3月14日(日)J1 第2節 京都 vs 鹿島(13:00KICK OFF/西京極)
スカパー!生中継 Ch180 12:50〜(解説:水沼貴史、実況:寺西裕一、リポーター:和田りつ子)
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中山雅史、三浦知良、ウェズレイ、藤田俊哉。彼らに共通する記録、それは通算100ゴール。そして、この記録に挑む選手が今節いる。鹿島のマルキーニョス、通算99得点。そして、柳沢敦は―、通算98得点。偉業へ、後2点と迫った。
ホーム開幕戦。鹿島の偉業を阻止し、柳沢の偉業をもって西京極を驚喜で揺らす。これが、今節の京都に対する要求だ。
鹿島。今シーズン始動からすでに公式戦を4試合こなし、ただの一度も負けていない。新外国籍選手フェリペ・ガブリエルも献身的な守備を見せ、途中から入る遠藤康も前節浦和戦でアシスト、火曜日に行われたACL・全北戦で決勝ゴールを決めるなど存在感を高めている。専門誌の優勝予想でも圧倒的支持を受ける、まさに王者。
だからこそ勝ちたい。王者に苦杯をなめさせる最初のクラブは京都だ。聖地・西京極の開幕試合。リーグを驚かせ、京都の存在を知らしめる一勝はこのタイミングでしかあり得ないはずだ。
「この前みたいな試合は、絶対にしない」。柳沢敦は今節に対しこう意気込んだ。郭泰輝も「チームの融合という点では未熟な部分があった」と認めていたが、二人とも選手全員の気持ちの部分では「皆強くもっていた」と、そこだけは負けていなかったと打ち明けた。ここが京都の魂、そして対鹿島の重要ポイントでもある。
中山博貴は前節神戸戦を振り返り「バタバタしたサッカーになってしまった。だから長いボールが多くなった。もっとアクセントになってボールを落ち着かせないと」とし、「(前節は)サイドバックを高い位置にして攻めようとしていて、サイドバックとの関係性で出来なかったとは思わないが、判断の難しいところもあった。前に出れば、前線のヤナ(柳沢)さんや(鈴木)慎吾さんとしっかり絡みたい」と今節に向けて話した。中山は昨季と比べプレー範囲が格段に広がっていた。20、25mの範囲を全力で何度もダッシュし、さらに、走ったその先でのボールの奪い合い、キープしての繋ぎとダッシュ直後でも全くパワーを損なっていないプレーぶりは頼もしさを増した。京都のサイドアタック、そして、ディエゴの関係性でもポイントとなる。
その京都のサイドアタック。増嶋竜也と中村太亮は『今節の勝負全て』と言っていいだろう。
増嶋は「サイドバックが上がって攻めようというのが京都の戦い方。前節はボールが落着かなかったが一本上がって(攻撃参加して)からはできたと思う」と自身の攻撃の重要性を認識する。「(中山)ヒロキと(渡邉)大剛さんではタイプは違うけど上手く関係性を持って攻め上がりたい。アーリー(クロス)も必要だけど、やっぱりサイドを崩せた方がいい」と相手が王者だろうが前に出る素志を表した。
加藤監督はサイドの攻防について「ある意味対面ははっきりしている。気持ちの上で受身にならない、気持ちの面で主導権を握ることが重要になると」とサイドの攻防にエールを送った。
中村太亮のマッチアップは日本代表の内田篤人。この激突に彼は「自分がどれだけやれるか楽しみにしてます。攻撃でいい所を出せれば敵わへんことはないと思うし」と意欲十分。増嶋も「もちろん攻撃に出ますよ。新井場(徹)さんも上がってくると思うし、そこを突けるようにしたい。そのためにも中盤でシンプルにつなげるようにしないと」と意気込む。
サイドバックの攻撃で一番楽しみにしたいのが『攻めきる』ということだろう。アタッキングゾーンに入ってサイドがボールを持てば、そこはもうその選手の独擅場だ。クロス供給だけがサイドの役割ではない。観客に強くゴールを匂わせる。攻撃参加した増嶋、中村太はFWと同格かそれ以上の存在感を放たなければならないだろう。目的は攻撃参加ではなくゴール。京都の両翼が鹿島の急所を突けるか、大注目の勝負どころだ。
この攻撃姿勢にボランチの片岡は「先取点を奪われると相手は逃げ方を知っている。相手のカウンターに備えて気を配ってしっかりとした準備をしたい」と落ち着いて話した。
今節の勝負に指揮官は「ウチが考えたサッカーが出来ない時間帯が長いかもしれない。だが、同じ土俵の上に立つ訳だから負けたくない。守備的に戦うことは考えていない」と攻撃を宣言した。柳沢も「監督もいつも言っているが『守るというのは前に出ること』だと思います。ボールを奪いに前へ出ること。前に出る気持ち、そこで恐れてはいけない、それが迷いにつながる。恐れずに前に出ていきたい」と話す。
もちろん、考えも判断もなく前に出ては鹿島のカウンターの餌食になる。その問いに柳沢は「ゲームの状態を如何に感じるか。それがJ1で2年間やってきた経験。3年目というのはクラブには未知かも知れないが、経験不足からくるゲームの流れのミスをしてはいけない」と話した。
得点。今節の着眼点はそこだ。まずはどちらが先制するか。先制した鹿島は圧倒的な強さを示す。逆に京都が先制すればどうなるか。柳沢は「点を取られた時の鹿島の変化を観てみたい」と語った。「点を取られた時は落ちるもの。それを虎視眈眈と狙っていきたい」と。
柳沢が『観てみたい』ものは鹿島の落ちた瞬間かもしれないが、だが、筆者が観てみたいものはそちらではなく、むしろ西京極のスタンドだと思っている。
西京極の開幕戦で相手は王者鹿島、そして京都に得点が入れば、今季初ゴールである。さらに、もしそれが京都のエース・柳沢敦の得点なら、古巣で王者の鹿島に対して100ゴールへ王手となる得点だ。西京極は期待と希望で揺れるだろう。そんな西京極を目の当たりしたい。
だから、たとえ90分過ぎてロスタイムでもこの待望の点が生まれれば、その後、どんなことでも起こり得ると信じている。それだけの『奇蹟を起こせる力』をこの試合の西京極は持っているはずだ。
サポーターの皆さん、是非西京極へ足をお運び下さい!開幕にしてもう二度と来ない様な最高の舞台があります。『西京極の驚喜』へ。紫の11人、控えを合わせれば14人の選手の90分の大いなる挑戦、是非! 拍手と声援で選手と共に闘って下さい!
以上
☆3/14ホーム開幕戦「いきなりサンガチャフェスタ」開催のお知らせ!
2010.03.13 Reported by 武田賢宗
J’s GOALニュース
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