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【J1:第4節 湘南 vs 新潟】レポート:最後まで自分たちのサッカーに徹した湘南がJ1復帰初勝利を飾る。新潟は好機をつくるもゴールを割れず。(10.03.28)

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3月27日(土) 2010 J1リーグ戦 第4節
湘南 2 - 0 新潟 (13:03/平塚/10,220人)
得点者:20' 中村祐也(湘南)、76' 田原豊(湘南)
スカパー!再放送 Ch183 3/29(月)05:00〜(解説:前田秀樹、実況:下田恒幸、リポーター:児玉美保)
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昨季はずいぶん踊り慣れた勝利のダンスがやけに懐かしく感じられる。11年ぶりのJ1での勝利という感慨も相俟って、平塚競技場は歓喜に沸いた。かたや敗戦の軍にはアウェイ側のスタンドから容赦のないブーイングが飛ぶ。ホームの湘南が2−0で新潟を降し、今季初勝利を飾った。

先制の場面は20分に訪れた。湘南は自陣で奪うと、坂本紘司、寺川能人、臼井幸平と素早く縦に繋ぐ。阿部吉朗のラストパスに息を合わせたのは昨季チーム得点王の中村祐也だ。新潟ゴール前へ斜めに抜け出し、左足を振り抜く。「阿部さんがいいところに出してくれた。GKのいい準備ができていない様子が見えたので、コースを見て落ち着いて決めることができた」と、らしく冷静なゴールで鮮やかな速攻を締めた。

戦前の予想どおり、ポゼッションは新潟にあった。得点の前の数分間には湘南を押し込み、曹永哲がペナルティエリアを陥れ、大島秀夫が、あるいは矢野貴章がシュートを放ってもいる。また湘南の先制後もセットプレーを重ね、立て続けに攻め立てた。

しかし、対する湘南も集中力を解かない。攻守の素早い切り替えは湘南の生命線だ。新潟がカウンターに転じても、一拍置けばたちまち黄緑の壁が築かれていく。田村雄三はマルシオ・リシャルデスをつねに視界に捉え、チェックし、徐々に湘南ゴールから遠ざけた。先制直後、山口貴弘の負傷によって急きょ交代した島村毅も粘り強く敵を放さず、GK野澤洋輔は安定したキャッチと機敏な反応でゴールを塞いだ。試合前、サブGKの金永基を引き連れてピッチに向かう際に、なにかを込めるように右拳で心臓のあたりをひとつ叩いたのは、古巣との一戦と今季の初勝利に向けて気合いを込めていたのかもしれない。

マルシオの強烈なシュートで幕を開けた後半も新潟の攻勢はやまない。セットプレーを絡め、嵩にかかって攻め込む。途中出場のミシェウは湘南の守備網を縦に揺さぶり、後半20分にはゴール前へ自らフリーで飛び出してもいる。だがこれはオフサイドの網にかかり、矢野が相次いで放ったシュートも枠を捉えきれない。

ミシェウとマルシオが並び、新潟が中盤を逆三角形に変えたことで、湘南も永田亮太を投入し、ダブルボランチにして守備を落ち着かせた。そして後半31分、ふたたび堅守からゴールは生まれる。村松大輔がインターセプトから攻め上がる。経由した坂本の縦パスも見逃せない。一気に加速した攻撃に、幾人ものプレイヤーが自陣から加勢に走る。中村のシュートは阻まれるも、逆サイドを駆け上がった臼井が拾い、クロスを入れ、田原豊がヘッドで決めてみせた。2点のビハインドを背負った新潟も再度ゴールを目指すが、抜け出したミシェウを田村が放さないなど、長い笛が鳴るまで湘南は粘り強い守備を徹底した。

「湘南にうまくはめられてしまった。シュートやコンビネーションなど精度を上げていくしかない」新潟の黒崎久志監督は悔しさを浮かべながらゴールを期した。ナビスコカップ仙台戦を挟み、次節は大宮戦が控えている。チャンスはつくっているだけに、ホームではゴールに結び、今季初勝利を挙げたい。

一方、湘南の反町康治監督は、「粘り勝ち」と評した。「粘り強く闘ったがために攻撃でも足が止まらずに出ていけた。J1でやっていくためにはこうした勝ち方が似合っているのかなと思う。やってきたことに間違いはないという信頼感や自信を今後に生かしたい」

培ってきた自分たちのサッカーに最後まで撤し、勝点3を掴んだ。この日刻んだ大きな一歩は、次節のアウェイ浦和戦へと続いていく。

以上

2010.03.28 Reported by 隈元大吾
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