本文へ移動

今日の試合速報

ルヴァン 準々決勝 第1戦
ルヴァン 準々決勝 第1戦

J’s GOALニュース

一覧へ

【AFCチャンピオンズリーグ2010 川崎F vs 北京】プレビュー:ACLホーム開幕戦で、第1節の敗戦を挽回したい。苦戦した新潟戦をいかに修正できるのかがポイントになりそう。(10.03.08)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
3月9日(火)AFCチャンピオンズリーグ2010 川崎F vs 北京(19:00KICK OFF/等々力)
試合速報ホームゲームチケット情報|決勝戦は11月13日(土)に国立競技場で開催!
----------
川崎Fは先日韓国で行われた城南との開幕戦を落としており、連敗だけは避けたいところである。

「初戦を落としているので、この先に進むためにも負けられない試合です。ホームですし結果がほしいですね」と話すのは寺田周平。また伊藤宏樹も「ホームですし。短期決戦ですし勝負にこだわりたい。勝ち点3を取る戦いをしないと」と勝利への強い意欲を見せている。

そんな川崎Fは新潟とのJリーグ開幕戦で苦しい戦いを強いられている。前半にこそ2得点を畳み掛けたが、後半は防戦一方となり1失点。今後への不安材料となっている。この新潟戦の後半を払拭することが勝利への近道だとも言えるが、選手たちは押し込まれた理由の一つとして、ボールの失い方を上げている。「失い方が悪すぎた。相手からボールを奪ってすぐに奪い返されて攻め込まれていた」と振り返るのは寺田。前に人数をかけ、分厚く攻めてくる新潟に対し、ようやくボールを奪い返し「さあ攻撃だ」と前を向く。しかし攻め急ぐこともあり川崎Fはその直後にすぐに奪い返されていたと指摘する。

つまり反撃に向け、チーム全員の姿勢が前がかりになっているところでのターンオーバーであり、反応が一歩遅れる要因となる。また新潟の前線には攻め残った選手もいる。そうした非常に苦しい状況で守備を強いられる場面が続いたことが新潟戦を難しくさせた要因の一つであると分析しているのである。

では川崎Fがなぜ攻め急いだのかというと「同じ負けるなら2−0でも3-0でも同じ」(曹永哲・新潟)という割り切りもあり新潟は攻撃に枚数を割いていた。だからこそ、川崎Fにとってはカウンターにはもってこいの状況になっていたのである。しかしそこで攻め急いで簡単にボールを失ってはリズムは作れない。もちろんカウンターを仕掛ける場面はあっていいが、焦らずにボールをチラシ、りスムを作る場面を織り交ぜたかった。

理想を言えば新潟戦の前半の戦いを90分続けるのがベストなのだがそうも行かない。だからこそ「ブロックを作ってしのぐ事も必要」だと高畠監督は口にしつつ「リードした時の時間の作り方」にも工夫が必要だと語る。試合展開をよく読み、うまく試合を作る必要性があると言える。

ACLの開幕戦では、押し込む展開で先制され、追いかける試合を経験。その一方で、Jリーグの開幕戦では押し込まれる展開で1点を守る試合を戦っている。実戦の中で場数を踏むという意味では、貴重な経験をしたと言える川崎Fだが、この北京国安戦ではどのような試合展開になるのか、注目される。

昨季の中国スーパーリーグ(中超もしくはCSL)を制覇してACLへの出場権を得た北京国安は並々ならぬ意欲を持ってこの大会に臨んでいる。AFCのHPによると、北京国安は中国人にとって大事な旧正月をも返上し、日本へと遠征。チームの熟成を進めてきたと言う。その成果が出たのか、ACLの初戦であるメルボルン・ビクトリー戦を1-0で勝利。手堅く勝点3を手にしている。川崎Fが中2日でこの北京戦を迎えるのとは対照的に、CSLは3月末の開幕であり、この試合にむけて北京の準備は万全だと言える。

そんな今季の北京国安は新たに5人の外国人選手を獲得している。その中でもオーストラリア人のジョエル・グリフィスはメルボルン戦で唯一のゴールを決めており、注意が必要であろう。ブラジル人ストライカーのオットー、スコットランド人DFのロスも遠征メンバー入りしており、出場が予想される。

また北京には先日行われた東アジア選手権において、中国代表選手として来日したメンバーも擁している。GKのヤン・ジー、MFのヤン・ハオ、フアン・ボーウェンの3選手である。ちなみにMFのヤン・ハオは日本戦でPKを外した選手というと覚えている方も多いかもしれない。

外国人選手の補強や、代表選手を多く抱えている事から推測できるが北京は豊富な資金力を持っているようである。今回の遠征も宿泊費が支給される2日前から来日しており、滞在費を自己負担してまでも調整を進めている。また、けが人の発生に備えるべく登録の18人よりも2人多い20人での来日となっている。クラブワールドカップの価値が高まったこともその背景にあるのだろうが、ACLに向けてかなり気合を入れていると言えそうだ。

中国のチームとの対戦は往々にして荒っぽくなることがあるが、この試合もいろいろな意味で激しい戦いになることは覚悟しておいた方がいい。そんな試合だが、グループリーグ突破に向け、残されているのはこれを含めて5試合しかない。しっかりとホームで勝点3を手にし、初戦の敗戦を挽回したい。

以上

2010.03.08 Reported by 江藤高志
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

旬のキーワード

最新動画

詳細へ

2024/09/07(土) 00:00 ハイライト:八戸vs福島【明治安田J3 第27節】