11月28日(土) 2009 J1リーグ戦 第33節
京都 1 - 0 浦和 (14:03/西京極/18,121人)
得点者:71' 中山博貴(京都)
スカパー!再放送 Ch183 12/1(火)23:30〜(解説:福西崇史、実況:八塚浩)
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京都がホーム最終戦を、J1通算100勝となるメモリアルな勝利で飾った。今節、ピッチで戦う選手に力を与えるような加藤久監督の采配も際立ったものがあった。
試合は、立ち上がりこそ京都が積極的に戦ったが、徐々に浦和に流れを奪われていった。そのポイントが浦和の右サイドバックの平川忠亮。高い位置を保ち、攻撃の機会を伺うと、右サイドの田中達也が引いてボールをもらいに行くなどして縦に大きく動いて平川の上がりを誘発。京都は李正秀と林丈統が、この浦和の右サイドの流動性に遅れをとり、押し込まれる。これで流れを掴まれると、高原直泰、ポンテらにも攻撃の隙を与えてしまい、23分には鈴木啓太のクロスに、中央でフリーにしてしまった高原に頭で合わされるなど決定機をつくられる。
後半、加藤監督が動く。サイドハーフの林と角田誠の位置を左右入れ替えたのだ。角田を左に配置し、右サイドバックの平川に蓋をすると、京都は徐々にリズムをつかみはじめる。すると加藤監督は次の手を打つ。58分、林に代えて中山博貴を投入する。「去年に比べればずっと強さがついた」(加藤監督)中山がこの起用に奮起、守備、そして攻撃でも粘りのあるプレーを見せる。そして、その中山が監督の期待に今季初ゴールという形で応えた。
71分、中央のディエゴから右サイドの染谷悠太にボールが入ると、染谷が中央へ滞空時間の長いクロスを上げる。このボールに柳沢敦が飛び上がるが届かず。だが、その裏に走り込んだ中山博貴が頭で合わせ浦和ゴールネットを揺らした。
ここにも加藤采配がある。右サイドバックをここまで結果を出せずにいた増嶋竜也に代えて、右サイドを活性化させようと染谷悠太を起用していた。その彼が期待に応えたのだ。加藤監督がここ一番で勝負を託した、中山と染谷が見事、京都に大きな1点をもたらした。
染谷はゴールが決まるとベンチに走り寄る。「出れていない時もあって、試合に出れない選手の気持ちも分かる。皆で喜びたかった」(染谷)
その後の浦和の猛攻を京都は跳ね返し、結局、虎の子の1点を守り切って勝点3を積み上げた。選手の頑張りが勝利の全てではあるが、その裏にあった加藤監督の名采配も見逃せないものがある。
京都にとってこの勝利は大きな1勝だった。振り返れば25節、まだ暑かった9/12の鴨池でのF東京戦以来の勝利である。26節の磐田戦から、引分を挟んでの4連敗、それを乗り越えての1勝である。J1通算100勝となる1勝、ホーム最終戦の1勝、そして何より、J1残留を決める1勝だったのだ。
「京都が、Jリーグが1、2部制になってから3年間続けてJ1にいたことが過去になかった。歴史を変えることができて嬉しく思う」と加藤監督は語った。4連敗を乗り越え、およそ3カ月かけて手に入れた1勝は、京都の歴史を塗り替える1勝となった。
「京都の皆さんが、京都サンガがあって良かったと思ってもらえるようなチーム作りをまたやっていきたい」、力強く語った加藤監督の言葉に大いに期待したい。
以上
2009.11.29 Reported by 武田賢宗
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