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【2009Jユースサンスタートニックカップ:2回戦 柏vs大宮/東京Vvs横河/広島vs川崎F/磐田vs京都】プレビュー:初戦となるチームと、初戦を突破し勢いに乗るチーム。明暗はどうなる?(09.12.13)

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vs 大宮(12月12日(土)13:00KICK OFF/)=※J'sGOAL取材予定試合

関東同士の対決となったこの一戦。柏は2人の軸が居る。GK川浪吾郎と、MF茨田陽生のU-18日本代表コンビだ。2人は11月にインドネシアに開催されたU-19アジアユース一次予選に参加し、体調不良になりながらも、過酷なアウェーで戦い抜いた大きな経験を積んだ。川浪は192cmの大型GKで、長い手足で巧みにゴールを守ると、茨田はボランチとして広い視野と、長短のキックで攻撃を操る傍ら、ボール奪取能力にも長け、守備の急先鋒となる。この2人の3年生を軸に、個人技を生かした突破力が魅力の1年生MF荒木大吾、スピードがあり、一気に相手のスペースを突いて行くアタッカーの2年生MF相馬大士という粋のいい下級生がおり、チームのトータルバランスが取れている。
対する大宮は、2年生ドリブラーFW宮崎泰右に注目だ。彼は一度ボールを持ったら、迷うことなくスピードに乗ったドリブルで一気に突破に掛かる。167cmと小柄だが、シュート力もあり、巧みなシュートでゴールを量産する。彼が攻撃のスイッチを入れたときのアタックは非常に見物だ。今年は日本クラブユース選手権に出場できず、今大会が初の全国大会出場となるだけに、まずは関東対決となった初戦を乗り切って、これまでの鬱憤を晴らすべく、上位進出を狙いたいところだ。

東京V vs 横河(12月13日(日)13:00KICK OFF/ヴェルG

緒戦となる東京Vにとっては、勢いに乗っている横河武蔵野FCユースが相手ということもあって、非常に難しい戦いとなるだろう。今年の東京Vはタレントが揃っているが、なかなか結果を残せていない。日本クラブユースサッカー選手権ではまさかのグループリーグ敗退。高円宮杯全日本ユース(U-18)ではラウンド16で浦和に敗れ、早々の敗退を喫した。
それだけに最後の大会では何としてもタイトルを勝ち取りたいと、モチベーションは高い。U-17日本代表として世界を経験し、U-18日本代表候補にも選ばれたDF高野光司を軸にした守備と、中盤はゲームメーカーの小林祐希が、前線はU-17日本代表の高木善朗、U-18日本代表のAFC U-19選手権2010 予選ラウンドメンバーの高木俊幸の高木兄弟が司る。それぞれに軸となる選手をそろえ、今大会も優勝候補であることは間違いないが、怖いのが高いモチベーションが緊張感に変わってしまわないことだ。相手は当たって砕けろで向かってくる。しかも、日本クラブユース選手権でも、今大会の初戦でもJユースに対して、相当な力を発揮することは実証済みのチーム。これほどシチュエーション的に難しい戦いは無い。
横河は、安定した守備をベースに、攻撃は屈強なフィジカルを持ち、スピードと強烈なシュート力でカウンターの急先鋒となる、重戦車ストライカー・石場大豊らが勢い良くゴールに迫る。その破壊力は凄まじく、初戦では新潟から3点を奪った。東京Vが攻め急いだり、受身に回れば、十分に勝機はある。

広島 vs 川崎F(12月13日(日)13:00KICK OFF/吉田

高円宮杯全日本ユースベスト4の広島と、日本クラブユース選手権ベスト8の川崎Fの対戦。広島はDF玉田道歩が復帰するならば大きいだろう。もともと玉田は185cmの長身を誇るFWだった。ポストプレーに優れ、前線で起点になっていたが、今年のチームの立ち上げ時に、森山佳郎監督は守備の構築のために玉田をCBにコンバート。これで守備の算段は立ったが、その玉田が負傷し、日本クラブユース選手権、高円宮杯全日本ユースもほぼ棒に振ってしまった。しかしその分、独特の3バックを敷く布陣の中で、森保翔平、宮本徹、宗近慧らが急成長。高円宮杯全日本ユースでベスト4に進んだことも、大きな自信になったのは間違いない。この大会では玉田がFW登録とされているためFW起用も考えられ、もし彼がFWに入ったとき、U-18日本代表のMF大崎淳矢、茶島雄介、中山雄登らが形成する運動量とテクニック、パスセンスに長けた中盤と、今年急成長を遂げたFW井波靖奈らアタッカー陣がどういうバリエーションの攻撃を見せてくれるのか。非常に楽しみだ。
対する川崎Fも日本クラブユース選手権で大きな自信を掴んでいる。181cmのCB小椋剛、本名正太朗、テクニックあるMF可児壮隆、パスセンスが光る2年生司令塔・奥沢宏幸らが力を発揮すれば、広島が相手でも十分に勝機はある。

磐田 vs 京都(12月13日(日)14:00KICK OFF/ヤマハ

面白い組み合わせになった。高円宮杯全日本ユース準優勝の磐田ユースと、日本クラブユース選手権ベスト4の京都ユース。共に徐々に力をつけ、チームとしてステップアップしてきているチーム同士の対戦とあって、見所は非常に多い。
磐田ユースはGK大杉崇仁、CB永井鷹也、MF上村岬、小川大貴、鈴木凱士と、タレントは揃っていたが、強力なアタッカー陣が不在だった。そのため、春先から苦しい時期を過ごしたが、高円宮杯全日本ユースでは海田佳佑と山下純輝の2トップと、180cmのトップ下の高山皓旦が急成長。この3人が軸となる攻撃がはまり、快進撃の原動力となった。縦に素早い攻撃を仕掛けてくる磐田に対し、じっくりとしたポゼッションから、個人技とパスを融合させて攻めてくる京都。京都としては、相手の攻撃的両SBの裏のスペースをいかに突けるかがポイントとなるだろう。初戦のアミーゴス鹿児島U-18戦では、左の久永翼、右の伊藤優汰、そして1.5列目に下がった駒井善成のドリブラーが果敢にサイドからバイタルエリアを攻略した。チームを率いる菅澤大我監督の方針として、「攻撃は自由にやらせている」だけに、ポジション配置の変化はあるかもしれないが、一瞬でも隙を見せたら、果敢に仕掛けてくるだけに、この試合は激しいアタック合戦が見られそうだ。

以上

2009.12.11 Reported by 安藤隆人
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