今日の試合速報

ACLE MD2
ACLE MD2

J’s GOALニュース

一覧へ

【第89回天皇杯準々決勝 清水 vs 新潟】プレビュー:リーグ戦では拮抗した戦績を残した両チームが天皇杯で激突するオレンジ対決。どちらが勝利への執念で上回れるか(09.12.11)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
12月12日(土)第89回天皇杯準々決勝 清水 vs 新潟(13:00KICK OFF/アウスタ)
-試合速報はこちら-
----------
 J1では清水が7位、新潟が8位で勝点1差。勝敗数を見ても、清水が引き分けがひとつ多いだけと、今年は非常に近似した戦績を残している両チームが、天皇杯準々決勝で対決。
 この戦いをホームで迎える清水は、リーグ戦残り6節の時点で首位に立ち、AFCチャンピオンズリーグ出場権獲得(3位以内)は濃厚と思われていたが、その後は1分5敗と大失速。クラブ全体としても来季は何としてもACLに出たいという気持ちが非常に強く、長谷川健太監督もそれを前提に契約延長に合意しているだけに、何としても天皇杯で優勝したい(=ACL出場)という機運は、例年以上に高まっている。
 対する新潟のほうは、クラブ史上初の天皇杯ベスト8進出。清水ほどACLへの強いこだわりはないが、今季でチームを去る松尾直人が「天皇杯で1日でも長くみんなとサッカーができるようにしたい」と言うように、退任が決まっている鈴木淳監督のためにも、元旦の決勝まで勝ち進みたいという思いは強い。

 試合内容に関しても、非常に拮抗した緊迫感のある戦いになる可能性が高い。負ければ終わりというノックアウト方式で、内容よりも結果が重視されるという点を考えても、両チームのスタイルを考えても、まずは両者とも先に失点しないことを重視した戦い方で入ることが予想される。
 ちなみに新潟は、リーグ戦の総失点数が31。鹿島にわずか1点差でJ1最少失点を逃したが、1試合平均0.91失点というのは大いに誇れる数字だ。清水も、終盤戦では失点が増えたものの、ここ数年は守備の堅さで定評のあるチーム。また清水は、リーグ戦の最後が4試合連続無得点に終わっており、得点力不足に苦しんでいる状況でもあるので、堅守の新潟から大量点を奪うことは難しいだろう。長谷川監督としても、0-0のまま延長戦勝負という展開も十分に想定しているはずだ。

 ただ、清水の攻撃力は徐々に回復の兆しを見せている。最終節の名古屋戦でも、ゴールこそ奪えなかったが、清水らしい守備から清水らしいサイド攻撃で何度か決定機を作っている。「良い形も作れているし、名古屋戦で点が取れなかったのは自分の責任だと思っている。今度もチャンスは作れると思うので、あとは自分しだい。勝ちたいと思うチームが勝てると思う」とエースの岡崎慎司も、自らのゴールと勝利に向けて、今度こそという強い意欲を見せている。
 清水の守備陣では、リーグ最終節(名古屋戦)をケガで欠場した岩下敬輔が今回も間に合わない可能性が高く、名古屋戦で負傷した山本真希も欠場濃厚。さらに今週は発熱により練習を休んだ山本海人に代わって、西部洋平がゴールマウスを守ることになる見込みだが、それによって大きく守備力が低下することはないだろう。いずれにせよ、失点をゼロで抑えることが勝利へのいちばんの近道であることは間違いない。
「こちらがうまくプレッシャーをかけられれば、(新潟は)ロングボールが増えると思う。そこで向こうのFWに基点を作らせないように、そのセカンドボールも含めて、僕やDFラインがしっかり仕事をしたい。あとはとにかく結果にこだわって戦うだけ」と、西部も強く結果にこだわっている。

 もちろん、新潟のほうも勝利を譲る気はないし、リーグ終盤の結果はともかく、内容的には良いサッカーを見せている。渋い試合展開になるかもしれないが、サッカー自体のクオリティはけっして低くはないはずだ。その中でどちらが勝利をつかむのか、両チームの天皇杯をつかみたいという気持ちの強さに注目したい。

以上

2009.12.11 Reported by 前島芳雄
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

旬のキーワード

最新動画

詳細へ

2024/10/10(木) 00:00 ハイライト:横浜FMvs名古屋【ルヴァンカップ 準決勝 第1戦】