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【J2:第1節 岐阜 vs 富山】プレビュー:いよいよ初陣を迎える『新生・FC岐阜』。バージョンアップしたクラブ力と、倉田カラーの新しいサッカーを見せつけられるか!?(10.03.07)

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3月7日(日)J2 第1節 岐阜 vs 富山(13:00KICK OFF/長良川
スカパー!生中継 Ch184 12:50〜(解説:森山泰行、実況:加藤義久、リポーター:鈴江晴彦)
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倉田安治新監督となり、ユニフォームも大きく一新するという、まさに新たなるスタートを切る『新生・FC岐阜』。初陣の相手は昨年昇格した富山。昨年はJリーグ初年度にして岐阜の一つ下の13位でフィニッシュし、岐阜との対戦成績は1勝1敗1分けという、まさに実力拮抗の相手。『新生・岐阜』の初陣に相応しい相手となった。

昨年との大きな違いは守備の仕方だ。昨年はマンツーマンを軸としたブロックディフェンスだったが、倉田監督が取り入れたのはゾーンディフェンス。それぞれが守備ゾーンを持ち、ボールを中心にチャレンジ&カバーを繰り返しながら、相手を押し出していく。これを実行する上で重要なのは、ファーストディフェンスから全体が連動して、ボールの奪いどころを共有すること。
「まずコンセプトという大枠を示してから、そこからグループの質を高めていかないと機能しない」と倉田監督が宮崎キャンプで語っていたように、チーム立ち上げから倉田監督はまずゾーンディフェンスの基本的な理論を植え付け、そこから実際のボールの奪いどころを共有していく作業と、そこから素早い攻撃に繋げる作業を、徹底した反復練習で刷り込んできた。

名古屋とのプレマッチでは、倉田色が色濃く出た試合となった。【4-4-2】のボックスで、右サイドハーフに菅和範を、左サイドハーフに西川優大を起用。FW佐藤洸一のパートナーに押谷祐樹を、MF橋本卓のパートナーに山内智裕を抜擢。左サイドバックに野垣内俊を、CBに秋田英義を置くなど、昨年と大幅にメンバーと配置転換を行った。
「ゾーンディフェンスをするためには、『ピアノを運ぶ人』が必要。それが山内」と倉田監督が語ったように、全体を連動させるためには、前述したようにファーストディフェンダーが必要。その役割を守備力の高い山内に任せた。そしてFWにはバイタルエリアを活発に動き回る押谷を起用することで、攻撃に転じた際に幅広く起点を作り出す狙いがあった。
そして西川と菅のサイド起用は、菅は守から攻へ切り替えるときの重要なスイッチャーとなり、西川はキープ力を生かしてサイドで起点となる。
それぞれの配置には役割が存在し、その役割をすり合わせて、組織として機能させる。倉田監督の緻密なチーム作りの一端を見ることが出来た。あとはJリーグでの戦いをこなしていく中で、それを成熟させていく。エラーは出てくるが、その度に修正していく作業を繰り返していかなければならない。まずはこの開幕戦で名古屋とのプレマッチからの進化したものを一つでも見せたい。

相手の富山は新戦力で出てきそうなのが、FW黒部光昭、FW苔口卓也か。彼ら以外は昨年からのメンバーがほぼ固めるだけに、昨年同様に手堅いサッカーをしてくるだろう。ただ、3年目を迎える楚輪博監督のパートナーとして、今年から昨年甲府を指揮した安間貴義ヘッドコーチが就任したのは大きい。楚輪監督の堅実なサッカーに、安間ヘッドコーチのポゼッションを軸にしたアタッキングサッカーが上積みされれば、昨年以上のサッカーのクオリティを見せるだろう。それだけに、岐阜にとっては昨年以上の警戒が必要となる。

いよいよ2010年のJ2リーグが開幕する。昨年、クラブ、サポーター、地域全体でチームの浮上に向けて全力を尽くし、今季はユニフォームの胸と袖にスポンサーがつき、さらに多くのスポンサーや支援を獲得するなど、クラブ全体としての大きなバージョンアップを掴んだだけに、今年はサッカーの質、順位だけでなく、こうした結果にも更なる上積みをしていかないといけない。まずは開幕戦を飾って、『新生・岐阜』として最高のスタートを切りたいところだ。

以上

2010.03.06 Reported by 安藤隆人
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