本文へ移動

今日の試合速報

国立競技場に10,000名様無料ご招待 9/14 19:00KO 国立競技場 FC東京vs名古屋
国立競技場に10,000名様無料ご招待 9/14 19:00KO 国立競技場 FC東京vs名古屋

J’s GOALニュース

一覧へ

【J1:第2節 浦和 vs F東京】レポート:浦和、ホーム開幕戦でうれしい今季初勝利。F東京は鬼門克服とはいかなかったが、今後につながる戦いを見せた。(10.03.15)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
3月14日(日) 2010 J1リーグ戦 第2節
浦和 1 - 0 F東京 (14:02/埼玉/50,096人)
得点者:19' ポンテ(浦和)
スカパー!再放送 Ch183 3/16(火)23:00〜(解説:金田喜稔、実況:土井敏之)
顔写真クイズ | 皆の投稿で作るスタジアム情報
----------
浦和の今シーズン初白星の立役者となったのは、新戦力の大卒ルーキーだった。鹿島とのオープニングマッチを落として迎えたホーム開幕戦、宇賀神友弥は開幕戦同様に左サイドバックとしてスタメンに名を連ねると、思い切りのいい攻め上がりで積極的に攻撃に関与した。

そんな活きのいい若手が決定的な仕事を見せたのは17分、左サイドの高い位置でボールを受けた宇賀神は柏木陽介とのワンツー崩れから鋭くペナルティーエリア内に切れ込む。スピードに乗ったドリブルに対してF東京の森重真人はファールで止めるしかなく、PKを勝ち取った。森重はこのプレーでイエローカード。そしてポンテがPKを冷静に決めると、これが決勝点となった。「他の人に任せるんじゃなくて、自分でシュートまで行こうと思っていた」。全力投球の新人らしい積極性がチームに勝利を呼び込んだ。

奇しくも昨シーズンと同会場、同カードとなったこの試合。前半は浦和が優勢に試合を進めていった。立ち上がりこそ互いにミスの出るバタバタとした展開となったが、10分を過ぎた辺りから浦和が主導権を握っていった。そしてポンテのPKで先制点を奪うと勢いを増し、前線でフィジカルと馬力の強さを見せつけるエジミウソンを起点にF東京ゴールを次々と強襲。38分にはFKのトリックプレーから柏木がポスト直撃のシュートを放ち、そのこぼれ球を田中達也もポストに当てるという決定的なシーンも作った。

防戦一方だったF東京がさらなる苦境に追い込まれたのが39分。森重がエジミウソンへのファールでこの試合2度目となる警告を受け、退場処分となってしまう。1点ビハインドで1人少なくなったF東京は前半から交代のカードを切り、石川直宏を投入して巻き返しを図るが、ハーフタイムまでのわずかな時間では見せ場を作ることは叶わなかった。

後半、序盤は1人多い浦和が優位に試合を進めていく。F東京は我慢の時間が続いたが、劣勢の中でも城福浩監督は守りに入ってカウンターに活路を見出すのではなく、赤嶺真吾、梶山陽平と攻撃のカードを切って反撃態勢を整える。すると、その積極采配が奏功。数的不利なはずのアウェイチームがボールを支配するようになり、ゴール前まで攻め込むシーンが増えていく。73分にはオフサイドにはなったものの、平山相太、今野泰幸、梶山とつないで赤嶺がゴールネットを揺らす。78分には平山の落としから石川、79分にも同じく平山の落としから今度は赤嶺がゴールを襲い、1人少ないことなど忘れてしまうほどに浦和を押し込んだ。

「向こうが1人少ない中で中途半端に追いかけて、後ろは押し上げなくて、中がポッカリ空くからラインが下がっての悪循環になっていた」とは柏木の弁。浦和は人数の少ない相手から早くボールを奪おうと躍起になるあまり、守備の連動性を欠いてF東京に主導権を奪い返されてしまった。それでも鈴木啓太を投入して守備力を高めると、試合終盤にはF東京を大人しくさせて1点リードのまま逃げ切った。

「向こうのほうが人が少ないのに、あれだけ回されたのはまずい」。細貝萌が反省したように浦和は後半の戦い方に課題を残したが、前半のパフォーマンスを続けていけばチーム状態はさらに上向いていくはずだ。「人数の状況が同じ時のほうがいい試合を展開することがよくあるのです」とフォルカー・フィンケ監督が語るように、イレギュラーな状況が試合のリズムを壊すことは往々にしてある。前節の鹿島戦よりも内容はよくなっており、なによりホーム開幕戦を白星で飾れたことはチームにとっても、スタジアムに駆けつけたにサポーターにとっても喜ばしいことだ。2種登録選手(※)の岡本拓也が途中出場でプロデビューを果たし、また1人、若い力が出てきたのも朗報だ。

一方、F東京はまたも壁を打ち破れず、これでリーグ戦では11試合、ヤマザキナビスコカップを含めると13試合連続で浦和から勝ち星を挙げられていない。ただ、内容的にはそれほど悲観することもない。石川、梶山という攻撃の軸となる選手たちを先発で起用できない状況でも、チームが大きく破綻することはなく、徳永悠平と羽生直剛の急造ボランチで戦う中盤は攻撃の厚みこそやや欠けるものの、攻守に渡って連動性を保てているのは見事というほかない。「やられたという感覚はない」と中村北斗は胸を張ったが、とりわけ数的不利な状況で相手を押し込んだ後半の出来は小さくない収穫になったはずだ。

結果として明暗は分かれ、それぞれに反省点も見つかったが、どちらのチームにとっても今後につながる手応えを掴んだ試合だった。

以上

※18歳未満の選手で構成されるチームに所属している選手。岡本選手は浦和レッズユースに所属しているが、正式な手続きを行えばトップチーム(第1種)の試合に出場することが可能となる。

2010.03.15 Reported by 神谷正明
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

旬のキーワード

最新動画

詳細へ

2024/08/01(木) 20:45 ハイライト:広島vsシュトゥットガルト【Jリーグインターナショナルシリーズ2024 powered by docomo】