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【J2:第3節 徳島 vs 千葉】レポート:自らの成長が本物であることを証明する見事な勝利。徳島、千葉を降してクラブ初の3連勝達成。(10.03.22)

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3月21日(日) 2010 J2リーグ戦 第3節
徳島 3 - 1 千葉 (13:04/鳴門大塚/4,546人)
得点者:15' 平繁龍一(徳島)、54' 津田知宏(徳島)、57' 柿谷曜一朗(徳島)、81' オウンゴ−ル(千葉)
スカパー!再放送 Ch186 3/22(月)19:00〜(解説:田渕龍二、実況:榎本真也、リポーター:分林里佳)
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スタジアムに詰めかけたファン・サポーターの誰もがこの時を待ち望んでいた。それだけに、試合終了のホイッスルが吹かれた瞬間湧き上がった歓声は普段のそれを大きく凌ぐものであった。徳島、ついにJ昇格以来初の3連勝達成。チームは今節自らの歴史に新しい一歩を刻んだ。
そしてさらには、この一戦で見せた内容によってチームとしての成長が紛れもない本物であることを証明したと言えるだろう。昨季構築に成功した堅固な守備に、プラスされた攻撃的スタイル。選手たちは積み上げているものがしっかりチームの力になっていることを今日間違いなく示して見せたのだ。

ゲームを振り返れば、立ち上がりから攻めの姿勢をハッキリ出したのはその徳島。2トップを組む津田知宏と平繁龍一が鋭い動きでチームにスイッチを入れ、攻撃のギアを上げていった。するとその2人は早速15分に先制点も生み出す。濱田武からのスルーパスに反応してDFライン裏へ抜け出た津田がやや角度のないところからも強烈なシュートを放つと、千葉GK岡本昌弘がはじき混戦となったボールを最後は平繁が落ち着いて決めたのである。さらにこの得点で徳島は一気に勢いを増していく。特に右サイドは非常に活発に機能し、濱田と平島崇の絡みで22分、24分、26分と連続のチャンスメイク。追加点へあと一歩の形をチームにもたらした。

また徳島は序盤から相当に厳しいプレスを実践。千葉のボール回しに対して厳しい寄せを徹底し、効果的な組み立てを許さなかった。ただ、この厳しいプレス、守備面での作業であるのは言うまでもないが、実は攻撃においても重要なポイントであった。試合前日のトレーニング後に美濃部直彦監督は「互いのチームに言えると思うけど、相手がボールを保持している時こそ大きなチャンスになる可能性がある」と話したのだが、いい位置でのボール奪取後の早い切り替えによる攻めを徳島は狙いとしていたのだ。そしてその狙いがあったからこそ後半の貴重な追加点は生まれた。54分、津田がゴールへ流し込んだ低いショートクロスを入れたのは平繁であったが、その平繁が受けたボールはチームが千葉陣内で激しく圧力をかけ奪った後に素早く託されたものであった。

こうして自分たちの成長部分であり特徴でもある攻撃的な姿とこの一戦での狙いを確実に形にした徳島は、さらにその3分後柿谷のPKによってダメ押しの3点目も追加。守備においても最後まで集中と連係を保ち失点をオウンゴールの1点に留めて結果を手にした。冒頭でも述べたようにチームは自らの成長が本物であることを確かに証明する勝利を収めたのである。

対して千葉は江尻篤彦監督が「いいものがひとつも出なかった」と語った通り、課題ばかりが目についたゲームとなってしまった。前半から徳島のプレスに手を焼いてロングボールを蹴ってしまうシーンが多く、持っているはずのグループによる連係はほとんど発揮出来なかったと言える。加えてトップの巻誠一郎も身体を張ったポストプレーでなんとか起点を作ろうと試みたものの、それもサポートに恵まれず活かされなかったと言わざるを得ない。ただ、これが実力の訳はなく、ひとつキッカケさえ掴めばチームとして息を吹き返すのは間違いないだろう。「もう一度ゼロから仕切り直してきっちり鍛え上げようと思います」と切り替えていた指揮官のもと、次節以降での奮起が期待されるところだ。

今節は両者にハッキリとした明暗が分かれた。が、それはまだ全く何かを決めるものではない。まだまだ戦いは始まったばかりである。

以上

2010.03.22 Reported by 松下英樹
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