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スカパー!生中継 Ch181 15:50〜(解説:佐藤慶明、実況:川崎祐一 、リポーター:守口香織)
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前節、1万人以上の観客が詰めかけたホーム開幕戦を、勝利で飾れなかった岡山。しかし試合後のインタビューでは、「(勝利した)開幕戦と比較すると、自分たちのやりたいことが出来た」と話す選手が意外と多かった。岡山の「やりたいこと」とは、まずは「守備面では、奪われた後の切り替え。攻撃面では、数名が絡むゴール前でのボールコントロール」(影山雅永監督)である。
一方の熊本は、後半ロスタイムに劇的同点弾を挙げた開幕戦(vs千葉)に続き、残り30分に同点に追いつき、その後、勝ち越しを決めた第2節(vs東京V)と、高木琢也監督が掲げる「残り15分で点が取れるチーム」を実践。厳しい勝負から、粘り強く勝点をモノにしてきた自信を抱いて、次節こそは自分たちが先制し、主導権を握る90分間を思い描いているにちがいない。
「熊本は非常に好チーム」と言う影山監督。注目するのは、ボールをつなぐこと、ロングボールで裏をとること、その両方を仕掛けてくる点だ。どちらかに偏ることなく、シュートの意識を高めることに重点を置くため、岡山は90分間を通して、次の手を読む判断力が試される。前節、ゴールを決めた2人、井畑翔太郎がボールを収め、トップ下の松橋章太が裏へと抜ける動きでゴールを狙うが、そこに、強力なドリブルと決定力を持つ西弘則と、サイドからチャンスを作る宇留野純という2列目が攻撃の厚みを加える。「次は絶対先制したい」と話す原田拓、吉井孝輔のボランチのゲームメイクも積極的なものとなるだろう。後半出場が予想される藤田俊哉は、どういった状況での投入となるか、その役割が果たすところは今回も大きい。
現在、岡山が取り組んでいるのは、相手チームにかかわらず、自身の戦い方を突き詰めていくことだ。前節、「ボールが回っているときに狙いすぎた感がある。もっと簡単に行っていい場面もあった」(左サイドバック・田所諒)。「放り込む形にならざるを得なかった時、正直、どうしたらいいかわからなかった。次にチャンスがあれば自分で考えながら、チームに貢献したい」と言うのは、前節、交代出場で初めてJの舞台を踏んだ出井正太郎。それぞれの課題と向き合った後のゲームで、岡山としては今季2得点目を誰が挙げるのかも楽しみだ。股関節不調を克服し、トップチームに合流した喜山康平は、初めて一緒にプレーするチームメイトとの連係にも、「日を追うごとに合ってきている。これからは自分の色も出していかないと。ゴールへのこだわりも追求したい」と話す。また岡山の流動的な前線で、相手DFの視野の外から動き出す岸田裕樹は、神戸でチームメイトだった松橋との対決となる。
実はこのゲーム、昨シーズンの失点数ワースト(岡山)とワースト2(熊本)の戦いでもある。失点ではなく、ゴールが話題となる好ゲームを期待したい。
以上
2010.03.20 Reported by 尾原千明