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【J2:第50節 愛媛 vs 鳥栖】プレビュー:躍動、成長、そして別れ。様々な想いが交差する愛媛のホーム最終戦。難敵・鳥栖を相手に最高のフィナーレを迎えられるか。(09.11.29)

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11月29日(日)J2 第50節 愛媛 vs 鳥栖(13:00KICK OFF/ニンスタ
スカパー!生中継 Ch182 12:50〜(解説:大西貴、実況:堀本直克、リポーター:重橋秀香)
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前節、ゴールを奪えなかった愛媛と鳥栖。愛媛は終盤、コーナーキックから失点を許して水戸に敗れ(0-1)、鳥栖は岡山との一戦で主導権を握り続けながら決め切れず、勝点1にとどまった。今シーズンもいよいよ残り2試合、両チームとも有終の美を飾るためにも今節必要とされるのはゴール。いかにゴールをこじ開けるか、今節はその1点に焦点が絞られる。

ただ、その点に関して前節の両チームもチャンスを作れていなかったわけではない。愛媛に関しては第4節の熊本戦以来、8ヶ月ぶりにスタメンを勝ち取ったボランチの越智亮介が積極的に攻撃にも絡み、ミドルシュートも放った。「90分やれたことは自信になったが、同サイドでのプレーが多く逆サイドに展開できなかったし、セカンドボールも拾えなかった」と、最初に課題を口にしたが「縦につなぐところはミスをしないように気をつけたし、(渡邊一仁選手との関係で)僕が前にいったほうがバランスはいいと思った」と続けたように、前に向かう積極性はチームを活性化。「点を取れるボランチになりたい」と目標を掲げる、19歳の若きボランチの躍動は水戸戦の収穫でもあった。

しかし、今節の鳥栖戦でゴールを奪うためには越智も反省したように、素早いサイドチェンジからサイドを使って縦に仕掛ける回数を増やすことが必要になる。「中央からは、どの相手も簡単にやらせてもらえないのでサイド攻撃が必要になる。1人が動き出したら他の3人、4人が連動しなければならないし、それを頭のメカニズムに浸透させるトレーニングをやっている」とバルバリッチ監督も指摘。そのトレーニングでも、今はサイドを使ってフィニッシュに持ち込むメニューが多くなっている。

この成果のひとつとして、実戦でも関根永悟のオーバーラップがより効果的に生きる場面も増えた。「監督が代わって戦術も変わったが、それを忠実に守りつつ、前からガンガンいって、ドンドン攻めあがりたい。上がったポジションも誰かが入ってくれるし、やりやすくなった」と語る関根。「出場する機会が増えて(昨季の18試合1310分から今季は28試合2342分に)チャンスメークの回数も増えてきた。ホームの最終戦では全てをぶつけて、チームとサポーターが一緒になって喜べれば」と意気込む。右サイドからの攻撃が増えれば、愛媛のゴールチャンスは増えそうだ。

ただ、愛媛の右サイドが攻撃の鍵を握るように、鳥栖の左サイドには島田裕介がいる。前節の鳥栖は岡山の2倍、14本のシュートを放っているが島田のクロスから生まれたチャンスも多い。特に後半20分頃からの波状攻撃は圧巻で、左サイドから島田の正確なクロスが放り込まれたかと思うと、中央突破からはトジンが抜け出す。さらに、ハーフナーマイクの強烈なシュートはポストを叩いた。ゴールが生まれなかったのが不思議なほど、90分を通じても鳥栖の攻撃は素晴らしかったし、後半は高橋義希が右サイドにポジションを移すことでより厚みを増した攻撃になった。こうした両チームの特徴を考えれば、今節はどうやって互いにサイドを攻略しあうかが楽しみで、そこが勝負の鍵を握ることは間違いないだろう。

しかし、今節は愛媛のホーム最終戦。「来年につながる一戦だし、なかなか結果が出ない中で応援を続けてくれるサポーターの期待に、最後はしっかり応えたい」という渡邊だけでなく、「ホームの最後は勝たないと。論じる余地もなく、勝ちにいく」とバルバリッチ監督も最終戦の重要性を語った。さらに愛媛は「最終戦の前にサポーターに伝えておきたかった」と語った田中俊也がチームを去ることが発表された。さらに千島徹も引退を表明しており、彼らも含めてこのメンバーでホームゲームに臨めるのは今節が最後。メンバー入りは当日にならなければ分からないが、やはりラストゲームとして、様々な想いが交差する今節は特別な意味を帯びている。その特別な舞台で、愛媛は最高のフィナーレを迎えられるか。その舞台を演出するのは選手たちであり、サポーターでもある。

以上


2009.11.28 Reported by 近藤義博
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