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【J2:第4節 福岡 vs 富山】プレビュー:福岡の力は本物か?迎える難敵・富山との対戦に真価が問われる(10.03.28)

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3月28日(日)J2 第4節 福岡 vs 富山(13:00KICK OFF/レベスタチケット販売はこちら
スカパー!生中継 Ch185 12:50〜(解説:吉村寿洋、実況:南鉄平、リポーター:森田みき、プレーヤー解説:中払大介)
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 J1昇格候補との呼び声が高い甲府、札幌、柏との3連戦を、福岡は2勝1敗の成績で終えた。勝点6、得点6、失点2という数字はもとより、福岡が見せたアグレッシブでスピーディなサッカーは、昨シーズンとは違った姿をサポーターに印象付けるのに十分なもの。J1昇格に向けて好スタートを切ったと言っていいだろう。しかし、選手たちは手応えを感じつつも決して表情を緩めない。
「3連戦で2勝1敗の成績は良かったが、それはもう終わったこと。いまは、これからの試合でどれだけ勝点を積んでいけるかが大事。それに3試合で勝点6を取ったと言っても順位は4位。これでは昇格出来ていないということ。それに連敗は1度もしたくない。とにかく次の試合が重要」(六反勇治)
 そして福岡は28日、ホーム・レベルファイブスタジアムに富山を迎える。

 福岡の好調の要因が守備にあることは誰もが認めるところだろう。高い位置からの連動したプレスでボールを奪うと、守から攻へ素早く切り替えて、田中佑昌、永里源気のスピードを活かしたカウンターを仕掛ける。その豊富な運動量と、シンプルで速い攻撃は、甲府、札幌にサッカーをさせなかった。前節の柏戦では、高い位置から奪う守備を見せることはできなかったが、それでも球際の粘り強さと、高い集中力を発揮して柏に決定機を与えず。昨シーズン終盤に見せた安定した守備にプラスαを積み上げて、安定した戦いができるようになっている。

 また、チーム事情に目をやれば、コンディション不良のために前節を欠場した田中誠と末吉隼也が戦列に復帰。フルメニューで以前と変わらぬ姿を見せている。また、現時点では控えに回っている選手たちも好調を維持しているのもチームにとっては好材料だ。FWでは吉原正人と大山恭平が激しく競い合い、中盤では久藤清一、阿部嵩、鈴木惇、そして岡本英也が、先発メンバーを激しく追い上げ、CBの宮路洋輔、山口和樹もポジションを奪うべく激しく争う。チームは万全に近い状態にあると言っていい。

 しかし、迎える富山は福岡にとっては難敵中の難敵と言える。昨シーズンの対戦成績は3戦3分。4−4−2のボックス型の布陣を敷く組織化された守備を崩すのは簡単ではなく、ショートパスを小気味よく繋いで攻め上がる攻撃は侮れない。ここまで2連敗と結果を出せていないが、内容は決して悪くはなく、前節の大分戦で喫した3失点も、守備陣を崩されて失ったものではない。「前節の柏は後半に4−4−2にシステムを変えたが、4−4−2の戦い方なら富山は柏に匹敵する力がある」と篠田善之監督も警戒を強める。

 注目すべきは福岡から移籍した黒部光昭。この2試合を見る限り、攻撃は黒部が中心。ボールを引き出す上手さ、高いテクニック、そしてペナルティエリア周辺での身のこなしは抜群。コンディションの良さが見て取れる。そして、中盤では朝日大輔と上園和明の2人だ。サイドハーフながら中へ入ってプレーする朝日と、中盤で起点を作る上園の2人のコンビネーションは富山の攻撃の要。上園は前節に途中出場で今シーズン初めてピッチに立ったが、大分に流れかけていたリズムを2人で引き戻した。

 さて、そんな富山との対戦は、福岡にとっては第3節までとは違った意味合いを持っている。甲府、札幌、柏は前から攻撃を仕掛けてくるチーム。対して富山は、守備をベースに試合を作ってくるチームで、これまでの3チームとは趣を異にしている。「過去3戦では、前がかりになる相手に両サイドのスピードを活かしたショートカウンター気味の攻撃で対応したが、富山戦では、いかにこちらがボール支配率を上げてゲームを作って相手を崩すかが、より一層大事になってくる」と中町公祐も話す。福岡の真価が問われる1戦でもある。

 その重要な対戦を前に、篠田監督も、選手たちも、「相手がどうこうと言うよりも、どれだけ自分たちのサッカーができるかが大事」と口を揃える。タイプの違う相手であれ、昨シーズンの対戦成績がどうであれ、いかに自分たちの良さをピッチの上で表現できるか。それが勝利の鍵を握る。そして篠田監督は力強く話す。
「いまは目の前の1戦のことしか考えていない。考えることは次の1戦をどう勝つかということだけ。90分間を死ぬ気で戦う」
 3試合ぶりのホームゲーム。サポーターは福岡が勝つ姿を見ることだけを望んでスタジアムに足を運ぶ。その前で、チームはいまの姿が本物であることを証明しなければならない。勝点3しかいらない試合であることは、これまでと変わらない。

以上

2010.03.27 Reported by 中倉一志
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