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【J2:第4節 鳥栖 vs 愛媛】プレビュー:いまだ『ボールも人も動くサッカー』を体現できない鳥栖が、ホームで今季の初勝利を飾れるか。攻守の切り替えが早い愛媛にいかにして挑むのかに注目。(10.03.28)

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3月28日(日)J2 第4節 鳥栖 vs 愛媛(13:00KICK OFF/ベアスタチケット販売はこちら
スカパー!生中継 Ch184 12:50〜(解説:サカクラゲン、実況:君崎滋、リポーター:ヨンヘ)
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人は誰でも計画通りに物事が進まないと困惑するに違いない。瞬時の判断で、結果を出すこともあるだろう。原点回帰で、手段を講じなおすこともあるだろう。でも、相手があるサッカーだったら、そう容易くは行かないものである。第3節を終了して、鳥栖の標榜したサッカーは体現されていない。第1節の札幌戦も第2節の千葉戦でも、相手の早いプレスに押し込まれてしまい、ボールを奪っても思うようにパスで相手を崩すことができなかった。今季の唯一の得点は、第1節の後半にあげたDF飯尾和也のものだけである。
「奪ったボールで、サイドを有効的に使いながらフィニッシュを迎える」とキャンプ中に松本育夫監督はキャンプ中に語っていたが、現実は中盤以降が守備に追われ、なかなかつなげないのである。

キックオフの笛がなると、選手たちはプレーをしながらおきている現象に対応しないといけない。立ち止まって修正個所を確認したり、リセットはできないのがスポーツでありサッカーである。松本監督は、「選手一人ひとりが考えて、プレーをしないと本当の勝者にはなれない」とも語っていた。至極当然のことで、J1昇格を口にしているチームならばできて当然のことと思う。しかし、ここまで試合を見ていると、鳥栖の選手たちの苦悩も垣間見ることが出来る。

失点は、中盤で奪われたボールをDFの裏に落とされてのものが多い。特に第2節千葉戦では、2列目から飛び込んでくる選手に手を焼いた。4−3−3という前線にパワーを持ったシステムの対応に手を焼いていた観がある。そして、今節はおなじく4−3−3を引いてくる愛媛が相手なので、容易な試合ではないと予想される。

愛媛は、福田健二がFWに入ったことでパワーが増した。センターに福田がいるだけで、両脇に陣取る石井謙伍と杉浦恭平のプレー幅が広がっている。特に前節の杉浦は、試合開始から積極的にゴールを狙っていたし、福田へのラストパスも供給していた。石井もサイドでボールを受けたかと思うと、スキを見つけてゴール前へ果敢に飛び出して来ていた。前線だけではない。押し込まれた中でも、1本のDFからのロングフィードでシュートまでもって行くシンプルさも持っている。守備では素早くブロックを形成し、相手に突け込むスキを与えず、ルーズボールには積極的にアプローチをかけて奪いに行く。だからこそ、前節の水戸戦では相手の倍以上の15本のシュートを放つことができたのである。愛媛の攻守の切り替えには要注意である。

鳥栖は、このまま受けて立つわけにはいかない。まずは、FWからの徹底したプレスの意思統一を図る必要がある。前線からのプレスが機能すれば、DFの裏へのパスも激減するだろう。高い位置でボールを奪えば、逆サイドも含めて攻撃の幅が広がるに違いない。今季の鳥栖は、FWに高さのある豊田陽平がいる。テクニックだけでなく、ミドルシュートも得意とするMF山瀬幸宏もいる。FWでもMFでもこなす早坂良太もいる。これにパスセンスに優れた藤田直之と展開力と前線への飛び出しが得意な衛藤裕が絡む。金民友も1人で状況を打開することができるし、丹羽竜平の機を見た攻撃参加は前線にパワーを与えることができる。これだけ、攻撃的に臨むことができるならば、先制点さえ取れればそのまま一気に押し込んでしまうことができそうだ。

昨季とは、多くの選手を入れ替えて様変わりした鳥栖。キャンプ中から培ってきた『連帯感』を出すことさえできれば、加速は早いだろう。未勝利の中で、前節は試合が組まれていなかったことをポジティブにとらえたい。この間に、チームを見直すことができただろう。幾たびの修羅場をくぐってきた松本監督の人身掌握術に期待したい。

今節のベストアメニティスタジアムは、攻守の切り替えへの対応が勝負を分けると見た。

時にサッカーは頭脳勝負と言われることがある。
フィールド内を自由に動くことができ、誰がシュートをどこから打っても構わないことが所以(ゆえん)である。
しかし、1人ではシュートを打つことはできないし、相手の邪魔も入るから、なかなか得点には至らない。
そこに、チームスポーツならではの楽しさを見ることができ、応援している手に力が入る。
結果が出ない時には、批判や過去を求めるのではなく、素直に選手を鼓舞してみてはどうだろうか?
それが、サポーターの原点回帰かもしれない。
サッカーは、相手に勝利することも、得点をあげることも非常に難しいスポーツである。

以上

2010.03.26 Reported by サカクラゲン
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