3月25日(木)。全国の国立大学で卒業式が行われたこの日、野本安啓選手が岡山大学経済学部を卒業しました。野本選手はジェフユナイテッド市原(当時)在籍中の02年、千葉大学工学部に入学。その後、シンガポール移籍のため休学し、06年10月、ファジアーノ岡山に加入。08年に、岡山大学経済学部に編入しました。学部を変えたのは、社会人として様々な経験を積んでいくうち、経済の勉強をしたいと思ったからだそうです。岡山大学では経済学、リーダーシップ論等を勉強。多い時で週に5日、練習を終えた後に最大2コマ(各90分間)の授業を受けていました。
卒業式は午前中に行われましたが、野本選手はチームの練習があったため欠席しました。しかし大学側のはからいで、午後、経済学部長室で清水耕一学部長から卒業証書を手渡されました。
Q:今、どういう気持ちですか?
「素直にうれしいです。何度か、あきらめかけたこともあったんですが、その都度、いろんな人に支えてもらい、家族の励ましもあったおかげで、今こうして卒業することが出来てうれしいです」
Q:証書を手にされた瞬間の思いは?
「この奥に、何百人、何千人の思いがこもっているのかなと思いました。代表して僕が受け取りましたが、このために支えてくれた方々が、証書の奥にいるというか」
Q:大学生活を振り返って、よかったことは?
「サッカーとは関係のない、いろんな人、いろんな価値観の人と出会う機会ができて、自分の幅も広がったと思いますし、サッカーという仕事を通して、大学、地域で応援してくださる方が多くいて、たくさんのパワーをいただいたことです」
Q:サッカーをするうえで、役立つことは?
「より責任感が増したと思います。自分のためだけでなく、岡山の地でプレーができるよろこびを感じて、もっとやらなきゃ、というふうに考えるようになりました」
Q:選手生活との両立で苦労された点は?
「大学に通っているからパフォーマンスが落ちた、ということが絶対にないよう、コンディションを整えることには気をつけていました」
Q:卒業論文は、どんなテーマですか?
(笑顔で少しためらった後、)「『プロスポーツ組織における“気合い”の役割』です。見ている人の気合が伝わる試合と、伝わらない試合があるのはなぜか、とか、観客の感動にどうつながるか、といったことです」
この卒業論文は、今年初め、大分での1次キャンプ中に仕上げたそうです!
この日の岡山の天気は雨のち晴れ。8年という月日をかけて、卒業学位書を手にした野本選手の笑顔は、彼の周囲にいる人、彼を応援する人にとっても、澄んだ空のように晴々しいものでした。
以上
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2010.03.26 Reported by 尾原千明
J’s GOALニュース
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岡山大学・清水耕一 経済学部長から卒業証書(学位書)を手渡される野本安啓選手
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