3月20日(土) 2010 J1リーグ戦 第3節
横浜FM 4 - 0 川崎F (14:05/日産ス/35,870人)
得点者:8' 中村俊輔(横浜FM)、12' 山瀬功治(横浜FM)、40' 山瀬功治(横浜FM)、60' 栗原勇蔵(横浜FM)
スカパー!再放送 Ch181 3/23(火)22:00〜(解説:金田喜稔、実況:清水大輔、リポーター:新井麻希)
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「神奈川制圧」
試合後、横浜F・マリノスのゴール裏に、そう書かれた大横断幕が広げられた。横浜FMが前節の湘南ベルマーレ戦に続く、『神奈川ダービー』2連勝。この日も結果、内容ともに快勝だった。川崎フロンターレ・鄭大世も「お手上げです」と完敗を認めざるを得なかった。
このゲームでスポンサー2社がそれぞれ決めるMVPを受賞したのは、中村俊輔と山瀬功治。中村は1得点1アシストの活躍ぶり。8分の先制点を「練習していた」と言う『ブレ球』で沈め、60分には左CKを蹴って栗原勇蔵の頭によるゴールをお膳立てする。また、司令塔として中盤でのパスワークの軸に。そこに加わるボランチの狩野健太、左MF兵藤慎剛らも技術が高く、さすがの川崎F・稲本潤一も振り回された。
山瀬はFWで起用され、2得点をゲット。まず12分に相手の高い守備ラインの裏へ飛び出し、渡邉千真のスルーパスに合わせ、ゴール右隅に流し込む。40分には、ゴール前でこぼれ球を拾って落ち着いてシュート。相手の息の根を止めるチーム3点目を奪う。中村の加入により、敵のマークが分散されることもあり、ドリブルの威力も絶大だった。
このように2人とも、文句なしのMVP受賞である。ただ、『影のMVP』を挙げるとするならば、ボランチの小椋祥平だったはず。横浜FM・木村和司監督も「小椋が効いていたね」と絶賛していた。特に効いていたのは、相手の戦意が高かった前半。危険察知能力が高く、敵の逆襲の芽をことごとく潰した。戦前に「稲本さん(川崎F)と自分、どっちがより多く攻撃の芽を潰せるかが大事になる」と燃えていたが、この日は完勝だったと言えるだろう。彼が守りで貢献していたからこそ、オフェンス陣は輝けたのではないか。
片や、良いところを出せずに終わった川崎F。今回のゲームでは、ケガ人の影響を隠すことができなかった。中村憲剛、ジュニーニョを欠き、攻撃のパワーは半減。最大の決定機は、17分にレナチーニョがFK後の展開からフリーで放ったシュートだったが、敵GK飯倉大樹の好反応で防がれる。
守備でも菊地光将、寺田周平らの主力が戦列離脱中では、どうしても締まらない。最終ラインと中盤のポジショニングはなかなか定まらず、バイタルエリアを横浜FMに自由に使われてしまう。それに輪をかけて不運な面も。1点目と3点目の失点は、DFのクリアボールが小さかったことが発端になっていたからだ。
さらに「失点してみんなの気持ちが下がってしまった」(小宮山尊信)ことが、大敗した最大の要因だったかもしれない。しかし、小宮山は続けてこう言った。「気持の面は、すぐに修正できるので修正する」と。川崎Fの次節は、ホームでの清水エスパルス戦。この日の試合後、ブーイングを浴びせることなく、温かい拍手で迎えてくれたサポーターたちが後押しする等々力陸上競技場で、切り替えを図りたい。
横浜FMは次節、ヴィッセル神戸戦で敵地に乗り込む。木村監督が指標とする「楽しいサッカー」をアウェイでも発揮するかに注目だ。
以上
2010.03.21 Reported by 小林智明(インサイド)
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