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【2009Jユースサンスタートニックカップ:2回戦 G大阪vs千葉/F東京vs養和/名古屋vsC大阪/横浜FMvs大分】プレビュー: 昨季王者G大阪は千葉と対決。高円宮杯決勝で圧勝を見せた横浜FMは大分との初戦に挑む(09.12.13)

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G大阪 vs 千葉(12月12日(土)13:00KICK OFF/ガンバG

昨年の今大会のチャンピオン・G大阪。関西ではダントツの実績を持つチームだが、今シーズンは苦労している。JFAプリンスリーグ関西2009で最下位から2番目の7位という成績にそれが表れている。育成の力が高く、能力の高い選手が多いだけにユース年代の代表チームに何人もの選手を輩出した結果、今年はメンバーが揃わない試合が少なくなかった。また、上級生にケガ人が多かったことも7位という結果に繋がってしまった。また、昨年に比べて得点力が落ちていることも事実。ポゼッションは出来るがなかなかそれがゴールに繋がらない。そして、シュートで終われないときはカウンターを受けてしまうことも少なくない。昨年のチャンピオン・G大阪は最初から難しい戦いを強いられるかもしれないが、期待は最後の大会に向けてどれだけチーム力を高めることが出来ているのかという点だ。個の力では高いレベルの選手が揃っているので、最後の大会に右肩上がりで入ることが出来れば優勝争いに絡むことは出来るはず。まずは、JFAプリンスリーグU-18関東2009 8位(12位中)の千葉にどんな戦いを見せるのか注目したい。
千葉も育成の実績があるチームだが、現時点では建て直しをしている段階ということになるだろう。リスクマネージメントをしっかりと行おうとしている印象があるが、プリンスリーグでは2番目に失点の多いチームだった。攻撃面ではツートップを活かして5番目の得点力を発揮しているだけに、失点を減らすことが出来るチームに成長したのかどうかがポイント。初戦は緊張感もあり、お互いに難しい試合になる。千葉は昨年の今大会では準優勝したC大阪に2回戦で0−1と惜敗している。それだけに、アウェーでの戦いでもチャンスと捉え、いつもの戦いかが出来るかどうかで勝負したい。

F東京 vs 養和(12月13日(日)11:00KICK OFF/深川G

JFAプリンスリーグU-18関東2009  1部1位のF東京と2位の養和の対戦はJリーグの強豪対日本クラブユース連盟の雄の対決でもある。一発勝負だけにお互いのモチベーションは非常に高い。プリンスリーグでは引き分けだっただけに1年最後のJユースサンスタートニックカップの2回戦で勝負を決める。この大会でF東京は、一昨年は優勝、昨年はベスト4と安定して力を発揮しており、2回戦で負けるわけにはいかない。養和に勝てば3回戦では昨年準決勝で延長戦の末に2−3で敗れたC大阪(2回戦で名古屋と対戦)と対戦できる可能性がある。評価の高い倉又トーキョーは選手の個に頼り過ぎない流動性の質の高さで勝負する。
一方、養和は同じ日本クラブユース連盟代表の横河がいい状態であるだけに、こちらのライバルより先に決勝トーナメントから消えるわけにはいかない。今年は横河に手痛い敗北も喫している。横河とは決勝でしか対戦できない組み合わせだが、横河のことを横目で気にしているはず。ライバルであり、仲間でもある関係。お互いに1つでも多くのJのクラブを倒すことが目標。ケガでなかなかプレーできなかった田中輝希がどれだけ成長してこの大会に戻ってくるのか興味深い。

名古屋 vs C大阪(12月13日(日)13:00KICK OFF/豊田

今年の実績を見ればC大阪に分がある対戦と言っていいだろう。C大阪は昨年の今大会では大阪ダービーとなった決勝でG大阪に2−4で敗れているだけに、今年は日本クラブユースサッカー選手権に続くタイトルを取って2冠で1年を締めくくりたい。永井龍、扇原貴宏のトップ昇格が正式に発表されているが、昨年はスーパーサブとしてチームの躍進に貢献した永井がどうチームを引っ張っていくのか、彼のリーダーシップにも注目したい。トップチームがJ1の昇格を決めているだけに積極的な補強が行われることは確実。ユースから昇格する選手は生半可なプレーではトップでのチャンスはやってこない。この覚悟を今大会で見ることが出来れば面白いだろう。
JFAプリンスリーグU-18東海2009で4位(10位中)の名古屋はU-18代表候補の岩田修平という注目選手がいるが、彼と永井のマッチアップは楽しみ。ただ、守備力の高いC大阪に守備でリズムを作られればなかなか得点を挙げることは難しくなるので、名古屋はカウンターの精度の高さで勝機を見出す必要がありそうだ。

横浜FM vs 大分(12月13日(日)13:30KICK OFF/MM21)=※J'sGOAL取材予定試合

1回戦でHondaを2−0で下した大分が高円宮杯チャンピオンの横浜FMに挑む対戦。大分は発熱やケガで主力を欠いて1回戦を戦ったが、2回戦に主力が戻ってくるかどうかがポイントになる。守備の要の刀根亮輔も1回戦では負傷で途中退場し、U-18の代表候補合宿も辞退している。彼らが戻ってくることが出来なければ難しい戦いを強いられるのは必至だ。
横浜FMは育成には定評のあるチームだけに、タイトルに向かって確実に勝つことが期待される。日本クラブユース選手権では優勝したC大阪に準々決勝で0−1で敗れているが、高円宮杯全日本ユース(U-18)優勝、プリンスリーグ関東3位と1年を通じて結果を出しているだけに、どのチームからもマークされる存在。前線には大きな選手はいないが、流動的に攻撃を組み立てることが出来る。得点力はプリンスリーグでもダントツだし、高円宮杯の決勝(7−1)を見れば分かるが、ハマれば爆発的にゴールを奪うことが出来る。また、ボランチの熊谷アンドリューの攻撃参加も見所。1年生なので大きく育ってほしい人材。ただ、誰も将来を約束されている訳ではないので、チームとして受身に回らずに積極的に挑むことが出来るかどうかが勝ち進むための鍵になる。
夏に強かったチームが冬も強いとは限らない。高円宮杯の神戸戦では勝ったものの崩れた時間帯もあり、大分に足元をすくわれる可能性もある。このあたりはユース年代の選手のメンタルコントロールの難しさ。横浜FMがこれらの隙を塞いで2冠に向けて好発進できるかどうか注目だ。

以上

2009.12.11 Reported by 松尾潤
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