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【J2:第2節 栃木 vs 柏】プレビュー:ピッチに映えるのは栃木の黄色か、柏の黄色か。J2の2年生がJ1昇格最有力候補に噛み付く。(10.03.14)

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3月14日(日)J2 第2節 栃木 vs 柏(13:00KICK OFF/栃木グ)チケット販売はこちら
スカパー!生中継 Ch183 12:50〜(解説:田中真二、実況:篠田和之、リポーター:萬代裕子)
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26歳の誕生日を迎えたばかりの廣瀬浩二は、1-2で敗れた水戸ホーリーホックとの開幕戦を「サポーターは、『お前ら、しっかりせえよ』と思っていたはず。僕等も試合をしていて苦しかった」と振り返った。苦みを味わうのは、もう御免だ。だから、廣瀬はアップセットに意気込む。
「ドリブルで切り崩すなどワンプレーで流れを変え、サポーターを盛り上げられるようにしたい。柏(レイソル)に一泡吹かせることができれば、『今年の栃木は変わった』と見る目が変わる。だから、噛み付きますよ」

2年目のJ2で好スタートを切るために挑んだ水戸との「北関東ダービー」を落とした影響は小さくなく、「ミスをすると下を向いてしまう」と赤井秀行が言うように、紅白戦ではレギュラー組もサブ組も攻守において噛み合わせの悪さばかりが目立った。メンバーを変え、組み合わせを色々と試したが、しっくりくる構成はなかなか見付からなかった。「技術と体力に差はない。いい気分で臨める選手を見極めて起用する」と、松田浩監督は歯切れが悪い。吼えるキャプテン落合正幸を始め怪我人が続出するなど、チーム全体に漂う空気も悪い。ついついマイナス思考に陥りがちだが、裏を返せばスタメンを外れていた選手にはチャンスが巡ってきたわけだから、ホーム開幕戦で勝点3に繋がる活躍を期待したい。「リズムを作ることに力を尽くしたい」とは、チーム最年長の米山篤志。J1昇格最有力候補の柏が相手だけに、栃木SCがボールを握る時間は限られるかもしれない。だが、全くボールに触れないわけではないから、「ボールを大事にして、自分達の時間を作って得点を狙う」(米山)ことは可能なはずだ。

松田監督は「戦い方がはっきりしていた大分(トリニータ)は参考になる」と言う。前節、柏を相手に大分は敗戦を喫したが、守備ブロックを構築し、カウンターに絞った戦略は有効で、何度もゴールに迫った。得点は不用意な横パスをカットしてからのカウンターで奪っている。サイドバックがオーバーラップすることでボランチがカバーに入り、手薄になるバイタルエリアを栃木としては徹底して突きたい。そのためには、素早い攻守の切り替えとFWへ確実にパスを通す精度が求められる。「ボランチを越すパスを通せればチャンスは作れる」と宮本亨が言い切るように、どれだけリカルド・ロボとレオナルドに質のいいパス出せるか、ロボ、レオのコンビが質の高い動きでボールを引き出せるかがポイントになるだろう。入れ替わるメンバーには、ボールを安易に蹴ってしまった水戸戦の反省を活かし、地上戦での嫌らしい攻撃を展開してほしい。そして、先手を取り、試合を優位に進め、柏を焦らしに焦らして追加点が取れれば理想的だ。得点者が“ゴールゲッター”ロボならば、さらに言う事無しだ。エースの一撃ほど波に乗れ、相手にダメージを与えられるものはない。

エースが既に絶好調なのが柏の最大の強みだろう。フランサが開幕戦で2得点。「1年でのJ1復帰」へ向け、幸先のいいスタートを切った。困った時の「フランサ頼み」というきらいもあるが、フランサをスイッチに全員が攻撃姿勢を強めるのは、むしろひとつの戦術と捉えられ、「フランサを中心とした一連の動きが怖い」と米山は連動性に警戒を払う。大分戦でもJ屈指のエンターテイナーを軸に、澤昌克、田中順也、茨田陽生のアタッカー陣に加え、両サイドバックも敵陣に雪崩れ込み、その迫力は圧倒的だった。前掛かりになることでカウンターを食らい易い課題を改善し、連勝を飾りさらに弾みを付けたいところだ。

栃木史上初、アウェイ席完売!柏サポーターの大群が押し寄せてくる。14日はホワイトデーなのに、グリーンスタジアムなのに、スタジアムは黄色く染まり、イエローデーになる。天気予報では晴れマークが出ている。太陽の光を浴びてより映えるのは、栃木の黄色か、柏の黄色か。栃木の黄色がピッチで際立てば、結果は自ずと付いてくるはずだ。これまで柏が意識してきた黄色はジェフユナイテッド千葉だったかもしれないが、今後栃木の黄色が脳裏にこびりついて離れないような鮮烈なインパクトを残し、新たな「イエローダービー」の幕開けとなる激闘を期待したい。

以上

2010.03.13 Reported by 大塚秀毅
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