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【J2:第6節 福岡 vs 岐阜】プレビュー:慢心せずに、地に足を付けて戦う。福岡は変わらぬ姿勢で岐阜を迎え撃つ。(10.04.11)

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4月11日(日)J2 第6節 福岡 vs 岐阜(16:00KICK OFF/レベスタチケット販売はこちら
スカパー!生中継 Ch185 15:50〜(解説:乾 眞寛、実況:北本誠、リポーター:森田みき、プレーヤー解説:中払大介)
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 岐阜戦に向けての1週間、福岡は自分たちのやり方をもう一度確認する作業に時間を費やした。それは東京V戦で思うようなサッカーが出来なかったという事情があったからだろう。しかしそれ以上に、この1週間は「試合の結果は過去のこと。大事なのは次にやってくる試合」と常に口にする篠田善之監督の思いが伝わってくる1週間だった。それは、相手云々ではなく、どんな状況にあっても、自分たちが志向するサッカーを高いレベルで実現することに全力を注ぐことが何よりも大事というメッセージ。チームが確実に変化の跡を見せている今だからこそ、改めて自分たちの姿勢を明確にしたかったのかも知れない。

 それは選手たちにも十分に伝わっている。大久保哲哉は話す。
「点も取れているし、調子もいいけれども、去年のアウェイの甲府戦(第23節)や、水戸戦(第26節)のように大量失点する危険性は常にある。決して我々の力が抜けているわけではないし、まだ何も得たわけじゃない。この2年間は、いつも4・5月で調子を落としているし、ここからが本当の力が出るところ。どの試合が大事ということではなく、1年間を通して、毎試合、毎試合を全力で戦うことを意識してプレーし続けることが何よりも大事。慢心せずに地に足をつけて戦わないといけない」

 その福岡が目指すのはアグレッシブでスピーディなサッカー。高い位置からのチェイシングで始まる攻撃的な守備をベースに、奪ったボールをシンプルにラインの裏へ運び、相手の最終ラインのバランスを崩して、そのギャップに入り込む。そして最大の特長は、チームのために全員が献身的にプレーしていることだ。チーム得点王争いの首位に立つ永里源気の活躍が傑出するが、それも、献身的な守備を繰り返す大久保、つぶれ役に徹してボールを引き出す高橋泰、細かくラインコントロールしながら高い位置を保つ最終ライン、そして、相手のチャンスの芽を細かく潰していく中盤の働きがあってこそ。そのいつものサッカーを、レベルファイブスタジアムに足を運ぶサポーターの前で表現することが、チームとしてやるべきことだ。

 しかし、どの相手もそうであるように、レベルファイブスタジアムに迎える岐阜もまた簡単な相手ではない。開幕戦で勝利した後に3連敗と結果に恵まれていなかったが、前節は3−0で札幌に完勝。「連勝が始まるきっかけになると思う。ここからスタートするという気持ち」と話す倉田安治監督に対し、「試合ごとに良くなっている。非常にいい攻撃をしているし、守備も、走力も非常にある嫌なチーム。いいイメージを持って福岡にやってくる」と篠田善之監督も警戒を強める。

 3連敗中は、守から攻への切り替えが遅れ気味で、また高い位置でボールが奪えない試合が続いていたが、メンバーを入れ替えて臨んだ札幌戦ではボールを奪ってからの切り替えが素早く、シンプルなパス回しを駆使して札幌ゴール前へ運ぶシーンが随所に見られた。また、今シーズン初先発となった永芳卓磨が仕掛けの起点となり、3試合ぶりの先発出場を果たした西川優大が右サイドから何度も攻撃の形を作るなど、控の選手が活躍したのもチームにとっては大きい。そして、代わりに出た選手が結果を出すチームには必ず勢いがある。

 戦い方は、ゾーンディフェンスを敷く手堅い守りをベースに、全員がハードワークする全員守備・全員攻撃が基本。その守備はまだ完成の域には達していないが、倉田監督が福岡のコーチ時代に築いた堅固な守備を彷彿とさせる。そして攻撃は、佐藤洸一に楔のボールを打ち込み、それを嶋田正吾と中へ絞った両MFがフォローするのがパターン。前線にボールを収めさせないこと、そして、スピードに加えて、高いテクニックと戦術眼を持った嶋田正吾に自由を与えないことが、福岡の守備にとってのポイントになる。

 そして前述の通り、福岡にとって最も大事なことは自分たちの戦い方を貫けるかという1点に尽きる。相手をリスペクトし、あくまでも謙虚に、しかし自信を持って自分たちのプレーに徹する。それが勝利へのキーワードだ。
「とにかく相手よりもハードワークしたい。それにホームのサポーターが後押ししてくれる優位性もある。ホームの力を結集して勝点3を勝ち取りたい」(篠田監督)。
 おそらく試合は難しい展開になる。しかし、90分が終わったときに雄たけびを挙げるのは福岡。ホームで戦う試合では勝利の2文字以外はいらない。

以上

2010.04.10 Reported by 中倉一志
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