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【J1:第2節 名古屋 vs 川崎F】レポート:見る者全てを魅了したアグレッシブな一戦は、川崎Fの執念が宿った一撃で決着。名古屋は手応えをつかむも開幕2連勝は逃す(10.03.14)

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3月13日(土) 2010 J1リーグ戦 第2節
名古屋 2 - 3 川崎F (16:04/豊田ス/25,176人)
得点者:3' レナチーニョ(川崎F)、6' 金崎夢生(名古屋)、16' 鄭大世(川崎F)、78' マギヌン(名古屋)、90' 鄭大世(川崎F)
スカパー!再放送 Ch185 3/15(月)05:00〜(解説:藤川久孝、実況:吉田太一、リポーター:尾原秀三)
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まさに息をもつかせぬ攻防だった。結果的に2−3で終了した名古屋と川崎Fの一戦は、そのスコア以上に白熱した、さらなるゴールの可能性を多分に含んだ魅力的なゲームとなった。ともに開幕戦を勝利で飾った両チームの思惑はただひとつ。優勝候補と呼ばれる相手に勝って連勝を決めることで、悲願のタイトルへの最高のスタートダッシュを切ることだ。双方の高いモチベーションは、90分間途切れることなく持続し、それゆえに見る者を魅了した。

名古屋は前節のG大阪との開幕戦とまったく同じメンバーをホーム初戦のピッチに送り込んできた。「勝っている時のチームはいじるな」というサッカー界の金言は、もちろんストイコビッチ監督とて心得ている。前節でゴールを挙げた玉田圭司、ケネディを始め、アウェイで難敵を打ち破った11人に、昨季1勝3敗の“天敵”退治の先陣は任された。
対する川崎Fも前節からメンバーはほぼ変わらず。負傷の寺田周平に代わって菊地光将がセンターバックの位置に入ったほかは、開幕戦と同じメンバーを並べてきた。名古屋戦で過去10得点をマークしているジュニーニョと絶対的司令塔・中村憲剛が負傷欠場なのは痛いところだが、代役の黒津勝の活躍ぶりを見るに、大きな戦力ダウンはないと見ていい。

試合はキックオフ直後から大きく動いた。川崎Fが3分に直接FKをレナチーニョが沈めて先制すると、6分には名古屋もCKからのこぼれ球を金崎夢生が押し込む。ホーム開幕戦での勝利に燃える名古屋と、「優勝のためにアウェイでも勝点を稼ごう」と敵地でも攻撃的に振る舞ってきた川崎Fの真っ向勝負は、ここからノーガードの打ち合いとなっていった。16分には1点目とほぼ同じ位置でのFKを今度は鄭大世が打ち抜く。シュートは壁とポストに当たって入る幸運なゴールとなり、川崎Fがまたもやリードを奪った。その後は一進一退の目まぐるしい展開の中で、あっという間に前半の45分は過ぎていった。

後半は打って変わって、名古屋が主導権を握る。連戦の疲労も色濃い川崎Fがアドバンテージを生かして試合を落ち着かせ、時間を使う戦い方に切り替えてきたためだ。名古屋の猛反撃が始まったのは23分の交代から。右サイドバックの田中隼磨に変えて、中盤のブルザノビッチを投入し、小川を右サイドバックにコンバート。この交代策が見事にはまり、26分に増川隆洋、27分に玉田が決定機を迎える。続く28分にもケネディのヘディングシュートが弾かれたところを玉田が詰めたが、いずれも川崎FのGK川島永嗣が好セーブを連発。なかなか同点とすることができなかった。それでも33分、左サイドからのFKをマギヌンが押し込み、名古屋がついに同点に追いつく。猛攻の末に決まった同点弾は、名古屋のホーム通算500得点という貴重なゴールとなった。さらに名古屋は終盤、玉田に代えて巻佑樹を投入し、あくまで勝点3を奪う姿勢を強調。川崎Fを相手陣に押し込める猛攻は約15分もの間続いた。

だが、最後に勝ち越したのは川崎Fの方だった。90分、鄭大世が1対3の数的不利な状況を打開する豪快なゴールを叩き込み、3度目のリードを奪う。ロスタイムは4分あったが、名古屋の反撃もここまで。「引き分けは負け同然、勝ちか負けかというところでやった」と闘莉王が語ったように勝点3を求めた結果、名古屋は手にしていた勝点1をも失うことに。勝利を求める姿勢が、今回ばかりは裏目に出てしまった格好だ。

全体的な内容を見れば、実は名古屋にとって悪い面はそれほど多くはない。3失点中2失点はセットプレーで、その1つは事故のようなものだった。「開幕戦よりも内容は良いし、仕掛けのバリエーションも増えてきている」と語る阿部翔平を筆頭に、選手それぞれに手応えもつかめている。それだけに勝利することで確信を得たいところだったが、この日は川崎Fの「守りきる」という気迫に屈する形となった。しかし負けはしたが、やっていることに間違いはない。選手たちの考えにもブレはない。残るは内容に常に結果を伴わせるのみ。次戦の聖地・瑞穂陸上競技場での初戦(3/21 vs磐田)ではこの一戦の反省を基に、魅せて勝つスタイルの真骨頂を見せてほしいところだ。

以上


2010.03.14 Reported by 今井雄一朗
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