に見える成果を挙げている。もちろんそのスタイルは明確であり、2006年のJ2優勝を知る横浜FCサポーターにとっては、その切れ味の鋭さも身にしみてわかってるところだ。岸野監督は、熊本を「偶然ではないし、力のあるチーム」と評する。「選手間の役割分担ははっきりしているし、ブロックを作って徹底して守って、切り替えを早くして良く動く」というスタイルが機能している。前節の甲府戦では負けはしたものの、相手のシュートは6本で、危ないシーンは作らせなかった。そして、試合でもう1つの鍵となるのは、藤田俊哉の途中出場だ。藤田の投入がスイッチとなり、運動量が落ちる終盤に攻撃を活性化させる。それは、もともとスピードのある選手が多い熊本のチーム編成を最大限に生かす戦い方そのもの。横浜FCサポーターが知っている高木スタイルが、確実に目の前に展開されるのは間違いない。

 「引いてカウンター狙いに来られるからと言って、こちらも引いていては成長はない」と岸野監督が語るように、あくまで岸野流の戦い方を貫く横浜FCと、冷静に横浜FCの穴を突く熊本の対照的なスタイルの駆け引きが、試合を観る上での注目点となる。もちろん先制点が大事。熊本が先制点を取るような展開であれば、そのまま試合が決してしまう確率は高くなる。逆に、横浜FCにとっては、無失点で抑えつつ先制点を挙げるためのバランスが重要となる。金曜日に新しい命を授かったシルビーニョの復帰がそのバランス向上に大きく貢献し、横浜FCに新しい自信を授けられるか、こちらも要注目だ。

 関東地方は金曜日の夜から土曜日に掛けて雪も混じる天気だったが、試合の行われる日曜日は春らしい陽気となり、絶好のサッカー日和となることは間違いない。今年は、4月の中旬まで寒さが残り例年とは少し異なる気候であるが、横浜FCも熊本もこの試合に勝利し、春本番となることを目指したい。

以上

2010.04.17 Reported by 松尾真一郎
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