スカパー！生中継 Ch181 12:20〜（解説：サカクラゲン、実況：南鉄平、リポーター：ヨンヘ）
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★スカパー！×ELGOLAZO×J's GOAL J2シーズン表彰2009★
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■リーグ戦上位クラブ 直近4節の試合結果
| 第47節 | 第48節 | 第49節 | 第50節 | 第51節 | |
| Ｃ大阪 | ○3-0 横浜FC | ○5-0 草津 | ●0-1 仙台 | ○2-1 岐阜 | 鳥栖 |
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世界でも類を見ない５１試合のリーグ戦。その過酷なリーグ戦が、今度の土曜日で終わろうとしている。選手やスタッフ、その他関係者も万感の思いで最終節を迎えるに違いない。そして、その最終節に『特別な思い』が加わるとより一層の付加価値が高まる。その『特別な思い』とは、岸野靖之監督が鳥栖で指揮をとる最後の試合であり、対するＣ大阪はＪリーグディヴィジョン２の優勝がかかっている。
２００５年１月、岸野監督は鳥栖のヘッドコーチとして、ジャージを着て鳥栖市陸上競技場に立った。
２００７年３月からは、監督としてチームを引っ張った。
２００９年には、クラブ史上、もっとも高い戦績を残した。
鳥栖のファンやサポーターは、２００９年に初めて鳥栖が５連勝を飾る瞬間を見ることができた。対戦した全チームに勝利し、勝点も８０を越えた。得失点差も＋１９（第５０節終了時点）と胸を張れる数値を記録した。終盤まで、昇格争いに加わり未体験のＪリーグディヴィジョン１への期待を持たせてくれた。記録だけではない。鳥栖というチームのサッカースタイルを確立し、鳥栖は『前線からプレスをかける』チームという印象を植え付けた。どんなに得点差が開いても最後まで足を止めずに『ゴールを目指す』姿勢を貫いた。どんな相手でも全力でぶつかり、決して逃げず手を抜かず、『勝利にこだわる』プレーを行った。それらは全て、『無失点で耐え、先制点で勝つ』岸野サッカーのスタイルであり、２００５年からの『サガン鳥栖』そのものだったのである。その『鳥栖らしさ』を見ることができるのも、１２月５日（土）のベストアメニティスタジアムが最後となる。
今季は、開幕から３連敗のどん底からスタートを切った。初勝利は第５節甲府戦のアウェイゲームだった。第８節東京Ｖ戦では、開始９秒で相手選手が退場になりながらも敗れてしまった。第１４節福岡戦からは、ＦＷに山瀬幸宏が入り攻撃の形ができ始めた。第１８節熊本戦では、ハーフナーマイクの鳥栖デビュー戦ゴールで劇的な勝利を飾った。第２０節札幌戦では、終了間際に内間安路からのクロスをハーフナーマイクがヘディングで決めて、逆転勝ちを収めた。そして、これから１０試合負け無しの快進撃を始めた。第２１節栃木戦では５得点と攻撃が爆発し、順位も９位に上げた。第３０節水戸戦では、１−３と完敗を喫し、「今季、最低の試合」と岸野監督を激怒させた。第３９節熊本戦では敗れはしたものの、翌節からの５連勝でダービーマッチ敗戦の悔しさを一掃してくれた。第４６節湘南戦は、自動昇格枠３位以内を賭けた天王山であったが、終了間際に決勝点を奪われ争いから後退した。それもこれも今季の『サガン鳥栖』であり、２００９年の『サガン鳥栖』の歴史を最終ページを飾る試合が１２月５日（土）なのである。
対するＣ大阪も、この一戦にＪリーグディヴィジョン２の優勝がかかっている。首位仙台とは勝点差はわずかに１。仙台の結果によるところもあるが、勝利は必須条件である。鳥栖の感傷気分とは別の意味での『勝利』に対するモチベーションがあるはずだ。リーグ最多得点を誇る攻撃力で、鳥栖の守備を正攻法で突破してくるに違いない。香川真司は怪我の治療のため出場しないとの情報もあるが、乾貴士とカイオの変幻自在な動きからのシュートは健在である。そして、元日本代表ＦＷで活躍した西澤明訓も控える。西澤も現役引退を表明した中でのラストゲームとなり、優勝で華を添えたいことだろう。いや、チーム全体がそうなっているに違いない。来季のＪリーグディヴィジョン１復帰が決まっている中で、やはりモチベーションは高いはず。この一戦は、今季のラストを飾る試合にふさわしいカードである。ここに書かなくても分かるであろうが、熱い試合になるはずである。
様々な思いを載せたＪリーグディヴィジョン２全４５９試合が１２月５日に終了する。
喜びも哀しみも、楽しさも苦しさも、それぞれの想いが詰まった試合だった。
どの試合をとっても無駄な試合はなく、それぞれに深い意味を持った試合だった。
その、一つ一つの試合を完成させ、来季につなげなければならない。
そのために、スタジアムで大きな声で選手にエールを送ろう。
ＴＶの前で、勝利を必死に念じよう。
試合を戦うのはスタッフや選手たちだが、試合を完成させるのは観ている我々なのだから・・・。
だからサッカーは面白い。
文末にあえて加筆させていただくことをお許し願いたい。
試合当日のゴール裏では、サポーターたちがさまざまな想いを形に変えて、岸野監督を送り出すらしい。
どんなパフォーマンスなのかは、ご自身の目で確かめていただきたい。
それが、スタジアムに駆けつける喜びの一つになるだろう。
これもサッカー。皆さんも試合に参加していただきたい。
以上
2009.12.04 Reported by サカクラゲン
