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【J1:第3節 F東京 vs C大阪】プレビュー:F東京がC大阪相手に『Like a Opening Game』なるか(10.03.19)

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3月20日(土)J1 第3節 F東京 vs C大阪(19:00KICK OFF/味スタチケット販売はこちら
スカパー!生中継 Ch183 18:50〜(解説:水沼貴史、実況:桑原学、リポーター:日々野真理)
勝敗予想ゲーム20日13時締切! | 皆の投稿で作るスタジアム情報
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F東京は第3節、味の素スタジアムでC大阪と対戦する。両チームの対戦は06年以来となる。C大阪は前節、大阪ダービーで引き分けてJ1復帰後初の勝点を挙げた。次は復帰初勝利を挙げたいところ。迎え撃つF東京も連敗は避けたい。両チームは、方法は違えど、ともに攻撃的志向を掲げる。それだけに、一つひとつのプレーの質や量がゲームの勝敗を左右するはずだ。

F東京は開幕戦に勝利して連勝を狙ったが、前節、浦和に0−1で敗れた。この2試合は、まず守備に穴を開けないところからゲームに入っていたため、相手に主導権を握られる時間帯もあった。ここからは、奪いに行くところと、しっかりとスペースを埋める状況に応じたプレーが求められるようになる。
米本拓司の負傷離脱の大きさが改めて浮き彫りになった格好だ。米本は昨年、新人ながらリーグ28試合に出場し、守備から攻撃へのスイッチ役を担った。少々無理な体勢でもボールを絡め取ると、そこから人数をかけて攻撃に繋げていた。ボールを保持することができたのも、相手が前のめりになったところで米本がボールを奪ってきたからだ。

米本が抜けた穴を一人の選手でカバーするのは難しい。一人ひとりが、意識的にボールを奪いにいかなければいけない。ただ、前がかりになりすぎると、守備に穴を開けてしまう。当然、操縦桿を握る羽生直剛と徳永悠平のゲームコントロールが鍵を握ることになる。
「表裏一体で僕らが前に出て行けば、相手は裏を突いてきたり、食いついていなしてくる。危険なエリアや背後のスペースも、抑えなければいけない。これからレベルアップするためには状況に応じて(守備のバランスを意識することと、前から積極的に奪いに行くことの)両方できなければいけない。強くなるためには必要なことだと思う」(羽生)

チーム全体が前がかりになれば、どちらかボランチの片方が帰陣して開いたスペースを埋めることも必須だ。耐えるところと、攻めるところの舵をうまく切らなければいけない。しかも今節の相手はC大阪。チームの看板には、多彩な攻撃を掲げているチームだ。前線のアドリアーノ、乾貴士、香川真司のトライアングルは食いつけば、パスワークで崩し、プレッシャーが弱ければ、振り向いてドリブル突破を仕掛けてくる。様々な引き出しを持っている彼らと、F東京の守備陣が繰り広げる体と頭の勝負は今節の見所になるだろう。

また、攻撃でもまだまだスタートポジションを守る意識が強く、大胆なポジションチェンジが少ない。動きの量が少なければ、相手も陣形を簡単には崩してはくれない。先発復帰が濃厚な石川直宏が、どれだけC大阪の陣形をかき乱せるかも今節のポイントになる。

F東京は先発メンバーを大幅に入れ替える。森重真人が出場停止。さらに梶山陽平が右膝外傷性滑膜炎で離脱してしまった。城福浩監督は、開幕前のキャンプから温めてきたキム・ヨングンの左サイドバック起用など、大胆な策を打ち出した。ただ、これまで先発出場してきた選手のパフォーマンスが著しく落ちたわけではない。「Like a Opening Gameが理想かな」と、城福監督はボブ・ディランの名曲になぞらえる。開幕戦では、途中出場の石川、赤嶺真吾が、平山相太の決勝点に絡んだ。途中出場で入ってくる選手たちに期待するのはゲームを決める働きだ。

C大阪は、この試合からGKキム・ジンヒョンが出場停止から復帰する。昨シーズン、ビッグセーブで数々の勝利を呼び込んできた守護神の帰還で、C大阪の陣容が整う。昨シーズンまで青赤のユニフォームに袖を通していた茂庭照幸や、ユースからの初昇格組である尾亦弘友希ら、F東京出身選手の初凱旋となる。このカードには様々な因縁も残っているだけに、見どころも多い。試合は、明日19時、味の素スタジアムでキックオフする。

以上

2010.03.19 Reported by 馬場康平
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