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【J1:第33節 鹿島 vs G大阪】レポート:優勝を争うガンバ大阪に5-1の完勝!鹿島が3連覇に向けて大きく前進する。(09.11.29)

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11月28日(土) 2009 J1リーグ戦 第33節
鹿島 5 - 1 G大阪 (14:04/カシマ/35,598人)
得点者:56' 興梠慎三(鹿島)、58' 野沢拓也(鹿島)、60' 二川孝広(G大阪)、62' 興梠慎三(鹿島)、85' 田代有三(鹿島)、89' ダニーロ(鹿島)
スカパー!再放送 Ch180 11/30(月)07:30〜(解説:川勝良一、実況:下田恒幸、リポーター:高城光代/竹島麻里子)
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「完敗です」
記者会見場に現れたG大阪・西野朗監督は悔しさを滲ませていた。優勝を争う大一番でまさかの大敗。山口智、加地亮、中澤聡太とDFラインの選手に相次いでアクシデントが発生し、最後までフルメンバーで練習をすることができず試合に臨まざるを得なかったとはいえ、鹿島に勝つイメージは出来ていた。しかし、優勝争いのプレッシャーをはねのけ持てる力をそのまま発揮したのは鹿島の方だった。

この日、快晴に恵まれたカシマスタジアムの入場者数35,598人と雰囲気は最高潮。優勝を賭けた大一番にふさわしい最高の舞台が整っていた。しかし、スタジアムグルメが充実するカシマスタジアムはコンコースにたくさんの人がいるため、選手たちがメインスタンドの地下にあるウォームアップエリアに姿を見せたとき、スタンドの入りはまだ半分ほどだった。観客席の様子をつぎつぎとのぞき見る鹿島の選手たち。野沢拓也らが「全部埋まるのかなぁ」とつぶやき、まわりの状況を冷静に見ている様子からは緊張感がほとんど感じられなかった。
それを物語るかのように、キックオフと同時に全開でスタートしたのは鹿島。ロングボールで陣地をかせぎG大阪をゴール前に押し込んだ。特に左SBとして出場した高木和道のSBとしての経験の少なさをついてか、同サイドから積極的に攻撃をしかけた。対するG大阪自体も最終ラインを深くするだけでなく、SBもあまり攻め上がらずスペースを消すことで鹿島の攻撃を跳ね返した。
ボールを支配する鹿島だったがゴール前ではなぜか積極性を欠き互いにボールを譲り合ってしまうなどチグハグな場面も見られ得点までは至らなかった。するとハイペースがたたり30分を過ぎた頃から徐々に足が止まり始める。それまでほとんどボールを納められなかったペドロ・ジュニオールにパスが入り始めると、今度はG大阪がペースを握った。しかし、鹿島の守備を完全に崩すことはできない。37分には鹿島が右サイドに飛び出した野沢からゴール前に待つマルキーニョスにクロスが入れられたが、これは藤ヶ谷陽介が腕一本でカット。40分にはG大阪も右サイドから佐々木が低いクロスを送ったが飛び込んだ明神のシュートは枠外にはずれ、お互いに前半はゴールを決められなかった。

後半、攻勢に出たのはG大阪だった。ラインの位置を前半より高く設定し、右サイドは加地亮が積極的に攻撃参加するようになる。鹿島はセカンドボールが拾えなくなり、前半とは立場が入れ替わったように見えた。
しかし、今季の鹿島が苦しめられたのは最終ラインに4人のDFが並び、スペースを消してくる戦術をとられたときばかり。まえがかりにくる相手に対しては、守備の集中力が切れなかった。突破力のあるペドロ・ジュニオールにしても、DFとボランチの選手がはさむことで自由を奪うことができる。小笠原満男は「俺らがディフェンスとはさめば問題はなかった」と自信を持って応対していた。
そして、その小笠原のビッグプレーが先制点を生む。56分、鹿島からボールを奪ったG大阪はピッチ中央に待ち受けていたペドロ・ジュニオールにパスを送り、攻撃に移ろうとした。しかし、右足を軸にして反転したペドロ・ジュニオールの背後から小笠原が猛然と奪取して再びボールを奪い返し、そのまま速攻。タイミングを合わせて右斜めに走る興梠慎三にスルーパスを送った。
「1対1になったら仕掛けようと思っていました」
攻守の素早い切り替えの連続だったため興梠は1対1の状態。鋭い切り返しでDFの体勢を崩しながら右足を振り抜き、均衡を破る先制点をあげた。

このゴールでスタジアムは一気にわき上がる。ホームの大声援を受けた鹿島は、58分に野沢拓也が絶妙なループシュートで追加点。G大阪も60分に1点を返したが、62分に興梠がこの日2点目のゴールをあげ、再度G大阪を突き放した。
68分にはファウルを繰り返していたルーカスがこの日2度目の警告を受けて退場。負ければ優勝が消えるG大阪は、それでもチャンスをつくったがゴールは割れず、さらに2点を失ってしまう。6分間で両チームが4点を奪うという、優勝争いにふさわしい好ゲームも終わってみれば5-1で鹿島が圧勝するという予想外の展開に終わった。

試合終了後、ホーム最終戦ということでサポーターに向け監督からの挨拶が行われた際、オリヴェイラ監督は指を3本立て、3連覇を誓った。
「あと1週間、勇気や声援や愛情のすべてを注いでください。皆さんが期待する3連覇を勝ち取りましょう!」
前人未踏の3連覇まであと1つ。最終節は開幕戦と同じ相手、浦和レッズだ。

以上

2009.11.29 Reported by 田中滋
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