3月20日(土) 2010 J1リーグ戦 第3節
大宮 0 - 1 鹿島 (16:00/NACK/13,268人)
得点者:83' 大迫勇也(鹿島)
スカパー!再放送 Ch180 3/22(月)04:30〜(解説:川本治、実況:八塚浩、リポーター:長友美貴子)
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一言で言えば、善戦といったところだろうか。大宮は、鹿島対策を講じ、4−1−4−1の布陣に変更し中盤を厚くして試合に臨んだ。鹿島の中盤、特に小笠原満男を始めとする攻撃の芽を摘むためのシステムを機能させるべく、11人は必死で走り回った。
一方の鹿島も、完全なる得点策を持っていた。こちらの場合は、大宮の攻撃に対する対策というよりもいかにして効果的に得点をとるかということを徹底していた。大宮の最終ラインのウラが弱点だと知り、そこを繰り返し突いてきた。「完全に狙われていた」と振り返るのは橋本早十。大宮は早い時間こそ、その動きに対応できていたが、時間と共についていけなくなる。「ウラを狙う動きがボディブローのように効いたのでは」とオリベイラ監督は、余裕の表情を見せていたのが印象的だ。
前半は、大宮の守備が機能した。9分、サイドチェンジを右サイドで受けた遠藤康からのラストパスをマルキーニョスがするどいシュート。20分には野沢拓也が味方のタテパスに反応してゴールに迫り、岩政大樹がセットプレーで強さを見せるなど見せ場は鹿島に訪れる。それでも、アン ヨンハと、最終ラインが補完しあいながら対応する。大宮は得点機こそなかったが、守りきった45分だった。
だが、後半に入ると不運に見舞われた。57分、攻守にチームを引っ張り「すごくイヤだった」(新井場徹)と相手に思わせていた藤本主税がヒザに違和感を覚え、ピッチを退く。「藤本選手がいなくなったのが大きかったのではないか」とオリベイラ監督がふりかえるように、この時間帯から徐々にリズムが狂っていった。交代で入った市川雅彦は、それまで1トップを張っていた石原直樹の分まで走りまわる。前半ほど守備に追われていたわけではなく、惜しいシーンも生まれるようになったが、市川のシュートは0本、90分出場した石原のシュートも1本に過ぎない。
「引き分けるのか、勝ちにいくのかはっきりしなかった」と振り返ったのは金澤慎だったが、大宮がゴール前でチャンスを得られるようになるのと同時に、鹿島のカウンターも鋭さを増した。鹿島は、90分間のどの時間帯も勝利することしか考えていなかったのだ。すると82分興梠慎三にかわって投入された大迫勇也が、1分後いきなり結果を出す。内田篤人からのパスに右サイドウラでフリーになったマルキーニョスがアーリークロスを入れるとニアに飛び込んだのはその大迫だったのだ。「すごく狙いのあるプレーだった」(アン ヨンハ)「こっちもやっていかないといけないプレー」(橋本)「僕もあれをしないといけない」(市川)というように、この1点は大宮の選手たちも認めざるを得なかった。
試合はこのまま0−1で終了。守備での粘りを見せていただけに、悔しさは残る。
「今までの鹿島に比べて、強いなっていう感じはなかった。それでも、勝ってしまう強さ、勝負強さがあった」と橋本は振り返る。その表情は、悔しさが半分、残り半分はなんだか腑に落ちないようなといったところに見えた。
次節も強豪FC東京をホームに迎える。ラファエル、村上和弘に加え藤本と負傷者が続出し「今は我慢の時期」と張監督は話しているが、連敗は早いうちにとめなくてはならない。苦しい時期ではあるが、チームの総合力向上のチャンスが来ていると捉えたい。
以上
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