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【J1:第33節 千葉 vs 大分】レポート:勝敗を分けたのはチーム戦術の浸透度。後半に修正した大分が千葉からリーグ戦初勝利をあげ、決定力不足と西川の攻守に苦しんだ千葉が最下位に転落。(09.11.30)

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11月29日(日) 2009 J1リーグ戦 第33節
千葉 0 - 2 大分 (16:03/フクアリ/13,642人)
得点者:16' 清武弘嗣(大分)、65' フェルナンジーニョ(大分)
スカパー!再放送 Ch181 12/1(火)05:00〜(解説:川本治、実況:八塚浩、リポーター:飯田留美)
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千葉にとって今節は単なるホームゲーム最終戦ではなかった。試合後はホームゲーム最終戦の通常のセレモニーに加え、DF斎藤大輔の引退セレモニーが予定されていた。それもあってか、江尻篤彦監督は試合当日のミーティングを「今日は大輔のホーム最終戦。大輔への感謝と尊敬の念を感じるならば、勝点3を勝ち取ろう。大輔も最後までやってくれ」という言葉で締めくくった。

立ち上がりからボールを保持したのは千葉だった。それでも序盤はボールが横には動くものの縦にはうまくパスがつながらず、ペナルティエリア前までボールを運べない。エンジンのかかりきらない時間帯を経て、リズムをつかんだ千葉が徐々に大分ゴール前に迫ってシュートを打ち始めたが、それはいずれも大分のGK西川周作の守備範囲内だった。

出だしは思うようにパスがつながらず、シュートまで持ち込めないため劣勢を強いられた大分だったが、ここぞというチャンスは逃さなかった。16分、左サイド寄りでMF高橋大輔が千葉の選手と競り合ってこぼれたボールを、MFエジミウソンが拾って左サイド前方へパス。これを受けたMF金崎夢生がドリブル突破でペナルティエリアへ切り込み、中央へクロスボールを入れる。そこに飛び込んだMF清武弘嗣は千葉のMFアレックスと激しく競り合う形になったが、こぼれたボールを左足で押し込んで先制点をゲットした。

大分にワンチャンスを確実に決められ、1点ビハインドとなった千葉はさらに攻勢を強めた。だが、33分のFWネットバイアーノ、36分と38分のFW新居辰基の決定的なシュートは、いずれもGK西川の好セーブに阻まれてノーゴール。『1点』が遠かった。

大分はポポヴィッチ監督がハーフタイムに「いろいろな面で後半はプレーを変えていかなければいけない」と指示したが、それは具体的には「攻守両面でアグレッシブにやること」(MF高橋)だった。前線から激しくプレスをかけて千葉の攻め手を限定させ、ミスを誘いながらボールを奪うと素早く前線にボールを運ぶ。運動量を上げた後半の大分はチーム戦術の浸透度の高さを発揮し、追加点をその形で奪った。65分、ネットバイアーノからDF坪内秀介がボールを奪うと、前方へロングパス。これを受けたMFフェルナンジーニョはドリブルでペナルティエリアへ侵入し、千葉のGK岡本昌弘の体の下をうまく通すシュートを決めた。後半の大分のシュートはこの1本だけで、主導権を奪い返したにしては少ないが効果的な1本だった。大分はJ1リーグ戦で初めて千葉に勝利し、第31節から3連勝として17位に浮上した。

後半の千葉は大分の厳しいプレスの前にボールを回させられている場面が多くなった。その状況下でも新居、MF米倉恒貴、交代出場のFW金沢亮が合わせて5本のシュートを打ったが、2本は西川にセーブされ、3本はゴールの枠を外れて得点にならない。この日の西川のプレーは素晴らしく、称賛に値するものだったが、千葉の決定力不足は今季の得点力不足を象徴するようだった。さらに前節と比べると気迫やボールを追う姿勢に物足りなさが感じられ、戦術の浸透力を含めたチームの完成度は大分の後塵を拝していた。

千葉は最下位転落となる敗戦を喫し、斎藤は引退セレモニーで「ホーム最終戦で勝てなかったのは心残り」と語った。次節は千葉にとってJ1リーグ戦の最終戦であるとともに今季の公式戦最終戦。心残りがないように、最後までガムシャラにプレーしてほしい。

以上

2009.11.30 Reported by 赤沼圭子
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