スカパー!生中継 Ch180 15:20〜(解説:川勝良一、実況:倉敷保雄、リポーター:朝井夏海/高城光代)
勝敗予想ゲーム | 皆の投稿で作るスタジアム情報
----------
■リーグ戦上位クラブ 直近4節の試合結果
第30節 | 第31節 | 第32節 | 第33節 | 第34節 | |
浦和 | ●0-3 大宮 | ○1-0 F東京 | ○3-2 磐田 | ●0-1 京都 | 鹿島 |
鹿島 | ○3-0 千葉 | ○2-0 山形 | ○1-0 京都 | ○5-1 G大阪 | 浦和 |
----------
☆鹿島側プレビューはこちら
2009年J1最終節、優勝をかけて埼玉スタジアム2002に乗り込んでくる首位鹿島を迎え撃つ浦和。AFCチャンピオンズリーグ出場の可能性が残る4位を狙うとともに、何よりホームで迎える今季最終戦で示したいのは、サポーターへの感謝の気持ちを示すための勝利となる。
フォルカーフィンケ新監督のもと、紆余曲折を経ながら改革を進めてきた浦和にとって、優勝がかかった鹿島戦は今季の集大成を披露する最高のシチュエーションと言えるだろう。「コンビネーションサッカー」を旗印に、時には圧倒的に相手を押し込み、時には僅かながらの前進をもって、チームは着々と変貌を遂げてきた。
リーグ戦33試合を戦うなか、ピッチには徐々に巧妙なパスワークが散りばめられはじめ、DFラインや中盤後方で停滞していたボールは滑らかにサイドを駆け上がるようになった。引かれた相手に対して余裕を持って崩すというところまでは到達していないものの、指揮官が思い描く戦い方に対して確実に土台は築かれている。ピタリとはまったときの爆発力を考えれば、鹿島相手にも決して引けを取らない戦いができるはずだ。
また、エースとしてチームを引っ張ってきたエジミウソンのここでの活躍は否が応でも求められるところ。堅守誇る鹿島DF陣を前に、得点王争いを演じてきたブラジル人ストライカーがゴールを生み出すことができれば、おのずとホームチームの勝利は近付いてくる。両サイドからクロスボールが上がった瞬間、またはDFラインとの駆け引きを制した瞬間、鹿島に一瞬の隙でも生まれるようなことがあれば、そのチャンスをゴールに結び付けるエジミウソンの姿が見られることだろう。
そして、今季浦和に誕生した新鋭たちは、この大舞台で伸び伸びとプレーすることができるか。原口元気、山田直輝、エスクデロ・セルヒオ、高橋峻希といった、フィンケ改革の象徴とも呼べる若武者たちのプレーぶりこそが、チームの集大成を示すひとつの物差しとなる。先発で、あるいは試合のリズムを変えるジョーカーとして、強敵鹿島相手に躍動する彼らの姿を期待したい。
ハイテンションなラストマッチで彩られるであろう埼玉スタジアム2002。そこで示されるは浦和の歓喜の咆哮か、屈辱の落胆か。現王者の戴冠を土壇場で引きずり下ろすことができれば、浦和にとっても、来季以降にかつての栄光を取り戻すための大きな一歩となることは間違いない。
以上