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【J1:第6節 横浜FM vs C大阪】レポート:横浜FMにとっては『痛恨のドロー』、C大阪にとっては『価値あるドロー』に。(10.04.11)

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4月10日(土) 2010 J1リーグ戦 第6節
横浜FM 0 - 0 C大阪 (16:03/日産ス/15,644人)
スカパー!再放送 Ch180 4/12(月)06:30〜(解説:武田修宏、実況:田中毅、リポーター:中願寺香織、プレーヤー解説:藤田大介)
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試合終了直後の光景だけを見た人がいたならば、セレッソ大阪が勝ったと錯覚しただろう。C大阪の選手はガッツポーズを作り、喜びを表現。C大阪サポーターからも歓喜の声が上がっていた。対照的に横浜F・マリノスの選手たちはガックリとうなだれる。そして、横浜FMサポーターの大音量のブーイングが日産スタジアムを包んだ――。

この日の横浜FMは、GK飯倉大樹の言葉を借りれば「じれったい試合」を演じてしまう。試合序盤から主導権を握るも、拙攻が多く決め切れない。前半の総シュート数はC大阪の1本に対して9本。ただ、実際に「惜しい」と思わせたのは、17分の清水範久のミドルシュートぐらいか。清水は約20mの距離から渾身の一発を放つも、GKキム ジンヒョンの鋭い反応に防がれる。45分にはC大阪のマルチネスが、栗原勇蔵に足の裏を見せてスライディング。このファウルでマルチネスはレッドカードをもらい、横浜FMは数的有利な状況に。これで俄然、得点への期待が高まったのだが…。

後半に入ると、C大阪は3バックから4バックへ変更。DF中央2枚は茂庭照幸と上本大海が務め、前半はリベロだった羽田憲司が、マルチネスの穴を埋めるためボランチの位置へ上がる。さらにトップ下2枚の香川真司と乾貴士が位置を下げて、9人が守りに入る状態に。時には1トップのアドリアーノも守備に回るほど、横浜FMが押し込み、ワンサイドゲームの様相を呈した。ところがC大阪に守備のリズムが生まれたのか、横浜FMのクロス、シュートをことごとくはじき返す。それは、横浜FMが「攻撃のスイッチの入れ方が統一されていなかった」(兵藤慎剛)ため、緩急がない攻めを続けたことも一因に。
そこで横浜FM・木村和司監督は、温存していた負傷中の中村俊輔を81分に投入。逆にC大阪は中村がピッチに入った時点で、完全に守備モードへ。83分以降にDF藤本康太をはじめ、3枚のカードを切り、「確実に勝点1を取る方が賢明だと考えた」(レヴィー クルピ監督)。それでも中村は決定機を創出。ロスタイム2分、右サイドで巧みなキープから丁寧な左足クロスを送る。その先にいたのは田中裕介。ダイビングヘッドで合わせたが、ボールは枠外へ。その後、ゲームセットの笛が鳴り、冒頭のシーンを迎えたのだ。

重い空気が漂う横浜FM側のミックスゾーンで唯一、明るく振舞っていたのは波戸康広だった。
「負けていないし、失点はゼロだった。試合もすぐにあるし、切り替えます!」
今季チーム復帰した彼は、実に前向き。辛い時期こそ、ベテランの「経験」が物を言うのかも。プレーは当然、メンタル面でも波戸の『牽引力』に期待したい。
一方のC大阪は退場者を出すなど、仕方ない面もあったが、本来の姿である「攻撃サッカー」を披露できずに終わった。乾は「本当に何もできずに終わった」と悔んだ。今後はこの日、自信を掴んだ守備に、攻撃のエッセンスをどう振りかけるかを見出したい。手にした貴重な勝点1を無駄にしないためにも。

以上

2010.04.11 Reported by 小林智明(インサイド)
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