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【J1:第1節 湘南 vs 山形】レポート:初陣に刻まれた勝点1はJ1での確たる一歩。湘南が山形と分ける。(10.03.07)

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3月6日(土) 2010 J1リーグ戦 第1節
湘南 1 - 1 山形 (13:04/平塚/11,280人)
得点者:19' ジャーン(湘南)、40' オウンゴ−ル(山形)
スカパー!再放送 Ch185 3/8(月)12:00〜(解説:野々村芳和、実況:八塚浩、リポーター:児玉美保)
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湘南の反町康治監督が振り返る。「選手たちの意気込みは強く、逆に入れ込みすぎないよう話をしたほど。ゲームのなかでも思ったより自分たちが主導して流れを掴むことができた」。かたや山形の小林伸二監督は、「今週は体がすごく重くて心配ではあった」と明かした。果たして前半は、ホームの湘南がゲームをコントロールする。

ひとつの注目点は、新居辰基と馬場賢治という新加入の両翼だった。新居は裏を狙い、あるいはスペースを見つけては動いてボールに関与した。馬場はシンプルなボールタッチで攻撃のリズムを生み出し、坂本紘司や寺川能人らと連動する。19分の先制ゴールはまさしく、彼らの融合が成しえた得点だった。

コーナーキックのこぼれ球を馬場が自ら拾い、中央に絞る寺川へ出す。寺川からダイレクトで送られたパスを新居が落とし、同じくペナルティエリアに攻め込んだ坂本がシュートを撃った。これは阻まれるも、攻め残っていたジャーンがこぼれ球を押し込んだ。この日キャプテンマークを巻いたジャーンによる、湘南のJ1復帰1号弾である。付け加えるなら、湘南はその数分後にも坂本と馬場、新居と小気味よく繋ぎ、右サイドバックに抜擢された阪田章裕の攻撃参加を促している。

戦前の予想以上にポゼッションを高めるホームチームに対し、しかし山形も「失点したあとは落ち着いてプレーできた」と小林監督が振り返ったとおり、次第に攻勢を強めていく。29分には右サイド深く抉った宮本卓也のクロスに宮沢克行が、その1分後にも古橋達也とふたたび宮沢が立て続けに枠を捉えた。40分の湘南のオウンゴールは、山形の一連の攻勢がもたらしたともいえるだろう。

振り出しに戻った後半、湘南は田原豊の豪快なミドルがクロスバーを叩き、あるいはらしくペナルティエリアに5人が進出するなどして追加点を目指す。また途中出場の阿部吉朗と中村祐也が抜け出しゴール前で数的同数の局面をつくり、阿部が強烈なシュートを放った。対する山形も、こと北村知隆を右に入れ、古橋をトップに移すと攻撃が活性化した。38分には宮本の右クロスから長谷川が、そしてロスタイムには北村の右クロスに古橋がニアでヘッドを合わせ、際どくゴールを掠めている。最後まで互いにボールを奪い、奪い返す戦いは、それ以上ゴールネットを揺らすことなく長い笛を聴いた。

次節のアウェイ清水戦を見据えつつ、小林監督が語る。
「立ち上がりは重くて失点したが、後半メンバーを代えていいリズムをつくることもできた。強い相手との対戦が今後控えているが、守備も大事にして、チームのなかで機能できるようにカードをうまく代えながら集中して戦っていきたい」

一方の湘南は次節、日産スタジアムに乗り込む。中村俊輔の凱旋試合にサポーターやメディアが多数詰め掛けることが予想されるが、「我々は勝つための準備をするだけ」と、反町監督は自分たちのサッカーにフォーカスした。
「勝点1ではあるが、つぎに繋がるゲームだったことは間違いない。今日のゲームをしっかり整理して次節に備えたい。『湘南やるじゃねえか』と思わせるような、湘南らしいサッカーをしたいと思っている」

日々を重ねるごとに、連係面や精度はさらに磨かれていくだろう。そこに見えるはチームの可能性だ。湘南らしく掴んだ勝点1に手応えを忍ばせ、次節、横浜FMに挑む。

以上

2010.03.07 Reported by 隈元大吾
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