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【J1:第1節 鹿島 vs 浦和】レポート:鹿島が開始直後の得点でリードを奪い、盤石の試合運びで好スタートを切る。(10.03.07)

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3月6日(土) 2010 J1リーグ戦 第1節
鹿島 2 - 0 浦和 (16:04/カシマ/35,251人)
得点者:5' 興梠慎三(鹿島)、86' マルキーニョス(鹿島)
スカパー!再放送 Ch180 3/7(日)22:30〜(解説:羽中田昌、実況:倉敷保雄、リポーター:高城光代)
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2年連続、同じ相手との開幕戦。どちらのチームにとってもチームがどれだけ進化したかを示す格好の機会となった。しかし、スコアは昨年と全く同じ2−0。今年も鹿島が凱歌をあげた。

あいにくの天候になったカシマスタジアムには、35,251人ものサポーターが詰めかけ、試合前から両ゴール裏は紅く染まった。選手たちがウォーミングアップのため姿を見せた頃から徐々に声量もアップ。開幕戦ならではの緊張感と、宿敵を相手に良い結果でシーズンを始めたいという思惑が透けて見えるようだった。

しかし、試合はいきなり動く。開始4分に、左サイドでボールをキープした小笠原満男へのマークが甘くなるとすかさずゴール前に鋭いボールを送り込んだ。それに一人だけ反応したのが興梠慎三。昨季終盤もゴールを重ねた二人がホットラインを見せつけ、開始早々から鹿島が主導権を握った。
これによりゲームプランが狂ってしまった浦和。
「私たちが失点を喰らってしまったことで徐々にリスクをおかさなくてはいけなくなってしまいました」
とフィンケ監督はふり返ったが、田中マルクス闘莉王が抜け、さらにスピラノビッチが間に合わなかった浦和にとって、サイドバックとしての経験もまだ浅い宇賀神友弥もいる守備ラインが鹿島のカウンターにさらされることは避けたい事態だったが、同点に追いつくためには前に出るしか方法がなかった。
だが、司令塔の柏木陽介がなんとかパスをつなげようと様々な場面に顔を出すものの、連携が深まっていない攻撃は鹿島の守備ラインを慌てさせることができない。失点直後こそ、エジミウソンが起点となってエスクデロとポンテ、柏木の4人が絡む流動的な攻めを見せたが、徐々にゲームがつくれなくなっていくとボールを持ちたいポンテや柏木はポジションを下げ、ボランチである細貝萌や阿部勇樹が前線に飛び出していくため、ボールを失ったときのバランスは、まるで昨季の鹿島が5連敗したときと同じ様相を呈していた。

鹿島とすれば開始直後の得点でリードを奪ったことは理想的な展開だった。前に出てくる相手はバランスを保つことができずにいる。カウンターの絶好のチャンスだった。しかし、何度となくゴール前に攻め入るがマルキーニョスがシュートを外してしまったり、フリーで走り込んだ野沢拓也が芝に足を滑らせてしまうなど、内容で圧倒しながらスコアは1-0から動くことはなかった。
とはいえ、後半に入り68分に細貝に代えて田中達也を投入し、浦和がさらにリスクをかけてくるようになると、自ずと鹿島がボールを奪ったときはすべてカウンターの好機となる。83分、浦和はさらに坪井慶介に代えて原口元気をピッチに送り出すが攻撃力が上がるよりも守備での混乱が増してしまった。86分に、素早いスローインから遠藤康、マルキーニョスとつなげられ、一瞬のスキからマルキーニョスにヘディングシュートを決められると勝負は決まった。

これで鹿島は03年、05年、09年に続き対浦和の開幕戦を4連勝。今季も好スタートを切ることに成功した。盤石の試合運びは今季も優勝を狙える位置にいることを感じさせるに十分な内容だった。対する浦和は、1年前と同じ結果に終わり2年続けて悔しい思いをした。攻守のバランスをどのように組み立てていくのかフィンケ采配にはこれからも注目していきたい。

以上

2010.03.07 Reported by 田中滋
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