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【J2:第50節 愛媛 vs 鳥栖】レポート:ゴールネットを揺らすことができなかった29本のシュート。愛媛、鳥栖ともにフィニッシュの課題を克服できず、スコアレスドローに終わる。(09.11.30)

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11月29日(日) 2009 J2リーグ戦 第50節
愛媛 0 - 0 鳥栖 (13:05/ニンスタ/4,441人)
スカパー!再放送 Ch186 12/1(火)06:00〜(解説:大西貴、実況:堀本直克、リポーター:重橋秀香)
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スコアは動かないままだったが、ニンジニアスタジアムのテンションが一気に高まったのが後半40分過ぎ。今季限りでチームを去ることが決まった田中俊也が、遂にピッチに送り込まれた。「俺らのトシヤ」コールがニンスタに響き渡る中、カウンターから田中と大木勉が抜け出した。「あの声援を聞いたら、パスを出さないといけない雰囲気だった」と大木。しかし、田中が放った左足のシュートは、ゴールの左へとそれた。

続けて「神様がくれたボール」と、関根永悟。タイムアップ間際、GK山本浩正が蹴ったボールは鳥栖の最終ラインを越えて、FW田中の足元へ転がり込んだ。田中は「回転がおかしかった」と振り返った山本のキックだったが、その落下地点を正確にとらえ、一気にGK室拓哉との1対1を迎えた。背後から飛び込んでくるDFを確認すると、田中が選択したのはこれまで何度も見てきた得意の切り返し。しかし、体を張った野崎陽介に阻まれ、愛媛がチャンスを逃すとタイムアップを迎えた。

結局、試合はスコアレスドローで愛媛は3試合連続、鳥栖は2試合連続無得点で終わり、両者ともフィニッシュの課題を克服することはできなかった。その点に関して岸野靖之監督は「相手が頑張ることもあるし、我々も工夫しなければならなかった」と指摘。後半の開始から選手を次々と代えるなど、積極的に動いて流れを引き寄せようとした指揮官の策に対して鳥栖も終盤に何度もチャンスを生み出したが、ハーフナーマイクやトジンの決定機は山本の好セーブに阻まれ、ゴールを奪うことはできなかった。

逆に、愛媛の立場でいえば第36節の東京V戦以来、3ヶ月ぶりのピッチに立った吉川健太と古巣に対する柴小屋雄一の出足は鋭かった。山瀬幸宏、ハーフナーマイクのツートップの前で何度もインターセプトに成功すると、鳥栖に攻撃の形を作らせず、前半から愛媛がゲームを支配。17分、渡邊一仁が奪ったボールを素早く赤井秀一につなぐと、横谷繁が一気にディフェンスの背後を奪った。

その直後にも立て続けに右サイドから関根が抜け出し、さらに前半24分には右サイドの大山俊輔のクロスに内村圭宏が飛び込んだが、ゴールの右へ。そのクロスに対しても愛媛は横谷と赤井の3人がキッチリとゴール前に飛び込み、迫力ある攻撃を展開していた。しかし、届かなかったゴール。「チャンスを作ってからさらにゴールまで行く時の冷静さが足りなかった」とバルバリッチ監督は指摘したが、「チーム全体でゴールを狙えるようになってきたし、チャンスも作れているので続けたい」と赤井が語るように、築かれつつあるゴールへの形を今は継続してやり続けるしかないだろう。

そして試合後には、今季限りでの引退を発表していた千島徹が挨拶。「改めてどれだけお世話になり、応援してもらっているかを感じ、ありがたい場所にいさせてもらえたと感じた」とプロ生活を振り返ったが、そのかけがえのない空間での記憶はスタジアムに居合わせた人の心に残り続ける。「ありがたい場所」を共有したニンスタの4,441人。それぞれの記憶とともに、そして最終戦独特のセンチメンタルな空気を残し、今季のニンスタでのシーズンは幕を閉じた。

以上


2009.11.30 Reported by 近藤義博
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