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【J1:第34節 山形 vs 横浜FM】プレビュー:前節でJ1残留を決めた山形はホームの最終戦を勝利で締めくくれるか?横浜FMは木村浩吉監督のラストマッチ。(09.12.04)

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12月5日(土)J1 第34節 山形 vs 横浜FM(15:30KICK OFF/NDスタ
スカパー!生中継 Ch182 15:20〜(解説:越智隼人、実況:小出匡志、リポーター:成田ひみこ)
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ともに天皇杯で敗退している両チームにとって、これが今季最後の公式戦となる。

前節・名古屋戦は0−2で敗れたことで、山形は勝点40台に乗せることと自力で残留を決めることができず、順位も残留圏では最下位の15位まで下げている。第30節・柏に勝ち、勝点目標を明確に40に定めてから、獲得した勝点はわずかに1。ホームで行われる今季最終節がラストチャンス。さらに、勝てば最高で11位まで順位アップも期待できることも勝利への大きなモチベーションとなる。そのために何としても欲しいのが得点だ。鹿島戦、大宮戦、名古屋戦と11月の3試合はすべて無得点に終わり、しかし、前節ではシュート数こそ6本と少なかったものの、サイドを破り決定機をつくる攻撃の形はこの3試合でもっとも発揮できていた。

そして今節、小林伸二監督は新たなオプションを構想している。3日の紅白戦では連戦の疲れが残る選手に代わり太田徹郎、廣瀬智靖、山田拓巳が主力組でプレーし、初めて高卒2年目組がそろっての先発が濃厚だ。公式戦出場こそ多くはないが、3人がこの1年で大きく成長したこともこの1年の成果。前節も出場した太田は「消極的にならずにプレーすれば、それだけ課題も見つかる。来年につなげるためにも思いきってアピールしたいです」と話したが、3人のプレーに山形の将来の可能性が見えるならば、順位や勝点以上にそれは貴重な財産になる。

横浜FMは前節、ホーム最終戦を終えて今季10位が確定。すでに退任が決まっている木村浩吉監督にとってのラストマッチになる。04年にリーグ連覇を達成したあと、05年以降は中位にとどまってきたが、01年以来となる年間二桁順位に不満を募らせるサポーターは多いだろう。来シーズン、新しい指揮官を迎えることが決まっているなかで、さらにホームで有終の美を飾ったばかりの状況で、この一戦を来季へのモチベーションにつなげることは容易ではない。そのなかで、「今季の集大成」という以上にこの試合へと向かわせるものは、前回対戦の雪辱への気概になる。前半戦最後の第17節、ニッパツ三ツ沢球技場での対戦は、前半に挙げた坂田大輔のゴールを守りきれず、後半セットプレーから西河翔吾に同点弾を、小原章吾に逆転弾を許し、2−1で敗れている。その借りを返すことが最大のミッションとなる。

前節・清水戦は後半に小椋祥平、栗原勇蔵のミドルシュートで2−0と勝利したが、コンパクトなブロックに前線へのパスコースを断たれた攻撃は試合をとおして機能せず、悪い失い方から裏のスペースを使われる場面も目立った。木村監督は試合後、「次は若い選手を先発させたいという気持ちはある。もう上も下もなく10位で決まりなので、思いきった起用をしていいかもしれない」と、出場停止となる田中裕介のみならず、固定してきた3列目以降の入れ替えを辞さずとも取れる発言をしているだけに、メンバーの顔ぶれにも注目だ。

両サイドを押し上げ、CBとボランチで中央を固める横浜FMのスタイルは大きく変わることはないだろう。そのうえで、得点源の渡邉千真を使い、どうチャンスメイクするかが攻撃のカギとなる。中澤佑二や松田直樹のフィードから一発でシュートまで持ち込めるほか、ポストプレー、クロスへの飛び込みに至るまでどのプレーをとっても質は高い。関東大学リーグでの対戦経験があり、今回マッチアップする石井秀典は「強引に打ってくるシーンも見る。間合いに入りシュートを打たせないことを第一に考えたい」と警戒する。

ポゼッションでは横浜FMが上回り、山形は守備に多くの時間を割く展開が予想されるが、形を崩して攻める相手からボールを奪ったあと、まず大事にしたいのは切り換えの早さ。横浜FMは相手ボールに人数をかけてアプローチするため、山形としてはまずはそこでのプレスをかいくぐり、サイドチェンジを使って守備が手薄な逆サイドから仕掛けるのが狙いとなる。また、サイドから2トップに当てる際に、横浜FMのCB間にギャップやスペースをつくらせながら3人目が絡んで中央を突破するパターンも有効だ。どちらが攻撃するにせよ、前線で起点がつくれるかどうかはペース判断のバロメータになる。

山形はクラブとしてJ1初挑戦、選手個々を見てもJ1経験のない選手が多かったが、無垢なチャレンジャーとして挑み続けた1試合1試合を経験として積み上げ、前節時点をもって、来季も引き続きJ1を舞台に「J1定着」の道を進む権利を得た。クラブにとっても、選手やサポーターにとっても、苦しく、そして幸せなシーズンだった。試合が終わったあとのスタジアムで、試合の勝利と残留決定をよろこび、頑張ったすべての人の労をねぎらいたい。

以上

2009.12.04 Reported by 佐藤円
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