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【J2:第1節 柏 vs 大分】プレビュー:昨季J1で戦った両者が開幕戦で激突。柏が大分の守備陣をこじ開けるか、大分の稲妻カウンターアタックがピッチを走り抜けるか。(10.03.07)

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3月7日(日)J2 第1節 柏 vs 大分(13:00KICK OFF/
スカパー!生中継 Ch183 12:50〜(解説:関塚隆、実況:田中雄介、リポーター:小野寺志保)
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はっきり言い切ってしまえば、ちばぎんカップでの柏の出来は不本意なものだった。千葉の高い位置からのプレッシングに押し込まれ、先制点を奪ったものの前半のシュート数はゴールを挙げたわずか1本のみ。後半、メンバー交代とシステムの変更に伴い、やや押し返しはしたが、結局はPK戦にて黒星を喫した。相手は今季ともにJ2を戦う千葉だっただけに、ケガ人の多さやテスト的な選手起用を考慮に入れても、あらためてJ2の難しさを思い知らされた気がする。

したがって、開幕戦を迎える柏の鍵は、ありきたりだが、ちばぎんカップで露呈した課題をどこまで修正できているかという点になる。3月2日のソニー仙台との練習試合(○2−0)を含め、今週は火、木、金のトレーニングを完全非公開にした。柏の基本布陣は本来4−4−2。ネルシーニョ監督はちばぎんカップの後半で機能した4−3−3を「ひとつのオプション」と話してはいるが、ちばぎんカップ以降、4−3−3でのトレーニングが目に見えて増えており、単なるオプションではなくシステムを移行して開幕戦に臨む可能性も少なくはないとみる。また、どちらのシステムを採用するにしてもポイントは両サイド。大津祐樹が負傷のため欠場が濃厚、レアンドロ・ドミンゲスもまだコンディションが上がってきておらず、菅沼実も水曜は別メニューのトレーニングを行っていた。ちばぎんカップでは右に澤昌克、左に林陵平を置いたが、ネルシーニョ監督がどのような采配、起用を見せるのか、注目したい。

一方、対する大分は、2月28日に札幌とプレシーズンマッチを行い、2−2とドローで終えた。こちらも課題と収穫の両面が浮き彫りになったとはいえ、札幌に押し込まれた序盤を除き、要所で見せたカウンターの切れ味は十分今季への期待を抱かせるものだった。負傷者続出で台所事情は苦しくとも、後半の修正力などには若い選手たちも手応えを感じたのではないだろうか。

アウェイ日立台ということも手伝い、試合の主導権はおそらく柏が掌握するだろう。大分は札幌戦で見せたようなリトリートからのカウンターを狙うと予想されるが、プレシーズンマッチで2得点を挙げたチェ・ジョンハン、そして韓国代表から合流したキム・ボギョンの両アタッカーは、押し込まれようとも一撃で敵を仕留める破壊力を有している。事実、札幌戦の1点目は、後方からフィードに反応したチェ・ジョンハンが手薄になった札幌守備陣を手玉に取って沈めたものだった。

柏にとって稲妻のようなカウンターを繰り出す大分の韓国ホットラインは相当厄介である。柏は横パスを奪われることはもちろん、総じて不用意なボールの失い方は避けたい。たしかにボールを回すだけでなく、縦に入れる勝負のパスは絶対に必要である。特に大津、レアンドロ・ドミンゲス、菅沼が欠場するならば、フランサへの依存度は高まる。「縦に通せないなら狙うな。狙うなら通せと監督から言われている」。大谷秀和がそう話すように、フランサへの勝負のパスをどこで入れ、それを的確に通すことができるか。通せばチャンスが生まれる。奪われれば日立台のピッチに「カウンター」という名の稲光が走り抜ける。勝敗の分かれ目はそこにありそうだ。

以上

2010.03.05 Reported by 鈴木潤
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