スカパー!生中継 Ch181 15:20〜(解説:柱谷幸一、実況:下田恒幸、リポーター:小野寺志保/高木聖佳)
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■リーグ戦上位クラブ 直近4節の試合結果
第30節 | 第31節 | 第32節 | 第33節 | 第34節 | |
川崎F | ○7-0 広島 | ○3-2 千葉 | ●0-1 大分 | ○1-0 新潟 | 柏 |
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☆川崎F側プレビューはこちら
前節の大宮戦に引き分け、とうとう16位が決まってしまった柏。したがって、最終戦のモチベーションをどこへ持っていくのか、という点で非常に難しい試合になる。ただ、4日のトレーニングでは、もちろん残留できなかったダメージが完全に癒えたわけではないだろうが、選手たちは皆互いに声を出し合い、非常に良い雰囲気の中で練習を行っていた。
試合に懸けるモチベーションがないのかといえば、そういうわけではない。そこでキーワードとなるのが北嶋秀朗、大谷秀和をはじめ、多くの選手たちが口にする「サポーターのために」という言葉だ。今季は1年を通じて結果が伴わないシーズンだったが、それでも柏サポーターたちはブーイングや野次を飛ばすことなく、常にチームを鼓舞し選手たちの支えとなってくれた。前節の大宮戦後も、NACK5スタジアムに訪れた多くのサポーターは、挨拶に訪れた選手たちを拍手で労った。そういう意味では、これまでの数試合とは若干異なり、残留を争う当該チームの動向や、自分たちの勝点、得失点差などを考えることなく、純粋に「サポーターのためだけに勝利を」というモチベーションを抱くことは、かえって良いのかもしれない。目の前で川崎Fの胴上げを見たくない、そんな気持ちも選手たちには多少なりともあるようだが、北嶋は「それ以上にサポーターのために勝たなくてはいけない」と力強く語っている。
最終戦に挑む柏の陣容だが、ここ数試合スタメンに名を連ねている村上佑介、澤昌克の2人が故障を抱えており、出場は微妙なところ。ただし、村上に関しては本人も「(杉山)浩太が戻ってくるので…」と話しており、第31節の清水戦で右サイドハーフに入ってチームに多大なるアクセントを与えた杉山が、2試合の出場停止明けとともにスタメンに復帰する可能性が高いと思われる。また、澤の代役にしても菅沼実が控えており、大きな問題はないだろう。
そして川崎Fに対する戦い方のイメージは、「これまでと変わらない」と大谷が語っていることから、第31節清水戦、第32節新潟戦と、上位陣相手に連勝した試合のように、柏らしくアグレッシブに中盤でプレスを仕掛け、ルーズボールやフィフティの競り合いでは球際で強さを見せることになる。おそらく、強力な攻撃陣を揃え、優勝へのモチベーションの高い川崎Fがペースを握り押し込む形になると思うが、柏にすればボールの獲りどころを明確にし、厳しく球際でボールを奪った後は、フランサ、杉山を起点に素早く攻め込みたいところだ。
日立台での今季最終戦。今季はホームでなかなか白星を挙げられず、サポーターをやきもきさせてきた。最後の最後は勝利を収め、「来季もスタジアムへ足を運びたい」と、訪れた多くの人たちに感じてもらえるような試合を期待している。
以上
2009.12.04 Reported by 鈴木潤