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【J1:第7節 山形 vs 横浜FM】プレビュー:上昇気流に乗る守備の山形、下降気流を脱したい攻撃の横浜FM。そして、中村俊輔はピッチに立つのか!?(10.04.16)

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4月17日(土)J1 第7節 山形 vs 横浜FM(14:00KICK OFF/NDスタチケット販売はこちら
スカパー!生中継 Ch181 13:50〜(解説:越智隼人、実況:小出匡志、リポーター:成田ひみこ)
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「ボールが落ち着くし、大きな展開が増えました。細かく動かされて、そこで寄せきれずにサイドを変えられるときついから、なるべく体を付けるように激しくいかないといいように回されるかなという感じは受けました」

3月31日、ニッパツ三ツ沢球技場で戦ったヤマザキナビスコカップ第1節。2枚替えで山瀬功治とともに中村俊輔がピッチに登場した58分以降の変化を、相手側のボランチとしてプレーしていた佐藤健太郎はそう感じ取った。山形の守備が密集した中央エリア。その狭いスペースを破ろうとくさびを打ち込んでは跳ね返され、手詰まり感が漂っていた攻撃は、両サイドへの大きな展開を使うことで一気にペースを取り戻した。

そして、極めつけは71分のコーナーキック。中村がアウトスイングで蹴り、ゴール前の中澤佑二がマーカーにジャンプで競ることさえ許さずヘディングシュートを叩き込んだ。勝者は1-0でホームの横浜F・マリノス。リーグ戦で湘南、川崎Fを大量得点で下したあの勢いはまだ生きていたのか。しかし、あの試合を最後に、横浜FMは勝利から見放されている。それと交差するように、あの失点を最後に公式戦3試合で失点を喫することなく、負けも知らないのが山形だ。順位こそ横浜FMが2つ上に位置するが、勝点はともに8で並んでこの一戦を迎える。

臥薪嘗胆の3月を経て、山形は実りの4月を迎えている。第5節・広島戦では今季初先制を今季初勝利と今季初の無失点につなげると、続く第6節・神戸戦では先制点を前半に取ることができ、今季初の複数得点で2連勝。直近の公式戦となるヤマザキナビスコカップ第2節でも、メンバー5人を入れ替えたなかで無失点を継続している。

前線では田代有三がリーグ戦3試合連続ゴール中と好調をキープ。守備に長い時間を割く山形のスタイルのなかで、すでに自分のリズムを刻む術を身につけている。「空いていれば僕に出してくれればいいし、僕がいることで違う人が空いてくれればいい。僕は潰れ役になってもいい」。こうした献身的な気持ちは、山形のエースたる条件だ。そのエースの存在が守備の粘り強さをさらに引き出し、守備の頑張りに応えてゴールを託された選手が結果を出す。上昇気流に乗った山形が、今節でJ1初の3連勝を狙う。

横浜FMにとって、4月はここまで厳しい月だ。第5節・清水戦では中村が前半で負傷退場。この試合を1-2で落とすと、前節・C大阪戦は0-0で勝点1は挙げたものの、マルチネスの退場により後半45分間を1人多い状態で戦った末のスコアレス。温存していた中村を最後の最後に使わざるを得なくなったが、それでも合わせて20本のシュートは空砲に終わった。14日のヤマザキナビスコカップ第2節・磐田戦では、素早くブロックをつくり、足元に入るボールに遅れずにアプローチをかける磐田の守備に攻撃はまたも沈黙。2点を追いかける終盤にようやく押し込む展開をつくれたが、67分に山瀬がゴールをこじ開け1点を返すにとどまった。

J1最多のシュート数を誇るチームは、それを得点に結びつけることができない悩みを抱えている。
「後半は相手が引いてくれたので、多少はスペースがあったけど、立ち上がりからあれをやられたときに、じゃあ僕らはどうやって打破するのかというのを、毎試合同じことを繰り返している。成長しないといけない」
磐田戦を終えて語った中澤の言葉が、切迫したチーム状況を表している。山瀬のゴールも個人技の部類。渡邉千真がアクセントとなった場合には多少の変化やバリエーションは感じられるが、シュートシーンは直線的なイメージが色濃い。個人が正確に枠を射抜くことのほかに、ゴールへの道筋はないのか。こうした攻撃の閉塞感を打破するもっとも効果的な起爆剤として期待されるのが中村だが、コンディションが万全と言えない選手だけを頼りにするわけにもいかないだろう。中2日でアウェイ連戦となるが、ここは踏ん張りどころだ。

「ボールは結構回せると思うんですよね。だいぶビビらなくなってきたので、自分たちでボールを回しながらスペースを突いていくということが表現できればいいと思います」
山形・小林伸二監督は、プレッシャーのなかでも回せるポゼッションの成長を認める。この試合でもある程度のチャンスはつくれそうだが、となれば、ラストパスとフィニッシュでどれだけ冷静な判断ができるかがカギとなりそうだ。

打ち合いに持ち込めれば横浜FMの土俵だが、山形の守備システムだけに、我慢を強いられる展開になるだろう。磐田戦同様、「うちのチームは、20〜30分しかサッカーしていなかった」(木村和司監督)ということになれば、90分をとおして粘り強さを発揮する山形を振り切ることはできない。

よほどワンサイドの展開にならない限り、最大のポイントとなるのはやはりセットプレー。山形は石川竜也と古橋達弥、横浜FMは中村と狩野健太。左右の良質なキッカーの蹴り合いにも注目だ。低い気温をかき消す熱戦を!

以上

2010.04.16 Reported by 佐藤円
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