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【J2:第4節 東京V vs 柏】プレビュー:若手の活躍で波に乗る強豪・柏に対し、東京Vは全員がとにかく全力を尽くし、名誉を挽回したい。(10.03.28)

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3月28日(日)J2 第4節 東京V vs 柏(16:00KICK OFF/味スタチケット販売はこちら
スカパー!生中継 Ch183 15:50〜(解説:柱谷哲二、実況:桑原学、リポーター:大竹七未)
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「ネジが弛んでいるんじゃないのか」
開幕から2連敗を喫した川勝良一監督は、今週明けのミーティングで久しぶりに激昂したという。パスサッカーを目指す以上最も欠かせない正確な技術と高い運動量を、始動からキャンプ、開幕へ向けてと、着実に締め固め続けてきたはずの『ネジ』が、大切な2試合で弛んでしまった。
「どこか1か所だけが悪かったわけじゃない。全体として、攻守にわたって負担を背負う人が減った」ことが最大の敗因だと、川勝監督は語る。

最も象徴的なシーンとして挙げたのが、前節・北九州戦での失点場面だった。相手のシュートに対して誰も滑り込んでいないことを指摘。「開始1分だろうが90分だろうが関係ない。どんな時間帯でも、滑って必死に止めに行かないのはおかしい」。失点そのものよりも、粘りのアクションが見られなかった姿勢に怒り心頭だった。二度と同じ過ちを犯さぬよう、全員でビデオを見てしっかりと確認したようだ。

また、川勝監督は、攻撃面でも長い距離を走る汗かき役が減ったことを課題に掲げている。
パスサッカーを目指すチームが、『つなぐこと』に執心するあまりに陥りやすい、『ボールは動いても人は動いていない』という現象が、この2試合でも散見された。チームの心臓部を担うMF柴崎晃誠も全体的な運動量の低下を深く反省する。「もっとゴールへ向かう意識を高めて、ボールを要求する声や動きを増やしていけば、自然と運動量は増えると思います」と、ボールに絡む意欲を高めていた。

厳しい叱咤の甲斐もあり、24日(水)に行われた練習試合(主力組:35分×2本)では、3得点を挙げての快勝。スピードがあり、中も外も上手く使ってボールを回し、長い距離を走ってのゲーム内容に「ここ数カ月の試合の中で一番良かった」と、指揮官は及第点を与えた。だが、「1年でJ1復帰を目指す戦力が整い、ミスの少ない柏には、これがベースでないと勝負にならない」とも。あくまでこのパフォーマンスをベースとした上で、速いカウンターと得意のパスワークとで緩急のバランスをとりながら攻めたいところだ。
加えて重要なのはフィニッシュだろう。「ペナルティボックス付近まで良い形を作れていても、フィニッシュがないと意味がない」(川勝監督)。得点力に大きな課題を抱えているだけに、今週も大きな展開からの形や、ペナルティボックス内でのDFとの駆け引きなど、さまざまな攻撃シーンでシュートを打ちきるトレーニングしている。「人が視野に入ってからネットを揺らせるか。GKの動きを見て、落ち着いて決められるか」がポイントだ。
90分間、力の限りゴールを目指し、力の限り体を張って守る。東京Vは、プロとしての『義務と責任』が特に問われる一戦となりそうだ。

対する柏は、3戦無敗と好調だ。第2節栃木戦途中でチームの攻撃の中心・フランサが負傷し、8週間の戦線離脱がどのようにチームに影響を及ぼすか注目された前節だったが、柏の下部組織出身の工藤壮人が、途中出場ながら念願のJ初ゴールを決め、チームを救った。生え抜きの若手の活躍は、より一層ムードを盛り上げているはず。また、北嶋秀朗、菅沼実、林陵平といった攻撃陣も、工藤の活躍に刺激を受けていることは間違いないだろう。特に林は、東京Vが古巣だけに、「メチャメチャ楽しみ」と、開幕前からこの対戦を心待ちにしていたという。「絶対に点を決めて見せます」と笑顔で断言し、自分にもプレッシャーをかけていた。

攻撃もさることながら、柏の強さを支えているのは3試合1失点の堅守ではないだろうか。特に、パク・ドンヒョク、近藤直也の高くて強いセンターバックコンビを突破するのは至難の業と言える。東京Vの小柄ながら技術ある攻撃陣がいかにアイデアを駆使して崩すかが、この試合のポイントの1つだろう。

ポイントという意味では、東京V・川勝監督は「相手の時間帯に、どれだけボールを奪われないかが勝負どころ」だと話す。個の能力が高く、展開力、スピードのある柏に対してセカンドボールを拾えるかもまた、重要な鍵となりそうだ。

北九州戦敗戦から、熱血漢は「本気の本気を見せろ」と説き続けている。「柏戦、苦しい時間帯でこそ、これまでの2試合との変革を見せなきゃサポーターには何も伝えられない。サポーターに見捨てられてしまったら終わりだよ」と、厳しい。しかし、改善の手応えを掴んでいるのも確か。「今までとは絶対に違う。日曜日、それをサポーターに観に来てほしい」。川勝監督は汚名返上をすべく自信を持って選手たちを送り出す。

以上

2010.03.27 Reported by 上岡真里江
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