スカパー!生中継 Ch180 15:20〜(解説:川勝良一、実況:倉敷保雄、リポーター:朝井夏海/高城光代)
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■リーグ戦上位クラブ 直近4節の試合結果
第30節 | 第31節 | 第32節 | 第33節 | 第34節 | |
浦和 | ●0-3 大宮 | ○1-0 F東京 | ○3-2 磐田 | ●0-1 京都 | 鹿島 |
鹿島 | ○3-0 千葉 | ○2-0 山形 | ○1-0 京都 | ○5-1 G大阪 | 浦和 |
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☆浦和側プレビューはこちら
リーグ開幕前、今季の日程表を見た岩政大樹は開幕戦で浦和と当たることよりも最終節で対戦することが気になったという。
「そのころは希望的観測も含めて、ここで優勝がかかった試合になればいいなと思ってたんですけど、それが現実になったことは本当に幸せだと思います」
今季、鹿島が目指したのは前人未踏の3連覇だった。その達成も、圧倒的な強さを誇った前半戦には確実と思われたが、後半戦に入ると急激に失速。第5節から守り続けてきた首位の座を、5連敗で第28節に明け渡したときはもうダメかと思われたが、その後4連勝。再び強さを取り戻した。
木曜の記者会見でオリヴェイラ監督は、連敗中、対戦相手がサイドバックをあがらせずサイドのスペースを消すという鹿島対策を講じてきたとき、それを打破するためにどういうことを考えたのかという質問に対して、次のように答えた。
「どういった対策であっても機能と効率が90分持続できるかといったらそれは難しい。そこには負荷や負担があり、つねにボディブローを与えて相手に弱点を表すような状況に追い込んでいけば、徐々にもろさや彼らが持つ弱点が表れるようになります」
チームには規律があり、その規律に基づいて試合を進めていく。しかし90分間、その規律を守り続け綻びが生じないようにすることはとても難しい。そこでオリヴェイラ監督は「最後まで持続するためには質の高いチームでなければその状況を守れない」ことを突き、自分たちのサッカーを貫いていくことで相手の弱点をあぶり出していったという。つまり、相手よりもさらに質の高いサッカーをすることで連敗を止め、さらには3連覇へ続く連勝へ結びつけてきた。
鹿島が見せるサッカーの質は、他の追随を許さない極みへと高まりつつある。前節にはG大阪に5-1で圧倒。リーグを代表するチームでさえ対応するのが難しいほど、守から攻への切り替えは速まった。シーズン序盤にもG大阪、浦和と撃破したが、いまはあのとき戦列を離れていた小笠原満男が戻り、さらに攻守の質は高まっている。
07年から就任したオズワルド オリヴェイラ監督は、明日12月5日に59回目の誕生日を迎える。昨年は、最終節の前日に誕生日を迎え、卵と小麦粉まみれになるブラジル式のお祝いとなった。今年は試合当日ということで、選手たちは「試合に集中しろと言われるだろうから、いまはなにも考えてません」(本山雅志)という。もし優勝すれば就任3年で3年連続リーグ制覇。まさに3年間の集大成となる。
以上
2009.12.04 Reported by 田中滋