本文へ移動

今日の試合速報

国立競技場に10,000名様無料ご招待 9/14 19:00KO 国立競技場 FC東京vs名古屋
国立競技場に10,000名様無料ご招待 9/14 19:00KO 国立競技場 FC東京vs名古屋

J’s GOALニュース

一覧へ

【J2:第2節 甲府 vs 水戸】プレビュー:福岡戦のことは忘れた。今年のJ2は全35節。甲府の開幕戦は慣れた選手が慣れた4−3−3で勝点3をもぎ取る(10.03.12)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
3月13日(土)J2 第2節 甲府 vs 水戸(16:00KICK OFF/小瀬チケット販売はこちら
スカパー!生中継 Ch184 15:50〜(解説:外池大亮、実況:前田真宏、リポーター:横内洋樹)
勝敗予想ゲーム | 皆の投稿で作るスタジアム情報
----------
J1再昇格を目指す甲府にとってなかなかショックな開幕・アウェイ福岡戦(現在J2首位)。サポーターは開幕戦に勝てないことには慣れているが内容の悪い1−3で敗れることには慣れていない。パウリーニョ、ハーフナー・マイク、柳川雅樹、内山俊彦という補強選手を4人先発させたにも関わらず内容も勝利も手に出来なかった。一方、今節小瀬に迎える水戸は荒田智之、高崎寛之がチームを去り、大学生を中心とした補強ながらも会心の勝利で7年ぶりに開幕戦を勝利している。4人の新卒大学生を先発させるというチャレンジも成功しており、今の水戸を責めるには茨城県内の某・新設空港の文句をネチネチと言うしかない。もっとも、水戸が作った空港ではないので八つ当たりでしかない。

甲府の問題は補強選手ではなく、多くのことが変わったことによる難しさ。監督が代わり、主力候補の選手も変わった。システムも4−3−3から4−4−2に変えてキャンプに臨んだ。しかし、トレーニングマッチでは思ったような内容と結果が伴わずに開幕の約1週間前に4−3−3に戻した。穏便な言い方をすれば、間に合わなかったのであり、厳しい言い方をすれば、変化に失敗したということになる。昇格を目標とするチームにとって開幕時点で内容が伴わない戦いぶりを見せてしまったことの影響は小さくない。甲府駅の近くにあるクレムリンでも頭を抱えた人は少なくないはず。

しかし、4−3−3は甲府の選手にとって慣れたシステム。FCバルセロナよりも巧くできるとは言わないが、自転車のように普段乗っていなくても乗り方は忘れないシステム。4−3−3に戻したころは紅白戦でサブ組がレギュラー組を圧倒することもあったが、今週の紅白戦ではレギュラー組がサブ組を圧倒した。そのレギュラー組が誰だったのかが重要なんだが、ほとんどは昨年までチームにいた選手。慣れたメンツで、慣れたシステムで戦えばそれなりの戦いは出来るということだ。問題は、去年の最大の課題であった得点力をどう補うかという点だが、この点は補強選手に頼らなければ難しい。もしくは、昨年レギュラーを取れなかった松橋優や片桐淳至に頼ることになる。

今節で甲府の悩みの全てが解決することにはならないだろうが、福岡戦のようなことにはならないだろうし、なってほしくない。ただ、水戸は自信満々で甲府に乗り込んでくるのでそれなりの戦いが出来たとしても難しいことには変わりはない。去年だってJ2に弱いチームは存在しなかったし、今年の水戸はJ1昇格を目標とするまでに自信を持っている。国土交通省の某空港に対する需要予測よりも水戸の昇格に対する意気込みのほうが信頼性は遥かに高い。自信をつけながら伸びている西岡謙太、村田翔のボランチ、センターバックの作田裕次、サイドバックの藤川祐司という大卒新人の力とサイドハーフの大橋正博のパスのセンスと技術、FW吉原宏太の決定力は予測ではなく、現実。

甲府は中盤の底・アンカーのサイドを破られないためにも昨年から行ってきている前線からの守備の精度と連携を昨年レベルまでに取り戻さないとかなり厳しい戦いを強いられる可能性が高い。それが出来たとしてもある程度になるだろうからプラスαは欲しい。ハーフナーはケガでしばらくはリハビリが友達になるので3トップの中央に誰が入るのかに注目してほしい。マラニョンか、金信泳か、パウリーニョか、小池悠貴で驚かすのか。甲府が補強選手のプラスαをチーム力として活かせるようになるには昨年までの選手が「これが甲府のサッカー」というものを見せてからになるのでもう少し時間が必要だが、第2節でそれを見せて勝利し、安心させてほしい。甲府にとってのJ2リーグは全35節だと思って、みんながイチガンになれるように。

以上

2010.03.12 Reported by 松尾潤
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

旬のキーワード

最新動画

詳細へ

2024/08/04(日) 00:00 ハイライト:横浜FCvs千葉【明治安田J2 第25節】