今日の試合速報

J’s GOALニュース

一覧へ

【J1:第4節 C大阪 vs 浦和】レポート:乱打戦を制したのは浦和。競り負けたC大阪は開幕以来3月白星なし。(10.03.28)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
3月27日(土) 2010 J1リーグ戦 第4節
C大阪 2 - 3 浦和 (16:04/長居/16,261人)
得点者:21' 田中達也(浦和)、21' アドリアーノ(C大阪)、54' エジミウソン(浦和)、79' 香川真司(C大阪)、80' エジミウソン(浦和)
スカパー!再放送 Ch180 3/29(月)07:00〜(解説:山野孝義、実況:寺西裕一、リポーター:森田純史)
顔写真クイズ | 皆の投稿で作るスタジアム情報
----------
点の取り合いが予想されたC大阪と浦和の一戦は、実際に乱打戦の様相を呈したが、勝利を収めたのはアウェイの浦和。田中達也と、エジミウソンの2ゴールでC大阪を振り切り、今季2勝目を挙げた。一方のC大阪もアドリアーノ、香川真司と取るべき人のゴールは生まれたものの、ミス絡みの失点で競り負け、3月の4試合では結局未勝利に終わった。

この試合ではどちらも前節からスターティングメンバーを変更。C大阪はMFアマラウが2試合ぶりに復帰し、マルチネスとボランチを組んだ。一方の浦和ではMFエスクデロセルヒオが左ワイドMFを務め、MF柏木陽介はフォルカーフィンケ監督曰く「8番」の位置、つまりは「中盤の底から攻撃的なプレーをする」ボランチのポジションに入った。

序盤から攻勢に出る浦和に対して、ホームのC大阪はこれまでと同じく「絶対に我慢の試合になると思っていたので、守備からの速攻を意識してやっていた」(尾亦弘友希)。両サイドバックも引き気味で、実質5バックのようになっていたため、攻撃は香川、乾貴士、アドリアーノの前線3枚プラス、ボランチのマルチネスの配給に頼る形だったが、それでも浦和陣にもスペースは生まれたため、C大阪にもチャンスはあった。

しかし、先制は浦和。両サイドを攻め立てた成果が21分に表れる。左サイドに駆け上がった柏木からの左クロスがゴール前に入ると、これをC大阪DFがクリアミスし、そのこぼれ球を逃さなかったのは田中。素早い反応を見せてボールを押し込み、均衡を破った。

だが、浦和のリードは1分もなかった。一瞬の隙を突いたのはC大阪FWアドリアーノ。乾からパスを受けると、浦和の守備を強引に突破してペナルティーエリアに侵入し、右足でゴール。あっという間に1-1のタイに持ち込んだ。

C大阪、浦和ともに、ルーズな守備から失点を招いた前半。それは後半にも如実に表れ、54分、浦和の2点目も、中盤でC大阪がもたつく間にボールをカットされたところから始まったもの。そこで阿部勇樹からのラストパスが前線のエジミウソンにきれいに渡り、これをエジミウソンに決められ、C大阪は再び劣勢を強いられる。

そして、先に動いたのは浦和。前半のうちにエスクデロセルヒオが負傷のために原口元気と代わっていたが、戦術的な交代もC大阪に先んじて実施。69分に田中達也を下げて鈴木啓太を投入し、「守備を固めてカウンターを狙い、追加点を決めようとする」(フォルカーフィンケ監督)というような、リスクを回避する戦い方にシフトする。

すると、C大阪のレヴィークルピ監督も手を打つ。71分、MF家長昭博をピッチに送り込み、DFを1枚落として攻撃的なシステムに移行。当初は「シンジ(香川)とアドリアーノが2トップのような形だと思っていた」という家長だが、実際には「シンジが下がってきて、俺も真ん中に行こうかなという感じで、4-2-3-1のようになった」。それでも、技術のある香川、乾、家長が並んだことで、攻撃の迫力が増し、C大阪がペースを引き寄せる。

さらに77分には左サイドの尾亦を石神直哉に交代。昨シーズンJ2で50試合に出場しJ1復帰に貢献したC大阪のダイナモを投入すると、19番は積極的な押し上げで左サイドを活性化する。そして、79分、その石神の左クロスからC大阪は同点に追い付く。ゴール前に飛び込んできたマルチネスがヘッド。これはポストに弾かれるも、そこに詰めていたのは香川。C大阪のエースは丁寧にこのボールを押し込みJ1で初得点を記録。ペナルティーエリアに複数の選手が入り込むような、C大阪らしい攻撃がようやく見られた瞬間でもあった。

これで2-2としたC大阪だったが、直後に落とし穴が待っていた。80分、C大阪DFラインがオフサイドを取りにラインを上げたのだが、不統一だったところをエジミウソンに突かれてしまう。C大阪の左サイドを破られると、対応していた上本大海も止めきれないままペナルティーエリアに侵入を許し、そのまま角度のないところから軽くシュートされたボールは、無情にもニアサイドを固めていたGKキム ジンヒョンの足元をすり抜け、ゴールイン。結局、これが決勝点になり、C大阪は痛い星を落とした。

これで2分け2敗とJ1復帰後初勝利はまたもお預けとなったC大阪。しかし、「リーグのなかで強豪と思われるチームとの試合が続くなか、これだけのサッカーができていることに対しては、自信を持っていい」と、レヴィークルピ監督は内容を悲観していなかった。一方、浦和のフォルカーフィンケ監督は「最初の4試合のうち私たちは3度アウェイで戦い、そのなかで勝点7を取ることができた。これはしっかりとした結果だ」と胸を張り、「次はホームで試合ができるので、この試合でもいい結果を残したい」と、次節を見据えていた。

以上

2010.03.28 Reported by 前田敏勝
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

テレビ放送

一覧へ

FIFAワールドカップ・アジア最終予選
2024年10月15日(火)19:35 Kick off

旬のキーワード

最新動画

詳細へ

2024/10/14(月) 00:00 ハイライト:松本vs金沢【明治安田J3 第32節】