12月12日(土)第89回天皇杯準々決勝 鹿島 vs G大阪(15:00KICK OFF/カシマ)
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天皇杯準々決勝で今季で4度目の対戦となる鹿島とG大阪。ここまでの3試合はすべて鹿島が勝利をおさめてきた。最初の対戦となったFUJI XEROX SUPER CUP 2009では前半で3点を奪った鹿島が圧勝。2度目はリーグ戦前半の第13節、硬直する試合展開のなかするするとゴール前まであがっていた中田浩二がJリーグ04年以来となる久々のゴールを決めそのまま鹿島が逃げ切った。そして、3度目の対戦はつい先日の11月28日。前半こそ0-0とスコアに動きはなかったが、56分の興梠の得点を皮切りに立て続けの3点を奪った鹿島が5-1の大勝。そのままの勢いでリーグ戦も制覇した。
G大阪にとって、前の2試合も悔しさを残すものだったはずだが、先の試合はそれとはレベルが違うだろう。勝てば優勝を手繰り寄せる可能性もあっただけに、5点を奪われての大敗は想像すらしなかった結果のはずだ。それだけに、この試合にかける意気込みは強い。しかし、メンバーに不安を残すのは前回の対戦時と同じ。ペドロ・ジュニオールが怪我で離脱、橋本英郎も負傷明けでどこまでやれるか未知数だ。苦しい状況を勝ち抜き、なんとか天皇杯のタイトルを奪取したいところだろう。
迎え撃つ鹿島はリーグ終盤と同様にリラックスモードに包まれていた。しかし、リーグ戦で3連覇を果たした余韻というよりも、新たなタイトルに向けて気持ちを入れ替えたという意味合いの方が大きい。1年で3冠を達成した経験もあるチームなだけに、1つのタイトルだけで満足している様子はない。ただ、こちらもメンバーにはいくらか変更を強いられている。まず、マルキーニョスが家族の事情でブラジルに帰国。そして、大迫勇也がU-20日本代表に招集されているためいまはチームにいない。さらに、ダニーロも右腓腹筋(ひふくきん)肉離れで13日にブラジルに帰国することとなった。
そこで、選手たちは3年間在籍したダニーロのために木曜日にお別れ会を開催。金曜日のミーティングではチーム全員に対してダニーロから「良い環境をつくってくれてありがとう」と感謝の弁があったそうだ。次の所属チームはまだ決まっていないようだが、またどこかで会えることを楽しみにしたい。
ダニーロが後ろに控えていることで思い切ったプレーが出来ていた本山雅志は「90分、持たせるつもりはない」と、これまでと同じように最初から飛ばすつもりだった。「ヤス(遠藤康)や誓志(増田)もいるし。ヤスなんか小ダニーロと呼ばれるくらいだから大丈夫です」と後輩たちに信頼を示した。ダニーロのためにも、勝利で送り出したいところだ。
以上
2009.12.11 Reported by 田中滋
J’s GOALニュース
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