3月9日（火）AFCチャンピオンズリーグ2010 全北 vs 鹿島（19:00KICK OFF/全州）
試合速報｜ホームゲームチケット情報｜決勝戦は11月13日(土）に国立競技場で開催！
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AFCチャンピオンズリーグ予選リーグ第2戦は昨年のKリーグ覇者、全北現代との一戦となった。昨季もこの時期に、Kリーグ王者である水原三星と相対し1-4と苦杯を舐める結果となった。なんとしても勝点を持ち帰りたいところだ。

全北現代は、昨シーズン初めてKリーグ王者となったチームである。最も有名なのがイ・ドングクだろう。先の東アジアサッカー選手権でも韓国代表として出場し、日本戦でも1得点をあげた。若い頃から代表入りしていたイ・ドングクだが、しばらく選出から漏れていた。しかし、昨季、全北現代で20ゴールをあげ再ブレイク。代表レギュラーに再び返り咲いたのである。
イ・ドングクと2トップを組むのがクロアチア人のロヴレク・クルノだ。今季から加入しているが早くも3ゴールをあげ、オズワルド・オリヴェイラ監督も決定力の高さを警戒していた。かつてセレッソ大阪で5試合に出場しているので、もしかしたら覚えている方がいるかもしれない。
　
対する鹿島は、センターバックに怪我人が続出している状態だ。イ・ジョンスは今回の遠征には帯同しておらず、監督によれば「あと2〜3週間必要」という状態。伊野波雅彦も、先日のJリーグ開幕戦で痛めていた箇所をさらに悪化させてしまっている。その伊野波だが、前日練習には姿を現さず別メニューでの調整となったが、なんとか試合に間に合わせてくるようだ。センターバックにはベテランの大岩剛も控えているが、伊野波にとってACLの舞台は思い入れが強い。なぜなら、同ポジションにイ・ジョンスを獲得した理由はアジアでの戦いをにらんだものであることは明らか。イ・ジョンス抜きでも戦えるところを監督に示したいのは間違いない。
　
ただ、それは伊野波だけの思いではなく、鹿島のチーム全体に共通する気持ちだろう。08年から新しくなったACLの舞台に挑んでいる鹿島だが、これまでの2シーズンでは、中国、韓国、オーストラリアのチームからアウェイで勝利を奪ったことがないのだ。悲願とするアジア制覇のためにはどうしても超えなければいけない壁のひとつが、今回の試合と言えるだろう。勝点3が取れれば最良の結果だが、最低でも勝点1を持ち帰り、試合内容でも危なげない展開を見せたいところだ。

前日練習で、選手たちは長旅の疲れを見せることもなく、リラックスした様子で調整をしていた。もし勝つことができれば、予選リーグ突破が見えてくるだけでなく、今季のACLを勝ち抜いていく大きな自信を得ることだろう。明日の全州天気予報は、最高気温6度、最低気温2度、降水確率は30%と低いが雪かみぞれということなので19時からの試合は厳しい条件であることが見込まれる。気温は低くとも熱戦を期待したい。

以上

2010.03.08 Reported by 田中滋