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【J1:第6節 湘南 vs 磐田】レポート:粘り強い闘いの結末はスコアレスドロー。ともにポジティブな内容を見出す勝点1。(10.04.11)

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4月10日(土) 2010 J1リーグ戦 第6節
湘南 0 - 0 磐田 (13:03/平塚/10,406人)
スカパー!再放送 Ch184 4/11(日)22:00〜(解説:川本治、実況:西岡明彦、リポーター:児玉美保)
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ポゼッションで上回る展開は今季初めてのことだろう。湘南は序盤から積極的な守備を背景に流れを掴んでいく。セカンドボールに対する反応も速い。また寺川能人が、あるいは坂本紘司がボールホルダーを追い越しながら右サイドを崩しにかかった11分のように、意図する攻撃も早くからかたちに表れていた。

「前半に関しては、ほとんど何もさせてもらえなかった」と、磐田の柳下正明監督が語る。
「湘南の映像は見ていたが、実際のスピード感やプレッシャーは映像の印象以上に厳しかったのではないか。最終ラインを上げることができず、セカンドボールを拾われて押し込まれる状況が続いた」

ポゼッションを譲った格好の磐田は、逆に言えば手堅く守備ブロックを崩さなかった。阿部吉朗を筆頭に、中村祐也や寺川ら湘南が遠目から積極的にシュートを撃っても背後のスペースを容易には与えない。中村のスルーパスに反応し、新居辰基がゴールに迫った前半終盤の場面も、GK八田直樹が体を張って防いでいる。

湘南の反町康治監督は言う。
「中盤でセカンドボールを拾ってから先のアイデアがすこし足りなかった。テンポもできず、拾って終わったという感じはする。とくに後半はイメージしていた攻撃が少なかった」

湘南が攻め込んだのちの後半10分過ぎ、自陣で奪い返した磐田は、山本康裕が西紀寛とのワンツーから右サイド深くまで持ち込む。山本のマイナスの折り返しにゴール正面で合わせたのは前田遼一だ。さらにこぼれ球から繋いだ上田康太のシュートやその数分後のイ・グノのミドルなど、磐田の攻撃はシフトアップした。

しかし磐田が攻撃の時間帯を幾度かつくった終盤には反面、湘南のらしい粘り強さが発揮された。村松大輔らDF陣はペナルティエリアに侵入してくる敵を最後まで放さず、くだんの前田をはじめ、枠を捉えた磐田のシュートもGK野澤洋輔が阻む。やりきる姿勢は攻撃にも転化され、ロスタイムにはペナルティエリアに進出した坂本が思い切り左足を振り抜きもした。そうして互いに最後まで高い集中力を保った攻防は、スコアレスドローで幕を閉じるのだった。

「最終ラインを含め、集中を切らさず粘り強く0に抑えたことが、勝点1を取れた要因だと思う」と、柳下監督は振り返った。今季初の無失点ゲームに、手ごたえはけっして小さくないはずだ。

一方の反町監督も、「気温が上がって暑いなか、選手はほんとうによく頑張ったと思う」と選手をねぎらった。
「非常に積極的で、前線からボールを取りに行った。いまチームに必要なことをひとつずつ整理してトレーニングで消化した成果が、今日はとくに守備の面で出たと思っている」

湘南にとっても、相手を無得点に抑えた戦いは今後に向けて拠り所となろう。持ち前の粘り強い守備をベースに、敵の守備網をこじ開ける攻撃力をさらに磨いていきたい。

試合終了後には磐田のサポーターから「坂本コール」が沸き、その光景に湘南サポーターも拍手を送った。深々と頭を下げて応えた坂本は言う。
「うれしかったです。ぼくは湘南と磐田の2チームにしか在籍していないので、やはり特別な想いがある。こんどは、かつて立てなかったヤマハスタジアムで勝利したい」

第2クールの両者の対戦は9月に控えている。湘南、磐田ともに、そのときにはより高い位置でふたたび相対したい。今節の粘り強い闘いを試金石に、次節以降も闘っていく。

以上

2010.04.11 Reported by 隈元大吾
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