3月20日(土) 2010 J1リーグ戦 第3節
F東京 0 - 0 C大阪 (19:04/味スタ/20,143人)
スカパー!再放送 Ch183 3/22(月)05:00〜(解説:水沼貴史、実況:桑原学、リポーター:日々野真理)
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F東京はリーグ第3節、味の素スタジアムでC大阪と対戦し、スコアレスドローに終わった。シュート数はともに10本。序盤はF東京が主導権を握り、終盤はC大阪のゲームとなった。だが、両者はともにゴールラインを割れず、勝点1を分け合った。
先に主導権を握ったのはF東京だった。ゲーム開始直後から、ボールホルダーに対してプレッシャーをかけ続ける。高い位置でボールをインターセプトすると、それをショートカウンターへと結びつけていく。さらに、2トップの平山相太、赤嶺真吾が、積極的に最終ラインの背後や3バックの横のスペースを狙い続ける。これでC大阪の守備のスタートポジションを後方にずらすと、ボールを保持する時間が生まれる。だが、アタッキングサードまでボールを運ぶものの、C大阪を崩しきることができない。
逆にC大阪は、粘り強い守備で耐え抜くと、乾貴士、香川真司にボールを集めて攻撃のリズムを作っていく。試合中盤は、一進一退の攻防が続くようになる。
試合終盤、F東京が先に選手交代で、ゲームを決めにいく。大竹洋平、リカルジーニョ、鈴木達也と、次々に攻撃のカードを切っていく。だが、主導権を握った序盤に得点ができなかったことで、チーム全体の攻め気が先攻してしまう。数的不利な状況でのドリブル突破や、狭いエリアでのパス交換など、難しいプレーの選択が増えてしまう。C大阪はスタートポジションを修正することができず、攻撃にかけられる人数は限られていた。ただ、F東京が前がかりになったことで少ない人数でも数的同数を作り出せるようになる。香川、乾がサイドを深くまで崩し、マークの目を切るマイナスのボールを供給して決定機を作り出す。激しく攻守が入れ替わるせわしない展開に持ち込むと、後半28分にC大阪は、アドリアーノに代えて播戸竜二を投入する。その播戸が試合終了間際、立て続けに決定機を迎えたが決めきれず。そのまま0−0の引き分けとなった。
C大阪は、焦れずに耐えてからのカウンターという、まず勝点を確保するためのサッカーを選択した。このゲームでは、J1初登場のGKキム・ジンヒョンのセービング技術が目立ったが、最終ラインの粘り強い守備も無失点に大きく貢献していた。J1復帰初勝利は持ち越されたが、終盤の決定機を作り出した乾、香川、さらにはマルチネスが絡んだ攻撃はやはりJ1でも魅力的だった。香川がトップフォームに戻れば、柔らかなタッチでボールを自分の支配下に置く乾とのコンビはJ1をさらに面白くしてくれるはずだ。
「前半は、みんなが色んな思いをぶつけられた試合だったと思う。タメが作ることができれば、前半はパーフェクトな展開だったかな。スピードを上げて例えばサイドを駆け上がっても、それで全部が全部、突破できるわけではない。もちろんクロスまではいけているけど、そこで跳ね返されている。遅攻に切り替えて、(相手の隙を)探れるような選手が出てきて欲しいし、穴を見つけられるようなチームになりたい」(城福浩監督)
F東京が今シーズン目指している遅攻と速攻を織り交ぜるという点では、ゲーム序盤の戦いは開幕から3戦目にして理想に近づいたといえる。だが、それが続かなかった。点が奪えなかったことで、攻め急ぎが目立ち、攻撃が単調になったことは否めない。それが終盤のゲームを決める時間帯では判断を狂わせ、逆にピンチを招いていた。昨シーズンまでは、ポゼッションゲームに持ち込んで相手の体力を削ぎ、終盤勝負を仕掛ける展開が多かった。そうなると、判断の優先順位は、ボールを失わない方に傾く。答えが決まった中で、判断を下すことはそれほど難しくはない。だが、ポゼッションゲームありきではなく、あくまでもゴールから逆算したビルドアップが今シーズンの課題だ。遅攻と、速攻を切り替えて緩急自在の攻撃でより多くの決定機を作っていかなければいけない。ゲームを重ねながら、いかに課題を克服していくか。今シーズンも城福トーキョーのプロセスに変わりはない。
以上
2010.03.21 Reported by 馬場康平
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