4月10日(土) 2010 J1リーグ戦 第6節
新潟 0 - 2 浦和 (16:03/東北電ス/32,485人)
得点者:73' 阿部勇樹(浦和)、81' 阿部勇樹(浦和)
スカパー!再放送 Ch181 4/13(火)08:00〜(解説:梅山修、実況:須山司、リポーター:鈴木英門)
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新潟は浦和に0-2で敗れた。リーグ戦6試合未勝利で最下位に沈んだまま。前半こそ粘り強い守備で浦和の攻撃をしのいだが、後半28分、36分に失点して力尽きた。
浦和は要所で得点を重ねて3連勝。阿部勇樹が2得点を挙げた。
温かさは、期待の大きさでもあった、試合後、新潟の選手たちがサポーターへのあいさつのためにゴール裏に足を運んだ。スタンドから起きたのは大きな拍手とエール。ブーイングはなかった。試合前は、選手通用口でスタジアム入りするバスを出迎える、大勢のサポーターの姿もあった。「あれだけ支えてもらっているのに。早くサポーターとクロさん(黒崎久志監督)に勝利をプレゼントしたい」。内田潤は思いを絞り出した。
これでナビスコカップも含めて公式戦7試合未勝利で、5試合連続無得点。この試合は完敗だった。前半こそ無失点に抑えるが、後半に立て続けに失点。28分、阿部にミドルを決められた。36分にはポンテのフリーキックを阿部に合わされた。耐えていた守備が、この場面は足がとまった状態になっていた。
「運動量が上がらなかった」。黒崎久志監督は気落ちした表情で言った。この日、FW矢野貴章をスタメンから外した。不動のエースがベンチに回ったのは2006年の第27節京都戦以来。代わって田中亜土夢がスタメンに。田中の機動力を武器にテンポアップさせる狙いだった。だが、田中が飛び出す前にボールが奪われる。起点のマルシオ・リシャルデスが囲まれ、サポートが手薄なためにボールを失う。「前線にかける人数が少ない。運動量がないからサポートもない」。本間勲は新潟の戦術の生命線でもある運動量の欠如を実感していた。
堅守にもほころびが出てきた。昨季一度もなかった2点差以上の敗北が、今季はすでに2度目。この試合は4-2-3-1から4-4-2にシステムを変更した。前線の人数が増えたことで、前からボールを取りに行く場面が多く出た。ただ、1人が奪いにいっても2人目の連動が遅く、グループで取りきるプレーはほとんどなかった。『守備からリズムを作る』新潟のスタイルの基盤が揺らいでいた。
開幕からのリーグ戦6試合未勝利は、チームワーストタイ。リーグ戦開幕4連敗を喫した2008年は、第7節京都戦で初勝利を挙げた。「試合は続く。応援してくれるサポーターのためにも下を向いているひまはない。ボールを奪って速く攻める。新潟のサッカーをやり続ける」。本間が言うように、勝利を手繰り寄せるには、前を向き続けるしかない。
対照的に浦和は巧みなゲーム運びを見せた。後半、立ち上がりからボールを積極的に回す。阿部、鈴木啓太を起点に、ポンテ、田中達也、柏木陽介らが流動的に攻撃する。28分、右サイドの田中達也からエジミウソン、サヌとボールをつなぎ、最後は阿部が走りこんで一発。36分はポンテの絶妙なグラウンダーのFKに阿部が反応した。
「勝利は妥当」。フィンケ監督は堂々と言い切った。無得点でも焦らずに、攻守のバランスを崩さない。要所で相手の守備の薄さをついて得点し、攻撃に対しては危険な地域に入らせる前にボールを奪う。これで今季初の3連勝。内容が伴った白星をアウェイでもぎ取った。
修正点を克服しきれないまま停滞する新潟と、チーム力が上積みされている浦和。チーム状態がそのままスコアに現れた一戦だった。
以上
2010.04.11 Reported by 斎藤慎一郎(ニューズ・ライン)
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