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スカパー!生中継 Ch183 12:50〜(解説:田中真二、実況:山田浩史、リポーター:木村雅子、プレーや解説:遠藤雅大)
勝敗予想ゲーム17日13時締切! | 皆の投稿で作るスタジアム情報
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一難去ってまた一難。北関東ダービー・栃木戦という正念場を辛うじてスコアレスドローで乗り切った草津が、J1降格組・大分を初めてホームに迎える。開幕6戦1分5敗で最下位に甘んじるチームだが、選手たちはサポーターへ初勝利を届けるためにトレーニングを重ねている。今節こそは勝点3を奪い取って勝利の味を分かち合いたいところだ。
開幕前、草津の選手たちは「昨季はホームで勝てない時期があったのでホームで勝ちたい」と誓っていた。だが蓋を開けてみれば開幕から不甲斐ないゲームが続いている。開幕6試合で未だ白星を挙げられず、これまでのホーム戦も3連敗。新監督のもと新たなサッカーに取り組んでいるため時間が必要なのは十分に理解しているが、最下位というポジションには厳しい評価を下さざるを得ない。それはプロの世界に身を置く選手たちが一番分かっている。
追い詰められている草津はなんとしても初勝利を手にしたいところだが、大分は簡単に倒せる相手ではない。今季、8シーズンぶりにJ2で戦うことになり戦力も大幅に入れ替わったが、現在は4勝2敗で3位につける。4節栃木戦で北関東アタックを食らいまさかの4失点を喫した大分だが、現在は2連勝中。J2(北関東)の恐さを知ったことでチーム全体に危機感が生まれ、結束を高めた。まだチームが完成しているとはいえないが韓国人プレーヤーを軸としたチーム作りで骨格を固め、勝点を積み上げている。
今節は、「攻める大分」「守る草津」という構図でゲームが進んでいくことが予想される。草津は、大分の攻撃を組織的なブロックで囲い込んでカウンターから一発を狙う。今季、草津と対戦したチームからは「草津は切り替えが遅い」という声が聞こえてきている。カウンターのキーマンとなる廣山望は「今年は一本目のパスがうまくつながらない。効果的なパスが入れば全体が勢いを持って上がれるはず」と話す。スピードを落とさずにゴールへ迫れるか、そして少ないチャンスを決められるかがポイントとなる。
草津守備陣がケアしなければならないのは、現在6ゴールを挙げJ2得点ランクトップを走るキム・ボギョンと、2ゴールを決めているチェ・ジョンハン。キレ味抜群の左足でボールを自在に操るキムと、決定力を持つチェのコンビネーションは草津にとって大きな脅威となる。「韓国人選手は決定力があるのでチームとして対応したい」(梅井大輝)。また彼らのプレースキックも冴え渡っている。草津は前節栃木戦で不用意なファールを連発しFKを与えていたが、今ゲームでは1回のFKが命取りとなる可能性があるだけに細心の注意が必要だ。
最下位に沈む草津は、今季の「堅守速攻」と昨季までの「ポゼッション」のギャップに苦しんでいる。選手たちのプレーに迷いが感じられるシーンも少なくない。ただ、臨機応変な戦いをすればバランスを取ることは可能だ。そして戦術やシステムが結果を妨げているわけでもない。戸田和幸は「結果が出ないのは戦術の問題じゃなくて、自分たちのプレーの質の問題。もっと一つひとつのプレーを大切にしていかなければいけない。その延長に結果がある」と話す。草津はまだ勝利を得てはいないが、勝利への欲求は枯れていない。今ゲームはピッチに立つ選手が、サポーターへ結果を届けてくれるだろう。
以上
2010.04.16 Reported by 伊藤寿学